でも、人生において迷ったり大事なことを判断しなければいけないときは、譲歩や妥協などしていられません。では、どのように判断や決定をしていますか?
不安なら相談を。でも決定は自分でするもの。
難しい決定を迫られたとき、いろんな意見を聞きたくなるのは誰しも同じですよね。誰かに相談したり、占いに頼りたくもなります。でも、どんなアドバイスを受けたとしてもどこかに引っ掛かりがあれば心に黄色信号が点滅するものです。
「やめた方がいい気がする」「危険な感じがする」反対に、「今やるべき」「これは自分に合いそう」など、ピンとくるものこそが「直感力」です。この「直感力」に従って自分で判断を下すことで、たとえ失敗しても納得し、次へのステップにできるのです。
「直感力」とはなにか。
では、「直感力」とはどんなものなのでしょうか。「直感力」というと、たまたま閃いたものや勘のようなイメージを持たれがち。ですが、何もないところから「直感力」は生まれません。
今までに蓄積された経験の中から最終的に選び出されるものが「直感力」なのです。多くの経験を積み、それをきちんと蓄積しておくことで、必要なときに必要なものをさっと取り出せる、これが「直感力がある」という事です。
「直感力」は鍛えることができるもの。
「直感力」は経験や思考の蓄積から導き出されるものです。多くの新しいことにチャレンジし、自分の中にたくさんの引き出しを持っておくことは「直感力」につながります。
また、創造することやイメージを得意とする右脳を鍛えることも「直感力」に繋がるとされています。右脳は、感性やひらめきを司るため、コンピューター等で代用することが難しく、自分らしい答えを導くことができます。
「直感力」を邪魔するものは「先入観と人の目」
子どもは経験が浅いのに「直感力に優れている」、という言い方をされることがあります。それは、情報量や知識、経験が少ない反面それを補って余りあるほど常識にとらわれず先入観に縛られない自由な発想ができるからです。
たとえ多くの経験を積み「直感力」を磨いたとしても、「こうあるべき」といった先入観や他人がどう思うかを基準にしていては「直感力」に基づいた判断ができません。
また、「直感力」は、磨くだけでなく必要なときにしっかり生かす力も鍛えておきたいものです。他人がどう思おうと、自分が納得する判断を下せる強さと自信も併せ持ちたいですね。
「直感力」を高めるために毎日したいこと
新しいことにどんどんチャレンジする
通ったことのない道を通る、食べたことのないものを食べてみるなど、些細なことでも常に新しいことにチャレンジし、経験値を意識的に増やしていきましょう。
今の自分にポジティブな暗示をかける
「直感力」が高い人というのは、常に前進したい人でもあります。今の状態がどうであれ、「できる、できる」と自分に言い聞かせ、自信を持たせる。1日の始まりに、自分にプラスの暗示をかけることはとても大切なことです。
気付きやひらめきはメモに残す
しっかりとした形にならないものの、なんだか面白そうと思えるフレーズや気にかかったことはメモに残しておきます。「直感力」は思考を重ねた結果に出てくるもの。気にかかったことは考える癖をつけましょう。
迷いは書くことで整理する
AかBか迷ったら、「直感力」を待つより先に論理的に整理しましょう。頭の中だけで考えるより、書き起こしていくことで思考が整理されますね。その答えに「直感力」で得られた答えを重ねることで、より自分が納得できる方向が見つかるでしょう。
リラックスできる時間を持つ
「直感力」は仕事をしているときや考え事をしているときではなく、瞑想をしたり、入浴やウォーキングなど、脳をリラックスさせている時に湧き上がってきます。1日に1度はリラックスできる時間を持ちましょう。
おわりに
人生を左右する大きな決断からどちらかを選ぶといった小さな決断まで、毎日の中で私たちは何かを選びとっています。その時、意識していなくとも「直感力」を使っているはずです。
意識することで「直感力」を鍛え磨くことができたら、選び出す答えに違いを生みそこから開ける未来も変わってくるかもしれません。自分の持つ「直感力」にもっと耳をすませてみませんか?
普段から自分の心の声に耳を澄まして、その声に従って動くことができればそれはとても理想的なことですね。でも、多くの人と関わりながら仕事や生活をする上で円滑に進めるためには、譲歩や妥協は多少なりとも必要になってきます。