冬ならではのおうち飲みの魅力のひとつは、旬の食材を使ったおつまみです。寒さで甘みが増すかぼちゃやさつまいも。蓮根や人参、大根といった根菜類。ちょっと奮発して、フグやカニ、カキなど。またお鍋やおでん、グラタンといったあたたかいおつまみも、冬の寒さがよりおいしく感じさせてくれます。この記事では、カンタンおつまみからちょっと手の込んだこだわり料理まで幅広くご紹介。今日飲みたいお酒に合わせて、ぴったりなお供を選んでみてくださいね。
苦味と冷たさを活かして【冷たいビールに合うレシピ】
日本でよく冷やして飲まれるのは、ラガー(下面発酵)と呼ばれるタイプのビール。ほのかな苦みとさっぱりとした味わいが特徴で、塩味などあっさり系の料理によく合います。また強く感じる炭酸が口の中をさっぱりとさせてくれるので、揚げ物など脂っこい料理やスパイシーな料理のお供としてもぴったり。特徴的な苦味に合わせて、冬の旬の食材の中でも苦みのあるものを合わせると、不思議と箸が進みます。
出典: あたたかい部屋でぬくぬくしながら食べたい、お鍋。旬の野菜をたっぷりと入れ、いろいろな味わいのバリエーションで楽しめるので、多様なお酒に合わせることができる万能おつまみです。冷たいビールに合わせるなら、チゲ味噌鍋がおすすめ!さっぱりしたビールの味わいが、味噌の濃厚な風味と辛さにぴったりマッチ。冷たいビールとあたたかい鍋を一緒にいただくことで、食べ飽きることもありません。締めには中華麺を入れて、うま味たっぷりのラーメンにして楽しみましょう。
出典: 苦いものが好きな方は、ぜひビールに苦みのある食材を合わせてみてください!例えば冬に旬を迎え、最も香りが高くなる春菊。独特の香りと苦みで鍋にも欠かせない食材ですが、今回はプリプリのエビをアクセントにしたかき揚げにしてみましょう。揚げ物とビールの相性は抜群で、塩や山椒で食べるのがおすすめ。あっさりしたビールの味わいを殺すことなく、春菊とビールの苦みのハーモニーが楽しめます。
体が冷えてしまう冬は、冷たいビールを避けがちに。しかし時には、どうにかしてビールを飲みたくなる瞬間もあります。そんな時におすすめなのが、スパイスや砂糖などを入れて温めたホットビール。ビールの本場ドイツやベルギーなどでよく飲まれる方法で、ラガービールではなくコクや香りの豊かなエールビールやスタウトなどを使います。日本のご家庭でも、クラフトビールなどを電子レンジにかけるだけでできるので、ぜひお気軽に試してみてくださいね。
出典: スパイスをたっぷり入れたホットビールには、やはりスパイスを使った料理がよく合います。そこでホットビールに合わせて、自家製カレーを作ってみませんか?こちらのレシピでは野菜をみじん切りやすりおろしにしているため、比較的短時間でカレーを作れます。スパイスはシナモンやガラムマサラを使っていますが、クミン、コリアンダーなど、お好みのものに変えてあなただけのオリジナルカレーを作るのも楽しいですよ。スパイスとあたたかいビールで、体の芯からあたたまりましょう!
