その日の体調や季節によっても食べたいものは違うはず
お弁当づくりの最大の壁は「何作ろう」ではないでしょうか。簡単で、汁漏れしなくて、見栄えもして、と考えているとレパートリーは限られてきますよね。そこで今回は体調や季節という視点からおかずを考えることを提案します。季節ごとの困りごと、日々の生活の中でおこるマイナートラブル。そんな問題の解決サポートをお弁当でしてみてはいかがでしょう。ここでは季節ごとの困りごととぴったりの食材、オススメレシピを紹介します。
いつもの食材でできる「思いやりおかず」
体調や季節という視点から…といっても特別な食材は必要ありません。いつもの食材で十分です。いつもの食材の特性を知るだけで「思いやりおかず」が作れますよ。
春 花粉症でつらいときは…
花粉症とは花粉が原因となってくしゃみや鼻水などアレルギー症状がおこること。そんなときは、東洋医学で抵抗力を高めると考えられているネギと、体の中からエネルギーを生み出すとされるレンコンを使うのがオススメです。
レンコンの梅おかか和え
レンコンのクリームチーズ和え
ゆで豚ともやしのサラダ
ねぎま風とりのてりやき煮込み
夏 冷たいものの取り過ぎでお腹が冷えてしまったときは…
出典:pixabay.com
お腹が冷えているときは胃腸の動きが悪くなっています。胃腸に負担をかける油脂や動物性タンパク質を控えて、東洋医学で胃腸の働きを高めるニンジンとピーマンを採用するのが正解です。
にんじんグラッセ
にんじんしりしり
丸ごとピーマンのオリーブオイル焼き
ピーマンと生姜の塩昆布和え
秋 喉風邪をひいてしまったときは…
空気が乾燥してくると鼻や喉を痛めやすくなります。そんなときはマスクや加湿器が有効ですが、体の中からも潤いたいですよね。東洋医学で潤いを与えるとされる豆腐と梅を使いましょう。
厚揚げのきんぴら
豆腐のアジアン炒め
梅ひじきふりかけ
梅と味噌のつくね串
冬 お正月の食べ過ぎを解消したいときは…
ごちそうというと、いわゆるおかずが中心になりますよね。実はおかずばかりの食事は胃腸の負担が大きく、お正月明けの胃腸は疲れきっていることもしばしば。そこで胃腸をいたわり、元気づけるのがごはんと卵。しばらく優しいお弁当にしましょう。
菜飯
にんじんの炊き込みご飯
ふんわりはんぺん卵焼き
青のりとしらすの卵焼き
いつものお弁当でセルフケア
季節のマイナートラブルをお弁当の「思いやりおかず」で美味しくケアする方法をお伝えしました。もちろん薬のような即効性はありません。けれども自分や周りに意識を向ける、変化に気づく、対処する。そういった気の持ち方をすることが不調の悪化を防いだり、回復を早めたりするのだと思います。なんか変だな、と感じたらお弁当に「思いやりおかず」をそっと入れてみてくださいね。
レンコンは火を通す時間によって食感が変わります。さっと火を通すとサクサクぱりぱり、じっくり火を通すとホクホクねっとり。好みで調整してくださいね。