種類によって陰と陽の力があるので、その順番で下からどんどん積み重ねていきます。
水も油も使わず、“重ね塩”でお鍋の底と重ねた上から挟みこんで弱火でじっくり煮ます。
この塩は味付けではなく、野菜本来のパワーを引き出すお手伝いをします。
仕上がった時には、味わったことのない深い味わいに驚くことでしょう。
野菜って、こんなにおいしかったの？！って。
基本の重ね煮
大丈夫です、基本の重ね煮は誰のお家にもある「椎茸、玉葱、人参」で完成します。
どんなお料理にも変身しやすい3種類の野菜。
早速作り方を見てみましょう！
用意するもの
塩も必須です！
重ね塩に使用する塩は、ミネラル豊富な海水塩がおすすめです。
そして、主役の野菜！
基本の重ね煮では、椎茸、玉葱、人参を使用します。
調理してみよう！
順番は下から陰性、次に陽性と重ねます。
陰性というのは、きのこ類など上に向かって伸びるもの、陽性は根を生やし下に向かって伸びるものです。
パラパラ～っとお鍋の底に塩を回し振ります。
”おいしくな～れ”の気持ちも一緒に投入します！
野菜は、皮は剥きません！皮ごと食べると栄養価がより高くなります。
とはいえ、気になる方は皮を剥いても構いません。
椎茸は軸をはずし、石づきをとる。傘の部分は薄切りに、軸はせん切りに。
玉葱のまわし切りをする。鍋のしいたけの上に玉ねぎを重ねて、平らな層になるよう手のひらで整えます。
にんじんは縦の繊維にそって４～６cm長さのせん切りにする。鍋の玉ねぎの上ににんじんを重ね、平になるよう手のひらで整えて、上からシメの重ね塩をかけます。
この間、いい匂いが漂ってくるんですよ！
蓋を開けてついている水滴をしっかりと鍋に戻します。
木べらなどで鍋の野菜を天地がえしをします。これは、よく混ぜるということです。
すぐにバットやボウルにとって冷まします。
冷蔵庫で5日間ほど保存可能です。冷凍保存も出来ちゃいます！
ただ、冷凍の場合は野菜の繊維が壊れるので、少し柔らかくなります。
色んな重ね煮
れんこんの重ね煮
れんこん、にんじんなどの野菜を使った重ね煮です。和食にも洋食にも使えるので、作っておくと便利ですよ！
彩り野菜の重ね煮
パスタなどとも合うトマトやかぼちゃ、ズッキーニを入れた重ね煮もストックがあれば大助かりですね。
アレンジ料理
5日間冷蔵庫で持つので、働く女性の強い味方です♪
重ね煮を使用した、簡単レシピをご紹介！
味噌汁
重ね煮の野菜にはうま味がギュッと凝縮されているので、出汁はいらないくらいです！
お味噌をとくだけでシンプルに仕上がります。
カレー
重ね煮に牛肉とじゃがいもをプラスして、野菜の旨味たっぷりのカレーにアレンジ！
パスタ
重ね煮を使って作るトマトソース。重ね煮を作っておけば、野菜たっぷりのトマトソースも手軽に作れちゃいます！
和え物
れんこんの重ね煮を和え物に。れんこんのシャキシャキした歯ごたえも楽しい！
煮物
この煮物は、葛粉でとろみをつけるのがポイント。とろみをつけることで野菜の美味しさを余すことなく味わえます！冷蔵庫で3日間保存できるのもうれしい。
コロッケ
基本の重ね煮にじゃがいもとたまねぎをプラスして作るコロッケ。油で揚げないコロッケなので手軽でヘルシーなのも嬉しい♪
トマト煮込み
基本の重ね煮に水煮トマト、大豆、たまねぎ、ニンニクを入れた具だくさんのトマト煮込み。冷蔵庫で3～4日保存できるので、常備菜として作っておくと便利ですよ♪
おわりに
いかがでしたか？
はじめて知った方は、意外な調理法だったかもしれません。
昨今は女性もバリバリ働く時代。
そんな中、外食やファーストフードばかりでは体も疲れちゃいますよね。
ストック出来て便利、なにより料理がおいしくなる重ね煮。
ぜひ、トライしてみて下さいね♪
蓋付きのお鍋を用意して下さい。
土、鉄、セラミック、ステンレスの素材のお鍋はおすすめです。
ただし土鍋のように、穴が開いていて蒸気が逃げるものはNGです！
重ね煮は、蓋をして野菜の水分が出ていき、それが水蒸気となって対流して素材に熱が通ります。