出典: 甘くてホクホクな大学いもは、子どもにも人気のメニュー。こちらのレシピでは砂糖の代わりに黒糖を使って、より香りとコクを豊かに仕上げています。そのおかげでコクのあるエールビールや黒ビールを使ったホットビールにもぴったり。ビールの香ばしい味わいが、大学芋の香ばしい風味と口の中で溶け合うのが楽しめますよ。ホットビールの甘み付けには黒糖を入れて、こちらのレシピに合わせるのもおススメです。
おつまみとのペアリングが難しいとされる赤ワインですが、コツさえ覚えればそれほど悩む必要はありません。気を付けるポイントは、赤ワインの濃厚さと料理の濃さを合わせること。重口のワインならソースがたっぷりかかったステーキ、軽口なら醤油や塩で味付けされた料理などと一緒に楽しむことで、ワイン特有の渋味や酸味が気にならなくなります。
出典: クリスマスのごちそうのひとつとして定着しつつある、ローストビーフ。牛肉が赤ワインにぴったりなのはよく知られていますが、特に重口のものは、もったりとしたグレイビーソースと一緒に楽しむのがおすすめです。赤ワインとグレイビーソースは濃厚すぎるのでは、と思われるかもしれませんが、赤ワインの渋味と酸味と合わさるとちょうどよく、すぐに次の一口が食べたくなってしまいますよ。
出典: 冬の季節は、イベントも美味しいものも目白押し。ゆるんだ生活を続けていると、お腹周りが気になってくることもありますよね。そんな時にもぴったりなおつまみが、大根ステーキ。季節の根菜をたっぷり食べられるだけでなく、お肉を食べるより罪悪感がありません。軽口の赤ワインにもぴったりで、醤油やお酒の代わりにビーフストックで煮ることにより、さらによく合う味わいになりますよ。
繊細で華やかな香りを持つ、白ワイン。多彩な香りに加え、辛口から甘口、極甘口と幅広い味わいを楽しむことができます。海鮮料理との相性がよいことはよく知られており、冬の幸であるカキ、ヒラメ、フグ、ホタテ、エビなどにもぴったり。またあっさりとした料理にも合い、カルパッチョや和食とも一緒に楽しめるお酒です。
出典: 魚や野菜を閉じ込め、うま味を引き出す包み焼き。イタリアにも日本と同様の料理があり、カルトッチョ(紙包み焼き)と呼ばれています。お手頃なイタリア産の白ワインが手に入ったら、料理もイタリアのものに合わせてみましょう。作り方は簡単、旬の魚と貝、そしてお好みの野菜にオリーブオイルと白ワインをかけ、紙で包んでオーブンに入れるだけ。このレシピではアサリと旬のタラを使っていますが、入れる食材はなんでもOK。魚介と野菜の凝縮されたうま味で、ワインを飲み進める手がとまりません。
出典: おせち料理としても親しまれているなますは、甘酸っぱい味わいで、根菜をたっぷり使っているのが特徴。あっさりした日本酒や焼酎にも合いますが、甘さや酸味を感じる白ワインにもぴったりなのをご存じでしたか?今年はおせちにワインを合わせて、一味違ったお正月にしてみましょう!こちらのレシピではなますにタコを加えており、食べ応えも抜群。ゆずのさわやかな香りが、フルーティーなワインの香りを引き立ててくれます。
イベントの日や記念日に【スパークリングワインに合うレシピ】
誕生日などの記念日や、クリスマスといったイベントごとに引っ張りだこのスパークリングワイン。炭酸とさわやかな風味で、和洋中幅広い料理に合わせられる、ワインの中でもペアリングがしやすいお酒です。特に揚げ物や油の多い料理との相性がよく、泡が油に負けず、料理もお酒もしっかり味わうことができます。
出典: 食前酒としても飲まれるスパークリングワインに合わせて、食欲を増してくれるようなれんこんチップスはいかが?冬に旬を迎えるれんこんを薄切りにし、揚げただけでおいしくいただけるれんこんチップス。れんこんそのものは淡泊な味わいですが、揚げることでスパークリングワインにもぴったりなインパクトに。塩、コンソメ、チリパウダーなど味付けが自在なのも魅力です。そのままはもちろん、リエットを添えるだけでおしゃれな前菜としても楽しめますよ。
