“当たり前”だけで毎日忙しい…。「やるべきこと」をやることの難しさ
そのように唯でさえ忙しい状況ですが、さらに「やった方が良いこと」「人から頼まれたこと」、そして何より「自分のやりたいこと」も、諦めるわけにはいかない「やるべきこと」ですよね。
そのように「やるべきこと」が溜まりに溜まっていくと、自分を見失ってしまうことも・・。
頑張り屋さんほど「やるべきこと」ができない自分は、許せない・・
実は、頑張り屋さんほど、そのような苦しさを抱えこんでしまう傾向があるようです。なぜなら、「やるべきこと」を諦めたり、見送ったりするという選択をすると、「やるべきことができない自分」を認めてしまうような感覚に陥るため。
それは、向上心があるという証でもあるため、素晴らしいことなのですが・・・。
ストイックに頑張りすぎると、力の抜きどころが分からなって、気持ちだけでなく、体までダウンしてしまいます。
「やるべきこと」に追われ、「自分がやりたいこと」ができない事も苦痛に
「映画が観たい」「お買い物に行きたい」「あの友達に会いにいきたい」など・・・。本当は「やるべきこと」を、パパッとそつなくこなして、“自分のために時間を使いたい”という想いがありますよね。時には余暇を楽しむことも必要。
「やるべきこと」に追い詰められて、それを叶えることができないと、どんどんストレスがたまってしまいます。
折れず、しなやかに生きる為に。「やるべきこと」を引き算しませんか
時間と、その人ができる事柄には、限りがあるものです。そして、「やるべきこと」が溜まっていく日常は、避けようがありません。
でも、「やるべきこと」を抱え込みすぎて、心や体が、折れてしまっては、本末転倒ですよね。
それでは、そんな日常と、折れず、しなやかに付き合っていくには、どうしたら良いのでしょうか。
基準は、“丁度いい負荷”をオーバーしていないかどうか
今ある環境、今とれる時間の中で、自分が無理せず少しずつ成長できる“丁度いい負荷(≒キャパシティ)”を見極めてみませんか。
もしも“丁度いい負荷”をオーバーしている状況ならば、思い切って「ToDoリスト」から、なにかしら「やらない(引き算)」選択をしてみましょう。
マラソンでも、自分の体力に合ったペース配分が大切ですよね。他人と比較せず、自分に合った負担やペースを見つけられれば、日々のやるべきことを、しなやかに継続させていくことができます。きっと、立ち止まらず、前を向き続けることができるはずです。
To Doに追われたら…まず最初に【引き算】してみてほしい「6」のこと
“丁度いい負荷”がオーバーしていることがあなたの現実ならば、勇気をだして、あえて「やらない(引き算)」選択をしてみては。
ときには“やらない自分”を受け入れることは、とても賢い選択です。前向きな気持ちで、引き算してみましょう。
自分にとって本当に大切なことを見極めれば、一つ一つのやることと、じっくり向き合う時間がとれるようになります。これまで抱え込んでいた苦しさからも和らぎ、しなやかな生き方にシフトできるはず。
いろんなタスクに追われている頑張り屋さんは、この引き算思考を試してみてはいかがでしょう。
1.お誘いを受けて“迷ったら”・・お断りする
会社の懇親会や、気の置けない仲間での集まりであっても、ときには、誘われて迷うこと、ありますよね。そんなときは思い切ってお断りしてみませんか?
「迷う」という心理は、「行った方が良い理由」と「行きたくない気持ち」を頭の中で比べている状態。そんなときは、自分の正直な気持ちを優先させましょう。
「丁度別の予定が入ってしまっていて・・・」「この曜日に新しい習い事を始めたので・・・」など、差し障りのない言葉で伝えれば、相手にも不快感を与えることなく、お断りすることができます。
2.苦手分野は思い切って、人にお願いしてみる
苦手分野も、引き算を。自分がこなすと時間がかかってしまう苦手なことに直面したら、他の人に助けてもらうことは、適切な選択。
たとえば仕事上で、苦手なタスクだけれど人には頼みにくくて、自分で全て引き受けてしまっていることはありませんか?お願いできる人がいる場合は、少しでも周りに助けを求めましょう。
正直に「私、実は○○が苦手で・・・お願いできますか?」と伝えれば、チーム内で代わりにできる人が助けてくれるはずです。そのとき、その人に負担をかけてしまって後ろめたいと思わずに、「今度自分の余裕があるときに、代わりに何かお手伝いしよう」と考えれば大丈夫。短期的に考えず、長い目で持ちつ持たれつの関係を築いていけば、信頼関係にもつながります。
3.周りのために頑張ることをお休みする
ToDoリストが増えてしまっている方の中には、優しくて思いやりがあるために、いろんなことを引き受けてしまう方も。周りのために先回りしなくちゃ・・と頑張りすぎていませんか?
