お菓子作りを始めるために必要な道具とは?
お菓子を作るならこれだけは揃えたい「基本の道具」
1g単位で計れるデジタルスケール
ステンレス製のボウル
まず一つ用意するなら、ステンレス製のボウルが扱いやすく便利です。卵1個を泡立てる場合、直径18~20㎝程度必要ですが、手持ちの物のサイズが合えばそれでOK。
卵を3~4個泡立てる場合は、21~23cmより大きい物が必要になってきます。最初からセットで買ってもいいのですが、必要に応じて増やしてもいいかもしれません。
耐熱ガラスのボウルはお好みで
耐熱ガラス製のボウルももちろん使えますが、重さがあり重ねて収納がしにくい、湯煎がしにくいなどのデメリットもありますので、以下のような方向けです。
・電子レンジ加熱で調理する事が多い
・ボウル一つでのお菓子しか作らない
・サラダボウルにするなど食器としても使いたい
ゴムべら
ゴムべらの主な用途は、ボウルから生地をこそげ取るために使いますが、泡立てた卵と粉を合わせるなど生地を混ぜる工程でも必要です。
100円ショップなどの物でもOKですが、耐熱タイプであればしなりがよく、鍋やフライパンで煮込み作業をする時に鍋底からこそげるように混ぜる事ができ便利です。
ハンドミキサー
お菓子作りを本格的に始めようと思うなら、ぜひ欲しいのがハンドミキサー。もちろん手動の泡立て器でもお菓子は作れますが、初心者の最初の難関とも言える生クリームやメレンゲ作りは、ハンドミキサーがあると難易度がぐっと下がります。
お菓子作りに使う物はブレンダーと兼用の物でなく、写真のように真っ直ぐな羽が二つ付いているタイプの物がケーキに向いた泡が立てられて使いやすいです。
※ジューサーなどとの兼用タイプのブレンダーは、機種によっては回転数が早すぎ、お菓子のためのメレンゲが作れない物がありますので、事前に確認してみて下さい。
粉ふるいは手つきざるがあればOK
注意点としては、板に穴を空けたパンチングタイプの物は粉ふるいとしてはちょっと使いにくいので、このようなメッシュタイプがおすすめです。
扱いが簡単なのはシリコンのハケ
ケーキにつや出しの卵やジャム、シロップなどをぬる時に必要なハケ。一番含みが良く塗りやすいのは毛の物ですが、シリコンタイプの方が抜け毛がなく洗った後の手入れが簡単なので、初心者さんがまず一本持つならこちらの方がおすすめです。
種類の多い「ケーキ型」の特徴とおすすめポイント
スポンジケーキ型は底が取れるタイプと共底、どちらが便利?
スポンジケーキを焼くには欠かせないホールケーキ型。大きく分けると、底が取れるタイプと一体型の共底型に分かれます。
型から外しやすい底が取れるタイプ
スポンジケーキやバターケーキなどオーブンでそのまま焼くお菓子がメインであれば、底が取れるタイプの方が便利です。特に型から外す作業が苦手な場合は、こちらを選びましょう。
共底タイプは湯煎焼き・液状の生地にも対応できる
焼き菓子を作る場合はたいてい底に敷紙を必要としますが、共底タイプは液漏れしないので、天板に湯を張って湯煎焼きしたいレシピやホールで作る焼きプリンなども作れます。色々なレシピを試したいなら、こちらがおすすめ。
複雑な形が得意なシリコンモールド
シリコンモールドは、弾力がある素材なので複雑な形でもきれいに外す事ができます。金属型に比べると熱伝導性が低いので、焼き色をしっかり付けたい場合は型に油を塗ったり、オーブンの温度を少し高くする&焼き時間を長くするなどの調節が必要です。
デザインの種類も豊富に揃いますが、形を保つための強度や火の通りの関係で、凝ったデザインのものは小さめに仕上がる物が多めです。
多めの生地もしっかり焼けるアルミダイキャスト
厚手のアルミダイキャストは、熱持ちがいいので少し大きめでも生地全体にしっかりと熱が通ります。やや重さがあるのでオーブンから取り出す時には注意が必要です。外国製のケーキ型で複雑な形の金型は、このタイプが多いかもしれません。
キレイに外れるフッ素加工タイプ
アルミやスチールにフッ素加工を施した物は、型離れが良く扱いやすいです。キレイに外すには、フッ素型でも薄くオイルを塗ってから生地を流すのがポイント。フッ素加工のマルグリット((マーガレット))型は、焼き菓子にもババロアのような冷菓にも使えて便利なので、丸形の次に変わった形が欲しい人にもおすすめです。
冷菓や盛り付けにも使えるガラス型
耐熱ガラスのケーキ型は、焼き菓子にも冷菓にも使え、スコップケーキやトライフルのような食器を使って盛り付けながら作るお菓子にも使えます。ただし、熱伝導性は低いので、一気に加熱したいタイプのケーキはちょっと苦手です。
買う時に注意が必要な「シフォンケーキ型」
このふわふわのケーキが作ってみたい!と、お菓子作りを始めるきっかけになる事も多いシフォンケーキですが、型を買う時に失敗しがちなお菓子でもあります。
最大の要注意ポイントは“型の高さ”
初めて作る時はまず紙の型を買って試してみて、自分のオーブンで上手く作れるサイズのレシピを探してから、金属型を買う…というステップをおすすめします。
※紙の型は金属型より火の通りが弱いので、同じ焼き時間だと仕上がりの硬さなどが若干違ってきます。
シフォンケーキ型は“フッ素加工ではない物”を
また、シフォンケーキは焼き上がった後に「型をひっくり返して冷ます」という工程があります。この時、フッ素加工の型は滑りが良すぎて、レシピによっては冷ましている間に生地が型から落ちる事も…。シフォンケーキ型に限っては“フッ素加工なし”の方がおすすめです。
家庭でのお菓子作りならそれほど高精度の物は必要なく、1g単位で計量できれば十分です。量りたい材料を入れる容器を乗せた後、その分の重さをマイナスして「0g表記」してくれる機能がある物を選びましょう。