出典: こちらのレシピでは、冬の寒さで甘味を増したネギをたっぷり入れてアヒージョにしています。オリーブ油漬けの鯖缶を油ごと使っているため、油を余計に使わなくていいのが嬉しいポイント。鯖とネギの風味がオリーブオイルに包まれて一体となり、スパークリングワインがさらにその風味を引き立ててくれます。余ったオイルはパンにつけて食べたり、締めとしてオイル系のパスタにしても美味しくいただけますよ。
スパイスで体もぽかぽか【ホットワインに合うレシピ】
ワインに、クローブやシナモンなどのスパイスとオレンジビール、砂糖などを加え、温めて作るホットワイン。本場ドイツではグリューワインと呼ばれ、クリスマスの季節によく飲まれるお酒です。白ワインやロゼワインが使われることもありますが、赤ワインで作られることが多く、甘く味付けされているためワインが苦手な人でも飲みやすいのが特徴。甘みを引き立てる塩気の強い料理や、ホットワインと同様のスパイスやフルーツが使われた料理との相性がよく、デザートのお供にもおすすめです。
出典: こちらのレシピでは、チーズと生ハムを使って春巻きを簡単なおつまみに仕上げています。チーズの濃厚さと生ハムの塩気は、ホットワインの甘さにぴったり。クミンやカルダモンなどのスパイスを振ったり、柿などのフルーツをはさんだりすると、よりホットワインと相性がよくなります。巻いて揚げるだけと簡単なので、もう一品欲しいなという時にもおすすめです。
出典: 昼下がりのおやつや、おいしいディナーの後のデザートとしてもおすすめの、クレープ・シュゼット。甘酸っぱいソースともちもちのクレープ生地の組み合わせがおいしいフランスのお菓子で、同じくオレンジを使っているホットワインにもぴったりです。おうちで作る時には、生のオレンジとリキュールで本格的なソースに挑戦してみるのもいいですが、難しい場合はオレンジジュースを使うと便利。温かいうちにバニラアイスを乗せると、甘酸っぱいソースと一緒に溶けてよりおいしくいただけますよ。
ウィスキーやラム、ブランデーといった洋酒と呼ばれるお酒は、度数が高く冬に冷えた体を素早く温めてくれます。いずれも香りが高く、そのままで飲んでも、炭酸水やジュースで割っても美味しいのが魅力。ホットで飲むのにも向いていて、お湯やホットミルクで割ったところに、バターや卵黄を加えたり、レモンやスパイスを加えたりと、楽しみ方はさまざまです。
出典: スモーキーなウィスキーには、スモーキーな味わいのものを合わせれば間違いなし。しかし定番のスモークチーズを食べるなら、ひと手間加えてより美味しく楽しんでみましょう!こちらのレシピでは、スモークチーズを醤油やワサビに漬けるだけで、絶品おつまみに!スモークチーズに醤油の濃厚な味わいが加わって、よりうま味が増します。ロック、ハイボール、ホット…どの飲み方にもぴったりなおつまみです。
出典: 柿といえば秋のイメージがありますが、品種によっては冬に収穫の最盛期を迎えるものも。フルーツはブランデーなど甘味の感じられる洋酒と相性がよく、特に繊細な甘みのある柿とも非常にマッチします。このレシピでは、そんな柿にブルーチーズで塩気を加えてサンドにしています。ブルーチーズ特有の風味が苦手な人は、クリームチーズを多めに混ぜるのがおすすめ。逆にブルーチーズが好きな方は、クリームチーズを入れなくてもおいしくいただけますよ。
日本酒好きの方にとって、冬の楽しみの一つと言っても過言ではない”燗酒”。日本酒を徳利に入れて好みの熱さにし、お猪口で少しずつ飲み進めていく瞬間は、他のお酒にはない楽しさがあります。あたためることによりお酒の香りが立ち、味にふくらみを感じられるようになる燗酒には、温度を合わせた料理や、お酒の風味を邪魔しないあっさりした料理がおすすめです。
出典: 本格的な湯豆腐は、昆布だしの入ったお鍋にお豆腐を加え、お好みの薬味を用意するだけと、実はとってもシンプルです。しかしだからこそ、お醤油や薬味の味、お豆腐そのものの質が全体を左右するもの。繊細な味わいの違いを楽しむ料理のため、日本酒の味を邪魔することもなく、逆に引き立ててくれる優秀なおつまみです。こちらのレシピのように土佐醤油にしたり、多様なタレや薬味を用意したりすることで、より楽しんでみてくださいね。
