建物を引き立て、街並みになじむ景観をつくることができるのが植栽。住まいにみずみずしさと、美しさをもたらしてくれます。

植栽とは、玄関、アプローチ、庭などに植えられる草木のこと。通りがかる人たちの目を楽しませるだけでなく、住む人が四季を身近に感じられるのも魅力です。

植栽で植えた草花をインテリアに…なんてアイデアも素敵。それでは、植栽選びのポイントをひとつずつ見ていきましょう。

植栽を選ぶ時、目的を考えて取り入れることが大切。どんな目的で植えるかによって、植栽の種類や植え方が決まります。

人の目を楽しませる目的なのか、防犯面やプライバシーの確保が目的なのかによっても、植栽選びは変わってきます。

例えば、防犯を意識するなら刺のある樹木やつる性植物が適していると言われています。他にもセンサーライトやトレリスなどのエクステリアを組み合わせるのがおすすめです。

植栽に取り入れる樹木は、高木、中木、低木などサイズや種類などさまざまなタイプがあります。木は成長で高さが変わるもの。最大でどの程度伸びていくかも選ぶポイントになりますよ。

植栽は、建物になじみつつ引き立てることも大切な役割。木々や草花が調和してこそ、美しい住まいづくりが叶います。

建物と植栽が調和するには、建物の素材や色、デザインと草木がマッチしているのかがポイントに。植栽だけを見て選ぶのではなく、建物に合うかバランスを考えることが大切です。

植物は生きもの。日々の水やりやお手入れが必要になります。住まいに潤いを与えてくれる植栽は、たくさん取り入れたくなりますが、選ぶ時には楽しく管理できる分量を意識してみてください。

少ない植栽でも、厳選した植物を同系色でまとめるとセンス良く仕上がります。また、草花に高低差をつけると見た目も楽しく表情豊かになります。

アプローチや庭に彩りをプラスするなら、いくつかの種類の草花を寄せ植えするのがおすすめです。小さなスペースでも、インパクトのある植栽が楽しめますよ。

植栽のお手入れにあまり時間をとれないという方は、球根や何年も生育と開花を繰り返す宿根草がおすすめ。樹木なら、年間通して緑色の葉を茂らせる常緑樹を選べば、比較的お手入れが楽にできますよ。

人の目を楽しませるだけでなく、木陰をつくってくれたり、防犯に役立ったりと植栽の役割はさまざま。なかには実のなる木などもあり、収穫の楽しみを味わえる植栽もあります。

お手入れが少し大変ですが、選び方次第で比較的楽に取り入れられるものもあります。あなたもぜひ、暮らしに潤いを与えてくれる植栽を楽しんでみませんか。