美味しい魔法、知っていますか?
「塩麹」などの麹調味料が定番となった今では、「料理の旨味を増してくれる」「肉や魚を柔らかくしてくれる」という麹菌の働きはよく知られていますね。
その元となっているのが、お米や大豆などに「麹菌」という微生物を繁殖させたもの。実は、日本食のベースとなる調味料、醤油や味噌や味醂(みりん)や酢、そして日本酒にも、全てに麹が使われているのです。
もちろん、日本酒の製造過程でできる「酒粕」にも麹菌や酵母由来の栄養がたっぷり入っています。
今回は、塩麹などの「麹」で作った自家製調味料の作り方と、毎日の料理に活用できるレシピ、そして「酒粕」を使ったレシピもご紹介します。
どちらも麹パワーの「おいしい魔法」をかけてくれますので、ぜひ毎日の料理に取り入れてくださいね。
もちろん、日本酒の製造過程でできる「酒粕」にも麹菌や酵母由来の栄養がたっぷり入っています。
今回は、塩麹などの「麹」で作った自家製調味料の作り方と、毎日の料理に活用できるレシピ、そして「酒粕」を使ったレシピもご紹介します。
どちらも麹パワーの「おいしい魔法」をかけてくれますので、ぜひ毎日の料理に取り入れてくださいね。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「麹(こうじ)」ってどんなもの?
麹は日本を代表する「国菌」
麹の歴史は古く、1300年前から日本人は麹菌を利用してきたそう。日本食になくてはならない微生物ということから、麹菌は日本の「国菌」と定められました。
また、「麹」は中国から渡って来ましたが、お米に花が咲いたように見えることから、日本では「糀」という漢字も使われるように。
また、「麹」は中国から渡って来ましたが、お米に花が咲いたように見えることから、日本では「糀」という漢字も使われるように。
麹の魔法は「酵素(こうそ)」の働き
麹は「発酵」という働きで食材をおいしく、栄養価の高いものへと変質させてくれます。
では、発酵とはどういうものでしょう?
では、発酵とはどういうものでしょう?
発酵とは、微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することをいいます。
微生物という目に見えない小さな生き物が働いた結果が「発酵」です。
出典:日本発酵文化協会
腐敗との違いは、人にとって有益かどうか。麹菌が発生した酵素によって、タンパク質はアミノ酸へ、デンプンはブドウ糖などの甘み成分へと分解され、旨味を出しながらも消化吸収を助けてくれます。微生物の中でもずば抜けて多く、約100種類もの酵素を含むといわれる麹は、まさに酵素の宝庫なのです。
腸内環境や代謝も助ける、微生物の力
出典:unsplash.com
人の身体には100兆もの細菌が生息していて、腸内では善玉菌と悪玉菌、どちらにでもなりうる日和見(ひよりみ)菌でせめぎあっています。
麹の酵素で生み出されるオリゴ糖は善玉菌が好んで食べ、麹菌そのものに含まれる食物繊維にも腸内環境を整える働きが。また、麹菌が生成するビタミンB群、ナイアシンなどは肌の代謝にも関わるビタミン類が含まれています。
料理にプラスするだけで、おいしくなって身体にもいい微生物の力、日々の食事に上手く活用していきたいですね。
麹の酵素で生み出されるオリゴ糖は善玉菌が好んで食べ、麹菌そのものに含まれる食物繊維にも腸内環境を整える働きが。また、麹菌が生成するビタミンB群、ナイアシンなどは肌の代謝にも関わるビタミン類が含まれています。
料理にプラスするだけで、おいしくなって身体にもいい微生物の力、日々の食事に上手く活用していきたいですね。
麹の購入方法
麹はスーパーやネットショップで購入OK。
生麹や生麹を冷凍したもの、乾燥のものがあり、それぞれ保存期間が異なります。
「乾燥麹」はすぐに料理に使う場合、水で戻してから使います。
「生麹」の方が麹菌の力は強いですが、出来上がりに味の差はないよう。
発酵臭が気になったり、長期保存したい場合は乾燥のものを選ぶと良いですよ。
生麹や生麹を冷凍したもの、乾燥のものがあり、それぞれ保存期間が異なります。
「乾燥麹」はすぐに料理に使う場合、水で戻してから使います。
「生麹」の方が麹菌の力は強いですが、出来上がりに味の差はないよう。
発酵臭が気になったり、長期保存したい場合は乾燥のものを選ぶと良いですよ。
「麹」を使ったレシピをご紹介します♪
○まずは、麹を使った「調味料」を作ってみましょう
室温でゆっくりと発酵をすすめて旨味を出します。
手作りの良さは、非加熱により酵素の働きが活発なこと!
作り方は簡単ですので、まずは基本の「塩麹」「醤油麹」、そして甘酒の素でもある「甘麹」もチャレンジしてみてくださいね。
手作りの良さは、非加熱により酵素の働きが活発なこと!
