ふんわりとろける極上の味わい。秋は鮭の白子、冬は鱈の白子など季節によっていろいろな白子が楽しめます。店頭で見かけたら、ぜひ購入してみましょう。見た目がちょっと苦手…という方も、一度味わうとはまってしまうかも。
鱈・鮭・アンコウ・ふぐ・鯛・さわらなど白子もいろいろ
白子とは、鱈・鮭・アンコウ・ふぐ・鯛・さわらなどの魚介の精巣のこと。オスからしか取れず、しかも産卵期にならないと精巣が発達しないので流通量が少なく、高級食材や珍味として扱われることもあります。手に入りやすく味もいいのは鱈や鮭など。白子に対して、たらこや数の子などメスの卵巣は「真子(まこ)」と呼ばれます。
白子は、白子ポン酢や鍋などがポピュラーですが、煮物・天ぷら・唐揚げ・煮付けなど幅広い食べ方があります。また、和風だけでなく洋風もおすすめで、ソテー・アヒージョ・グラタン・パスタ・クリームコロッケなどおしゃれな料理にも使われます。
白子は下処理ときちんとするとくさみが取れます。方法も意外と簡単です。
STEP1:塩をふって5分程度置き、水で汚れを取る
出典: 白子に塩をふって軽く揉み、5分くらい置きます。そして水にさらし、浮いてきた汚れや血管などをさっと取ります。それほど丁寧に取る必要はありません。
出典: キッチンペーパーで白子の水気を取り、包丁で一口大に切ります。細い筋でつながっているので、軽く引っ張りながら切り離しましょう。大きな血管や筋は白子が破れないように目立つものだけ簡単に取ればOKです。
出典: 沸騰したお湯に白子を入れ、軽く茹でます。新鮮なものならさっとくぐらせる程度でもいいですが、通常は10~20秒湯通し。茹ですぎると味が落ちるので、長くても30秒くらいでお湯から出し、氷水に浸けます。ただし、白子ポン酢などその後加熱しない料理の場合は、心配ならば1分ほど茹でるのもいいでしょう。なお、白子を一気にお湯に入れると湯温が下がるので、ひとつずつ湯通しします。
出典: まずは、定番の白子ポン酢から。下ごしらえした白子の水気をよく取り、冷やしておきます。器にポン酢を注ぎ、白子を入れ、薬味ねぎなどを散らします。ポン酢を先に入れた方が、白子の白が生きますね。好みでもみじおろしやわかめなどを添えるのもおすすめ。
出典: 洗ってきれいにした白子の水気を取り、キッチンペーパーに重ならないように並べます。そのうえにさらにキッチンペーパーを広げ、塩麹を塗ります。これをラップで包み、タッパーに入れて冷蔵庫で一晩置きます。あとは、クッキングシートに白子をのせ、魚焼きグリルで焼き色がつくまで焼くだけ。材料も少なくシンプルですが、絶品です。
出典: こちらは、豪快なフグの白子の鉄板焼き。外はカリッと、中はとろ~り、バターポン酢がよく合います。フグの白子が手に入ったら、ぜひお試しを。もちろん、他の白子でもおすすめの調理法です。
身も白子もいっしょに味わう!鱈のおいしさを堪能する鍋
出典: 下ごしらえした鱈の身と白子を、水煮たけのこや白菜など他の具材とともに昆布ベースの合わせだしで煮ます。たれは、ポン酢しょうゆとごまだれの2種。鱈のおいしさがたっぷりと味わえる鍋です。
出典: サクッとあつあつの衣の中は、とろとろクリーミーな白子の天ぷら。白子好きに人気の料理ですね。衣にマヨネーズを入れるのもサクッと揚げるためのアイデア。ポン酢をつけて召し上がれ。
こちらには、プロの方の白子の天ぷらの作り方が動画で紹介されています。余分な衣はできるだけ落としてから揚げるなどコツが分かります。白子天ぷらを塩で味わうのもいいですね。
出典: 白子は、唐揚げもおすすめ。こちらは、いまが旬の秋鮭の白子を使っています。下ごしらえした白子を調味液に一晩漬けこみ、片栗粉をつけてカラッと揚げます。季節の味をぜひ味わいたいですね。
出典: 鮭の身と白子入りの贅沢なお味噌汁。野菜もたっぷりで栄養バランスもよく、おかずのような汁物。この1杯で体がほかほかに温まります。彩りもきれいですね。
