"眠り"を上手に味方につけて、健やかな日々を
睡眠に関する情報は様々で、どうするのがベストなのか迷ってしまうということも。今一度、ご自身のライフスタイルや心と体のバランスを見つめ直して、"眠り"について考えてみませんか。
眠ることで得られる良いこと
脳と身体を休める
横になるだけで、筋肉がリラックスします。眠る前に仰向けになり、全身の力を抜くことを意識してみましょう。もし眠れなくても、目をつむり暗闇の中で横になるだけでも、身体の力が抜けて、疲れが取れます。
リラックス効果がある
眠っている間は呼吸が深くなり、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位に立つことで、心も体もリラックスできます。
眠る前は、意識的に呼吸を深くしてみましょう。ゆったりと呼吸をすることで、精神が休まり、自然にリラックスできるでしょう。
回復する
眠っている間に成長ホルモンが分泌され、お肌の調子を整えたり、スポーツ後の疲れた筋肉や怪我などを修復してくれます。風邪を引いた時や疲れた時も、寝るのが一番の薬と言いますよね。眠ることは回復することに繋がります。
記憶を整理する
睡眠中に脳は記憶の整理を行います。
嫌なことがあった時にたっぷり長時間寝ることで上手に忘れることができたり、嫌な気持ちが整理できたりした経験はありませんか。
学習したことを定着させる
脳は眠っている間に、短期記憶を長期記憶へ書き換えてくれます。眠ることで学んだことがしっかりと脳に刻み込まれます。
徹夜で詰め込んだ学習内容をすぐに忘れてしまった、ということはありませんか? 学んだらしっかりと眠ることも、学習のうち、とよく言われるのはそのためです。
眠りの適正な長さは?
7〜8時間睡眠が妥当という説もあれば、6時間程度がちょうど良いという説もあります。
お肌のためには22時〜2時の間はなるべくぐっすり眠るようにして、8時間はたっぷり睡眠をとりましょう、というお話が一般的によく知られていますよね。でも、眠ってから3時間の間に成長ホルモンが分泌するのだから、寝入りの時間自体は関係ない、と言う人もいれば、脳のパフォーマンスにとって最適な睡眠時間は6時間程度、と言う人もいます。
眠るタイミングや適正な睡眠の長さについては諸説あり、明確な答えは現状ないと考えても良いでしょう。成功者やスポーツマン、モデルなどの著名人を対象にした睡眠時間の調査でも、ロングスリーパータイプとショートスリーパータイプがいるように、一概にひとつの答えといったものはなさそうです。個人差や年齢差もあるので、体調や精神状態、ライフスタイルなどを総合的に自身で判断し、あなたの「今」にとってベストな睡眠時間を見つけるのが正解です。
良質な眠りのために
夕方以降は、カフェインを控える
夕方以降はなるべくカフェインを控えましょう。コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶にもカフェインは含まれています。夕方以降は、カフェインの少ないほうじ茶やハーブティなどをセレクトして。
満腹も空腹もNG×
満腹すぎても、空腹すぎても眠りは浅くなってしまいます。またアルコールも睡眠を浅くする原因に。特別な日以外は、お酒は控えめに、早めの時間に適量の夕食を食べるように心がけましょう。
ブルーライトや蛍光灯の使用を控える
ブルーライトを発しているパソコンやスマートフォンの使用、昼間と同程度の白色蛍光灯の使用は控えましょう。眠る1〜2時間前には、キャンドルや電球色のやわらかな光に変えて、体の眠りのスイッチをONにしましょう。天井からの強い明かりを極力避け、足元からフットライトを照らすのも効果的です。
お風呂や軽いストレッチで体をほぐし、温める
お風呂や軽めのストレッチで体をほぐし、温めましょう。一日の疲れはその日のうちに流してしまいましょう。
眠りを味方にするアイテム
ベッドサイドに好きな香りを
リラックスしたいときは、爽やかなラベンダーの香りや、オレンジ・ネロリ・ゼラニウム・イランイランなどの甘い香りもおすすめです。
キャンドルなどの柔らかなあかりを灯す
湯たんぽや毛糸の靴下で体をぽかぽか温める
眠りを誘う優しい音楽をそばに
おわりに
眠りの時間は心と体をメンテナンスする大切な時間です。上手に眠れないという夜は、部屋を暗くして目をつむって深呼吸をしてみましょう。ゆったりした気持ちで横になるだけでも、心身の回復につながります。眠りと上手に良好な関係を築いて、気持ちの良い毎日を過ごしましょう。
毎日訪れる"眠りの時間"と上手におつきあいできていますか?