作り方は簡単ですので、まずは基本の「塩麹」「醤油麹」、そして甘酒の素でもある「甘麹」もチャレンジしてみてくださいね。
「塩麹」と「醤油麹」の作り方
甘酒の素(甘麹)と甘酒の作り方
「甘酒の素(甘麹)」と「甘酒」の作り方はこちらをどうぞ。
○「塩麹」「醤油麹」「甘麹」を使ったレシピをご紹介
「塩麹」で!4分でできる鶏ハム
「塩麹」で!白菜と長ねぎと豚肉の蒸し煮
「塩麹」で!鶏むね肉のやわらか塩から揚げ
「塩麹」で!万能鶏そぼろで簡単野菜のあんかけ
「塩麹」で!グリル野菜の塩麹マリネ
「醤油麹」で!漬け半熟ゆで卵
「塩麹」と「甘酒」で!ブリの麹漬け焼き
「甘麹」で!ふっくらもちもちパンケーキ
「甘酒」で!豆乳おしるこ
「酒粕(さけかす)」についてご紹介します♪
麹との違いは、“酵母(こうぼ)”の働き
米と麹で発酵したものに乳酸や酵母が加わって、更に発酵が進み作られるのが日本酒です。複雑な発酵を経た、写真のような「もろみ」という日本酒の素を絞った後に残る固形物が「酒粕」です。
酒粕には酵母が作ったアルコールが8%ほど残っていますので、お子様が食べる場合はしっかり火を通してアルコールをとばしてくださいね。
酒粕には酵母が作ったアルコールが8%ほど残っていますので、お子様が食べる場合はしっかり火を通してアルコールをとばしてくださいね。
栄養価は日本酒よりも上!
酒粕を料理に使うと、味にまろやかさやコクを出してくれるだけでなく、麹や酵母の働きで作り出された様々な栄養も摂取することができます。
たとえば、植物性タンパク質は酒粕100gで牛肉80gに相当するそう。
また、ミネラルやビタミンB群、アミノ酸や食物繊維のほか、油ものを食べても油を吸収し、体外に運び出してくれるレジスタントプロテインの量はお米の約4倍と言われています。
たとえば、植物性タンパク質は酒粕100gで牛肉80gに相当するそう。
また、ミネラルやビタミンB群、アミノ酸や食物繊維のほか、油ものを食べても油を吸収し、体外に運び出してくれるレジスタントプロテインの量はお米の約4倍と言われています。
酒粕の購入方法
酒粕はスーパーやネットでも手軽に手に入ります。また、酒屋や蔵元で販売していることも。
純米酒の酒粕は栄養も旨味も多く、吟醸酒の酒粕はフルーティーな味だとか。
酒蔵や日本酒の種類の数だけ、酒粕にもさまざまな風味があるので、お好みの酒粕を見つけてみるのもいいですね。
また、保存の段階で茶色くなった酒粕は、酵母によって熟成されたもので、漬け床に最適なんだそう。
純米酒の酒粕は栄養も旨味も多く、吟醸酒の酒粕はフルーティーな味だとか。
酒蔵や日本酒の種類の数だけ、酒粕にもさまざまな風味があるので、お好みの酒粕を見つけてみるのもいいですね。
また、保存の段階で茶色くなった酒粕は、酵母によって熟成されたもので、漬け床に最適なんだそう。
「酒粕」を使ったレシピをご紹介します♪
まずは、「酒粕ペースト」の作り方
粕漬けに便利!「粕床(かすどこ)」の作り方
○自家製の粕床で「鮭の粕漬け焼き」を作ろう
酒粕の甘酒
鮭の粕汁
鮭とかぶの石狩鍋風
「鮭とかぶの石狩鍋風」の作り方はこちらをどうぞ。
かぶの酒粕マヨネーズ和え
酒粕ホワイトソースグラタン
酒粕のパスタ
ふんわり、しっとり!酒粕カステラ
「麹」と「酒粕」から発酵パワーをもらおう♪
素材の旨味を醸しながらも、多くの栄養が摂れて体にもおいしい「麹」と「酒粕」。
忙しい朝でも麹調味料や粕床につけておいた漬け物を用意するだけで、手軽に発酵食品を摂ることができます。
最近、食生活が偏りがちかも……?という方は、ぜひ、日々のメニューに「麹」と「酒粕」を取り入れてみてくださいね。
忙しい朝でも麹調味料や粕床につけておいた漬け物を用意するだけで、手軽に発酵食品を摂ることができます。
最近、食生活が偏りがちかも……?という方は、ぜひ、日々のメニューに「麹」と「酒粕」を取り入れてみてくださいね。
画像の提供をしていただきました
素敵なブログですので、ご興味がある方はぜひ見てみてくださいね。
万能調味料ともいわれる、塩麹と醤油麹。それぞれ塩や醤油のかわりに料理に使えます。もっと手軽に作りたい場合はジップロックを使っても◎麹の働きに酸素が必要なので、少しフタを開けて熟成させてくださいね。