信頼関係のため、相手の負担を減らすために「自分が犠牲になってても頑張ればいい」と思ってしまうかもしれませんが、それが“当たり前”になってしまったら、もしかすると相手のためになっていないかもしれません。
時には、「周りのために頑張ること」を引き算。自分のことだけを考えてみませんか?
自分にとって今大切にしたいことはどんなことか、それに対して丁寧に時間をかけることも、等身大の自分を大切にすることにつながるはずです。
4.自分に負荷がかかることを一度やめてみる
自分で目標設定して取り組んでいること――習い事やお弁当作りなどが、時には大きな負荷に感じることもあると思います。そんなときは、思い切ってやめてみませんか?これも、大切な引き算です。
一旦手放してみると、他のことに時間が使えることを嬉しく感じたり、「継続しなくてはいけない」という義務感から解放されて気持ちが楽になるはずです。その間に、最初に目標を立てたときのモチベーションを振り返って、「今の自分には少し早かったのかな」と思ったら、また時期が来るまで待てば良いのです。
始めることはいつでもできるのですから、ときには、今の自分がストレスフリーでいられる過ごし方を優先してみませんか?
5.ときには、自分みずから“省エネモード”になる
「負荷を減らしながら過ごす」といっても、そうはいかない時期もあるもの。忙しいピークが過ぎたら、頑張った自分のために「省エネ」で動く日や、思い切って“省エネウィーク”を設定してみてはいかがでしょう。
毎日とはいきませんが、疲れそうなことはやらない(引き算)日を意識的につくるということ。
例えば、早めに帰宅して夜は22時には寝たりと、普段よりも自分を労わって、省エネモードでエネルギーを蓄える日を作ってみるのです。アフター5を楽しんで、お買い物を楽しんだり、映画や本からインプットを得るのも◎。
リラックスできる時間を過ごして充電できれば、翌週から心機一転、フレッシュな気持ちで過ごせるはず。
6.一緒に居て楽な人とだけお付き合いする
友達との集まりやメールのやりとりは、楽しくホッとするものですが、なかには自分にとってプラスにならないと感じている人間関係も。この機会に見直してみませんか?
これも、有意義な引き算になることです。
大人の友達関係は、子供の頃と違って、距離感を選びやすい付き合い方でもあります。もし、会ってもあまり楽しめていない自分を自覚できたら、少し距離を置いてみて。その代わり、本当に気が合う友達や、信頼できるパートナー、ときには自分だけの時間を大切に、心癒されるひとときを増やしていけば、充足感が得られていくはず。
【引き算思考】で、頑張りすぎないしなやかな心を
「できるだけやろう」と、なんでも受け入れようとするあなたの姿勢。いろんな場に赴いたり、沢山のことを吸収しようとする姿勢は、とても素晴らしいこと。
ですが、もし、今の自分に余裕がない気がしたら、それは“丁度いい負荷”を超えているサインかもしれません。
「引き算思考」は、自分のひとつひとつの選択や決断を見直すきっかけになるだけでなく、本当に優先したいことを見極めて、自分を大切にする方法でもあります。
替えのきかないたった一人の自分だからこそ、ときには【引き算思考】で日々を見直して、しなやかな心を育んでいきたいですね。
仕事や家事、育児など、“当たり前”にやるべきことをこなすだけで、かなりの時間をとられてしまう、わたしたちの毎日。
朝からやることのスケジュールを組み⽴てていても、すべて完遂できず、気づけばあっという間に⼀⽇が終わってしまっていた・・という経験は、誰しもきっとあるはず。