縁起を担ぐ日本の伝統
あなたは毎年、「縁起のいいもの」を食べて新たな1年をスタートさせていますか?
「おせちだけ」にこだわらなくもいい?
今回はそんな方への提案です。
気持ちよく新年を迎えるために、縁起がいい食材をおせち以外の簡単な料理で使ってみませんか?古き良き日本の縁起担ぎは取り入れつつ、自分の好みやペースに合った料理を楽しんで。せめて、どんな食材が縁起がいいのか、ということは覚えておきましょう。
気軽に縁起物を取り入れて♪
レシピは和洋中、ジャンルを問わずセレクトしてみました。
縁起のいい12食材と、新年におすすめの簡単レシピ
①鯛=めでたい
長寿・魔除け・金運UP。鯛の縁起にあやかって!
手間は少なく見た目は華やか「鯛のアクアパッツァ」
②ブリ=出世する
ブリのように、どんどん成長して、ますます出世を!
酒粕と根菜を合わせて栄養たっぷり「ブリの粕汁」
③鰹=勝つ
何事にも「勝つ男」になりますように・・・
ごはんが進む常備菜「鰹のしぐれ煮」
③海老=長寿
腰が曲がるまで長生きして!
腰を曲げて長い髭を垂らしている海老は、見た目から老人に例えられてきました。それもポジティブな見方によるもので、腰が曲がるまで長く生きるという長寿のシンボルなのです。赤く美しい色も、生命力の強さを表していると考えられています。
揚げるよりもずっと簡単「ぷりっぷり海老のパン粉焼き」
④蟹=両手で福を招く
幸せを呼び寄せてVサイン!
旨味しっかり「渡り蟹のトマトクリームパスタ」
⑤タコ=多幸
幸せたくさん、難は置いて❝おくとパス❞できる!
語呂からくる縁起担ぎは、日本らしくて面白いですよね。タコなら「多幸」。さらに英語読みのオクトパスまで「置いて“おくとパス”できる=悪いことはそのままでも解決できる」という意味に捉えられているそうです。
炊飯器ですぐできる「タコの炊き込みごはん」
⑥昆布=喜ぶ
婚活中の女性、妊婦さんへ。立派な子供が生まれますように・・・
昆布の食感がヤミツキに「昆布のもっちりチヂミ」
⑦レンコン=良い未来が見通せる
行き詰らず、将来が見通せますように!
カリッとした歯ごたえが美味しい「レンコンチップス」
⑧ゴボウ=家内安全・長寿
家庭や仕事がしっかり根付いて安定しますように!
土の中に強く根を張るゴボウは「基盤が安定する」と考えられている縁起物。家庭や仕事を落ち着かせたいと思っている人はゴボウを取り入れてみてはどうでしょうか。
おせち料理として作られる「たたきゴボウ」は「開きゴボウ」とも呼ばれていて、運を開くとされています。また、長寿の意味もあるそうです。
おつまみにも最高「ゴボウのとろろ昆布和え」
⑨豆=マメに働ける
マメに働いて、さらに大きな発展を!
仕事や人間関係を円滑に進めていくには、「マメ」であることも必要な要素。栄養満点の大豆は健康にもいいですし、節分で鬼を追い払うように邪気を払うという意味も。また、成長が早いことから、富と繁栄を表すと考えられています。
優しい甘さで温まる「サツマイモと大豆のミルクスープ」
⑩うどん=太く長い付き合いができる
太く長い幸せを願う、新春のお祝いに!
紅白で縁起良し!「年明けうどん」
⑪イヨカン=良い予感
気になるあの事も、うまくいくような良い予感♪
皮を器にして「いよかん丸ごとゼリー」
⑫ブドウ=子孫繁栄
実り多い1年となりますように!
ひと房にたくさんの実が成るブドウは、子孫繁栄や多産を意味する縁起物。ツルが伸びる様子から、たくましい生命力の象徴ともされています。
海外でも、ブドウは幸せを招く果実だと信じられている国は多く、スペインでは年越しのカウントダウンに新年の福を願って12粒のブドウを食べる習慣があります。
さっぱりとした食後のデザート「ブドウ白玉」
福を招いて、幸先いいスタートを*
気持ちの持ちようかもしれませんが、食材1つずつを大切にして幸せを願う、そんな気持ちが新たな良い1年に繋がっていくのではないでしょうか。
縁起物を取り入れて、美味しく楽しく新年の幸運を呼び込んでください!
まずは、縁起のいい食材の王様から。祝い膳の定番となっている鯛です。「めでたい」という語呂合わせから縁起物とされているのは有名ですよね。
昔は赤みを帯びた鯛は魔除け効果があると信じられていたとか。また、他の魚より長生きで40年も生きることから長寿の象徴ともされているそうです。鯛の骨を財布に入れると金運がアップするという言い伝えも。