洗濯物の部屋干しで気になるニオイ…
嫌なニオイの正体は?
洗濯物が臭う場合の主な原因は、落としきれなかった皮脂汚れや、繊維に繁殖したカビ・雑菌です。乾燥に時間がかかることでカビが繁殖してニオイが出やすくなります。
いい香りの柔軟剤だけでは×
洗濯物のニオイが気になる場合、それを抑えるためについ香りの強い柔軟剤を使いがちですが、ニオイの原因が取り除かれていない状態ではあまり効果がありません。
ポイントは、「汚れを落とし切る」こと!
ニオイが出てしまった洗濯物は、一度ニオイの原因をしっかり取り去る自宅クリーニングをしてみましょう。それを落とすには色々な方法があります。
ニオイの原因、汚れを落とすためにできる事
カビの臭いは殺菌で消す
洗濯物がカビ臭い場合、効果的なのは殺菌です。一番安全で手軽に使えるのは「逆性せっけん」と呼ばれる薬品。これはコンタクトレンズの保存液の防腐剤としても使われる事がある、安全性が高い物です。使い方は、普通に洗濯して汚れを落とした洗濯物を約400倍(キャップ1杯程度を2リットルの水に入れる)に希釈した物に数時間浸け置きした後、水ですすいで干します。
※原液を取り扱う時は、手袋やマスクなどを装着して直接皮膚につかないように気をつけましょう。
逆性せっけんは「ベンザルコニウム塩化物」の水溶液で、メーカーによって色々な名前がついています。ドラッグストアだと消毒液のコーナーにある事が多いです。どれがそうかわからない場合はお店の薬剤師さんに聞いてみて下さい。
逆性せっけんはカビや微生物には効果を発揮しますが、“せっけんとは逆の働き”をする物であるため、汚れを剥がす作用はありません。普通の洗剤と逆性せっけんを同時に使うとお互いを中和してしまい、どちらの効果もなくなってしまうので、すすぎまで終わって汚れが落ちた洗濯物を、逆性せっけんで消毒してよくすすいで干す…という手順が効果的です。
皮脂汚れのニオイ落としには、「固形石鹸」や「酸素系漂白剤」
シャツの襟ぐりは、皮脂汚れが付きやすい部分の代表格。通常の洗濯では取り切れない皮脂汚れは専用洗剤を使って予防するのが一番ですが、染み込んでしまった場合は「固形石鹸」を塗ってからブラシでこすり落とす方法がよく落ちます。
“殺菌効果+汚れ落ち”でより効果的なのは「煮洗い」
乾燥の仕方でニオイを防ぐ
風を送って早く乾かす
空気清浄機・除湿機を上手く使って
大物は“隙間”を作って干す
効率よく乾かすには“アーチ干し”
ピンチハンガーにアイテムをたくさん干す場合、風抜けが悪い内側はどうしても乾燥の効率が悪くなります。たくさん干す場合は図のように、外側に長い物、内側に短い物を干すように工夫しましょう。
意外な所にもある、洗濯物のニオイの原因
洗濯機の内部が汚れているとニオイの元に
詰め込み過ぎは汚れ落ち低下の原因に
意外と盲点になりがちなのが、洗濯物の量。洗濯機に入るからとギリギリまで詰め込みすぎると、汚れが落ちにくく返ってニオイの原因になってしまいます。余裕をもたせた量で、多い時は一気に洗わず回数を分けて洗いましょう。
秋雨シーズンは、洗濯物を部屋干しする機会が増えますよね。そこで気になるのが、生乾きの嫌なニオイ…。原因を知って、しっかり対策を行いましょう。