出典: ブリの白子の煮付けは、筋や血合いを包丁で取り除き、梅肉や生姜を加えて煮ることでくさみも気にならなくなるようです。濃口醤油やたまり醤油など使って、少し濃いめの味に。食べてみると、くせになる味だそうですよ。
出典: こちらは、薄口だし醤油を使い、白子の白を生かした白子煮。冷めるまで放置して味をしみこませ、もう一度食べる前に温めます。おかずにもおつまみにもおすすめの一品です。
出典: 鱈の白子をだし醤油に漬け、卵液とともに茶碗蒸しに。とろとろクリーミーで、おもてなしにもおすすめの贅沢な茶碗蒸しができあがります。大人の味の茶碗蒸しです。
出典: 白子を炊き込みご飯にするのは意外で楽しいですね。味ご飯を炊き、白子は別にオーブントースターで焼き、炊きあがりのご飯に混ぜます。白子を崩さないようにそっと混ぜましょう。
白子のクリーミーなおいしさは、洋風料理にもおすすめです。
出典: 価格も安く、くせのない鮭の白子を使ったソテー。バターとレモンでコクと爽やかさをプラス。フライパンひとつでできるので簡単です。なお、血管が気になるときは、針でついてしばらく水に浸けておく下ごしらえの方法もあるようです。
出典: 下ごしらえした鱈の白子に片栗粉をまぶして耐熱皿に入れ、オリーブオイルをかけてオーブンで焼きます。仕上げに、バルサミコ酢と甘めの刺身醤油などを煮詰めたソースをかけて完成です。
クリーミーで濃厚なおいしさ 鱈の白子と舞茸のパスタ
出典: とろりと濃厚な白子は、パスタとも相性抜群。オリーブオイル仕立てでもクリームパスタのようなまろやかさがあります。おもてなしにもなる贅沢なパスタです。
出典: ベシャメルソースと炒めた具材を合わせ、バットに入れて冷蔵庫で冷やします。十分に冷えたら、タネの中に白子を入れ、丸めて成形。ベシャメルソースを硬めに作り、成形後にもう一度冷やすのが崩れにくくするコツ。その後、タネをバッター液に浸け、パン粉をつけて揚げます。
出典: 豆乳と白味噌で、まろやかなベシャメルソースに。下ごしらえした白子や他の具材を耐熱皿に入れ、ベシャメルソースを加えてオーブンかオーブントースターで焼きます。簡単なのにおしゃれで、白ワインにも合います。
出典: 白子をニンニクオイルで揚げ焼きしたアーリオオーリオ。バルサミコソースでさっぱりといただきます。火が強いと破裂しやすいのでご注意を。真鱈の白子が一番おいしいのは1~2月なので、機会があればぜひお試しください。
出典: コンフィは、具材を油で煮るフランスの調理法。白子にもよく合う食べ方です。こちらのレシピでは、オーブンで加熱。白子が半分くらいに縮むまで加熱することでくさみが抜けてクリーミーに仕上がるとか。うまみがしみ出たオイルにパンを浸すのも美味。オイルに浸かった状態なら冷蔵庫で1週間程度保存できます。
出典: イカの白子はなかなか出回らないですが、あっさりしてとてもおいしいとか。もし見かけたら、ぜひ購入してその味を体験してみませんか。こちらは、アヒージョ。オーブンで調理しています。
出典: オーブントースターで溶かしたカマンベールチーズに、ソテーした白子ときのこをのせた一品。簡単でおしゃれでおつまみにもぴったりです。白子を焼くときは、溶けないように手早く表面を固めるように焼くのがいいようです。
出典: ふっくら柔らかでクリーミーな「白子」。白子ポン酢や鍋はもちろん、和風・洋風のいろいろな料理でそのおいしさを味わってみましょう。大人の通な白子料理は、慣れるとくせになる味わいです。
まずは、定番の白子ポン酢から。下ごしらえした白子の水気をよく取り、冷やしておきます。器にポン酢を注ぎ、白子を入れ、薬味ねぎなどを散らします。ポン酢を先に入れた方が、白子の白が生きますね。好みでもみじおろしやわかめなどを添えるのもおすすめ。