昔から保存食として大切にされてきた「お餅」
お餅は昔からお祝い事に使われる事が多かった食品です。保存が利き、調理も手軽で腹持ちが良い事からも好まれていました。お餅は日持ちする食品ですが、それは“低温+自然な乾燥状態”での話。
シンプルなすまし仕立てのお雑煮のレシピ。
現代の日本の住宅は、「気密性の高さ」「暖房が効き」「空調の影響」「加湿による湿度」など、お餅の常温保管には厳しい条件が揃っている場合が多く、お餅の保存に不向きな事も…。
お餅のおすすめ保存方法&保管場所
フリーザーバッグ+冷凍庫
市販の個別パックになっている切り餅などは、すぐに食べきるなら常温でも大丈夫ですが、暖かい室内だと袋の中で汗をかいてしまう事もあるので、暖房が効いている場合はやはり冷凍庫がおすすめです。
手作りのお餅を長持ちさせるポイント
昔ながらの手作りのお餅の場合、乾燥でのひび割れ以外にカビやすいという悩みがあります。これは取り粉となっている片栗粉が空気の水分を含み、カビの栄養となってしまう事から起こります。
長持ちさせるためのおすすめの方法は、刷毛で粉を払い落とし、鏡餅の場合は台やお餅とお餅の間に短くした割り箸などを挟んで空気の通り道をつくる事。粉を払うには、写真のような刷毛がおすすめです。
《状態別》お餅の上手な戻し方
お餅に何か味付けして食べる時、水分が飛んでいて加熱しても固そうだなと思った時に、おいしく柔らかくなる加熱方法を知っておくと便利です。
まだそれほど乾いてないお餅は「電子レンジで加熱」
まだお餅に適度な水分が残っている場合はそのまま、表面が乾き気味だと思ったらさっと水で濡らして電子レンジで10~30秒程度加熱してから、焼いたり煮たりすると手早く柔らかくなります。下側から柔らかくなるので、場合によってはひっくり返して再加熱すると上手くいきます。
少し乾き気味なら「お湯につける」
冷凍のお餅を焼くなら「蓋+フライパン」
《お餅の乾燥度合い別》おすすめレシピ
“まだあまり乾いていないお餅”におすすめのレシピ
もち米なしで作れる「おこわ」
なめらかな口当たりの「大福」
“少し乾き気味のお餅”をリカバリーできるレシピ
お出汁と煮込み時間でとろける口当たりになる「餅入り巾着」
揚げる+お出汁でカリッとおいしい「揚出し餅」
“乾燥したお餅”向きのおすすめレシピ
乾いた状態を生かす「あられ」
バターと砂糖でしっとり感を補う「バター餅」
お餅を素材として使える「パンケーキ」
お餅を上手に保存して、飽きずに楽しんで。
お餅を買いすぎたり、たくさんもらったという時は、上手に保存してお正月はもちろん、それ以外のタイミングでもおやつや料理に使えるので、食卓にちょっぴりサプライズが演出できるかもしれませんね。