"あと一品"に嬉しい「ぬか漬け」のすすめ
ぬか漬けにおすすめの野菜・食材について
適さない食材は?
ぬか床が痛んでしまう食材とは、水分が多過ぎる熟したトマトのような食材や、ねばねばした山芋などの食材で、これらを漬けると、ぬか床が再利用できなくなってしまうので注意が必要です。
歯ごたえを楽しめる きゅうり・にんじん
シャキシャキの食感が◎ キャベツ・白菜
葉も実も美味しい 大根・かぶ
大根もかぶもぬか漬けにするとパリッとした食感が楽しめます。また、辛みがある大根も、ぬか漬けにすることで酸味と塩気が加わり、食べやすくなります。大根もかぶも実と葉を一緒に漬けることができ、2種類の味が楽しめるのも魅力的。
ぬか漬けと相性の良い なす・みょうが
味が染み込みやすいなすは、ぬか漬けにすると、歯ごたえもありながら、なす独特のやわらかな食感を楽しめます。みょうがの独特の味と香りはぬか漬けにピッタリ。
お酒のおつまみにも◎ チーズ・ゆで卵・豆腐
そのままいただいても美味しいチーズ・ゆで卵・豆腐。
チーズをぬか漬けにすると、酸味などがプラスされ独特な味わいに。ゆで卵は、ぬか漬けに適していて、まるで燻製のような風味に。
まずは「容器」の準備から
野田琺瑯:レクタングル深型シール蓋付 L
蓋付きであることが大切です。においが漏れにくく、虫などが寄ってこずに衛生的にぬか床を管理できます。また、平べったいよりも、深さのある形がよいです。広く空気にふれる形ではぬか床が育ちにくいと思います。
野田琺瑯:ぬか漬け美人
「ぬか床セット」なら手軽に始められる♪
ぬか床一年生:コメット
普通、ぬか漬けを作ろうとすると、ぬか床を整えるために数ヶ月、使い始めてからも毎日かき混ぜる必要があったり、混ぜるのに毎回手が汚れてしまったり・・・なかなか手間がかかるものでした。
わたしのぬか床:金沢大地
手作りぬか床は、作り始め~漬けられるまでに、捨て漬けと呼ばれる工程を繰り返しながら、最低2週間程度はかかります。
この「わたしのぬか床」はその数週間の工程を経て熟成されたぬか床の状態でお届けするので、最初の工程なしに届いてすぐに漬けられるのがいいところ。
初心者さんでも大丈夫「自家製ぬか床」の作り方
ぬかは生ぬかを選びましょう
農薬が付着しやすいため、自然食品店などで無農薬のぬかを選ぶようにすると良いでしょう。ぬかは酸化しやすいのでできるだけ新鮮な生ぬかを選び、購入したらすぐに使うのが◎。
新鮮な生ぬかをそっと口にしてみると、まるできなこのような甘みが。米ぬかの栄養素がお野菜に浸透していくぬか漬けでは、良いぬかを手に入れたいですね。
風味素材
ぬか床をはじめる段階から入れておくと良い風味素材。防腐作用と味を引き締めてくれる唐辛子。和の風味豊かな昆布やかつお節、うま味をプラスしてくれる煮干しや干し椎茸など。
捨て漬け野菜
ぬか床が発酵するための栄養分や、適度な水分を補充するために大切な捨て漬け野菜。キャベツの外葉や、にんじんや大根の皮、大根の茎の付け根や根っこ部分、白菜の芯などを使います。
ぬか床の作り方
ぬか床の手お入れや管理方法
水抜きの仕方
野菜から出た水分でぬか床が水っぽくなったり、水が貯まったりしたら、できるだけ早めに水抜きをするようにしましょう。簡単な方法としては、キッチンペーパーで上から押さえつけるようにしながら水気を吸わせます。
塩分の補給も
同じく、野菜から出た水分でぬか床が水っぽくなると、塩分の濃度も変わってしまいます。なのでゆるくなった際、新たに「ぬか」と「塩」を足してあげる方法も◎。
塩分は、ぬかカップ1対して塩小さじ1〜塩大さじ1/2程度。ゆるくなったぬか床にぬかと塩を加えたら、混ぜ合わせるだけOK!
ぬか床が水っぽくなると過剰発酵しがち。新しいぬかと塩を足して固さを調整しましょう。また、水分には野菜の栄養やうまみがしみ出しています。干しシイタケなどの乾物で水分を取れば、そのままぬか漬けとして生で美味しくいただけます。
しょっぱいときは
ぬか漬け自体がしょっぱい場合は、食材を長期間漬けたことが原因ですが、ぬか床自体がしょっぱくなった場合は、塩分濃度が高いと乳酸菌の活動も抑制され、余計にしょっぱくなるので、塩分を取り除くのが◎。
対処法は、水っぽくなった場合と似ていて、足しぬかをします。ただし、ぬかを足したら、乳酸菌の繁殖を手伝うため、2~3日は野菜を漬けないようにします。
また、足しぬかは、初めからたくさん入れずに、少しずつ様子を見ながら足すようにします。
カビが生えてしまったら
ぬか床が乳酸発酵して美味しくなってくると、しばらく置いておくと表面にうっすらと白い膜がはってきます(中のぬか床の黄土色と比べると、かなり白っぽい色合いです)。
これは産膜酵母というものらしく、特に有害でもないので、混ぜ込んでしまってOKです。ぬか床を適度に混ぜるのは、空気の好きなこういった酵母や空気のないところを好む乳酸菌のバランスを取るためなので、うっすら白い膜がはるのは健全な状態だと言えると思います。
うっすらはった程度ならば、ぬか床にそのまま混ぜ込めば、ぬか独特の風味がさらによくなります。
ぬか床の保存
保存は冷蔵庫で
ぬか床を冷蔵庫に入れるということは乳酸菌の活動が穏やかになって漬かりが遅くなるということでもあります。
つまり『毎日のように野菜を出し入れする必要がない=混ぜる回数も少なくてよい』状態になるのです。
熟成した常温保管のぬか床では、野菜によっては数時間で食べごろを迎えます。朝漬けて→夕方食べるといったサイクルができればいいのですが、 もっとゆったりぬか床と付き合いたいという場合は、冷蔵保管のぬか床であれば、2〜3日くらい(野菜や切り方によっては4日くらいでも)ほっとける漬け方が可能になります。
美味しいぬか漬けを作るには、ぬか床がすぐに傷まないような食材を選ぶことが大切。