出典: 鱈の白子を楽しむレシピといえば白子ポン酢などが思い浮かびますが、寒い時期には茶わん蒸しもおススメです。おうちで白子を使う時は、お酒や塩を入れた水でしっかりぬめりを取り、血筋や汚れをきれいしておくのが、おいしくいただくポイント。臭みの一切ないあたたかい白子は、ととろりとクリーミーにほどけて絶品ですよ。こちらのレシピでは、茶わん蒸しの味付けはやさしい出汁を利かせるのみ。日本酒と合わせてもその風味を遮ることなく、しっかりマッチしてくれます。
梅酒やリキュールなどの甘い果実酒は、ロック、ソーダ割と多様な飲み方ができるのも特徴のひとつ。お湯やホットミルクで割る飲み方もあり、冬にも楽しむことができます。合わせる料理は、その甘味を引き立てる塩味や辛味、酸味の感じられるものが最適。もちろん甘味で合わせる、デザートとの組み合わせもおすすめですよ。
出典: 冬の寒さで甘味を増すかぼちゃをふんだんに使うと、ニョッキにしてもしっかりした甘さを感じることができます。酸味のある果実酒を楽しむなら、かぼちゃのやさしい甘味が互いを引き立て合うこちらのレシピがおすすめ。強力粉を使うことで、お腹も満足するもちもちの食感に。ソースにはクリームも合いますが、好みに合わせてトマトソースやチーズを散らしてもおいしくいただけますよ。
出典: 果実酒と一緒に楽しむデザートには、フルーツを使ったものもおすすめです。こちらは、電子レンジだけですぐにできる、とっても簡単なレシピ。りんごを半分に切り、グラニュー糖を振って、仕上げにシナモンを振るだけで完成です!熱いうちにバニラアイスを添えれば、リンゴと溶け出すアイスが絡み合い、リッチな味わいになって満足感も抜群。甘すぎるという方は、アイスの代わりにレモンをしぼって酸味を強めてみてくださいね。
コーヒーの苦味を楽しんで【コーヒーカクテルに合うレシピ】
コーヒーカクテルとは、コーヒーやコーヒーリキュールを使ったカクテル。ウィスキーを入れた「アイリッシュ・コーヒー」や、甘くて飲みやすい「カルーアミルク」などが有名ですが、コーヒーの苦みを活かしたものから生クリームたっぷりのものまで、さまざまなバリエーションがあります。ホットで飲まれることも多く、寒い冬にはもってこいのお酒。おつまみには、コーヒーの風味と相性のよい料理を選びましょう。
出典: ビスコッティは、イタリアで伝統的に作られてきたお菓子。2回焼くため表面が非常に硬く、イタリアではよくコーヒーやワインにつけて、柔らかくしてから食べられています。そんなお菓子ですから、コーヒーカクテルにも合わないはずがありません!こちらのレシピでは新玉ねぎとベーコンを使って、香ばしい香りをプラス。コーヒーの風味にもよく合うおつまみに仕上がっています。
出典: 濃いコーヒーを使い、苦みがしっかり感じられるコーヒーカクテルには、フルーツやクリームを使った甘いおつまみを合わせましょう。こちらのレシピでは、自家製のカスタードクリームを好みのフルーツとともに焼き上げています。コーヒーとお酒の苦味が、クリームの甘さとフルーツの酸っぱさを際立たせ、絶妙な味わいに。カスタードクリーム作りが難しい時には、市販のプリンでも代用できます。ぜひ焼きたてアツアツを召し上がってくださいね。
冬には冬ならではの楽しみがある、お酒とおつまみの組み合わせ。あたたかいお酒に、冬に旬を迎える食材を使ったおつまみや、イベント感のある料理を合わせれば、おうちにいながら季節感も感じることができます。おうちで飲むことも増えてきている今だからこそ、ぜひ新しいお酒とおつまみの組み合わせにチャレンジしてみてくださいね。
あたたかい部屋でぬくぬくしながら食べたい、お鍋。旬の野菜をたっぷりと入れ、いろいろな味わいのバリエーションで楽しめるので、多様なお酒に合わせることができる万能おつまみです。冷たいビールに合わせるなら、チゲ味噌鍋がおすすめ!さっぱりしたビールの味わいが、味噌の濃厚な風味と辛さにぴったりマッチ。冷たいビールとあたたかい鍋を一緒にいただくことで、食べ飽きることもありません。締めには中華麺を入れて、うま味たっぷりのラーメンにして楽しみましょう。