「ゆでおき」は食材を茹でて、ストックしておくというものです。作り置きのように難しいレシピはありません。ちょっぴり余ってしまった食材でも茹でておけば、お助けストックになりますよ。「ゆでおき」の魅力に迫ってみましょう。

いろいろな食材が冷蔵庫の中で中途半端に余ってしまって、結局使いきれずに捨ててしまうということほど、もったいないことはありません。そんなとき、「ゆでおき」で食材をストックしておけば、食材をほんのすこし使いたいときでも、気軽に使うことができますよ。

「ゆでおき」はただ食材を茹でておくだけ。とても簡単なのに、使い勝手は驚くほどいいんです。なにに使うか決めることなく、とりあえず、茹でておけばいいので、アレンジも自由自在にできますし、そのまま食べても大丈夫！「ゆでおき」を知ると、種類豊富に食材を摂ることが難しいことではなくなります。

ゆでおきは「作り置き」とは違って、ただ食材を茹でておくだけ。食材ごとにお水の量や引き上げるタイミングなどに気を付けさえすれば、とても美味しいゆでおきストックが簡単に出来上がります。

ゆでおきは、食材の持つ本来の味を楽しめる調理法です。お野菜は茹でてそのまま食べても美味しいものですよね。軽く調味料で和えてあげれば、あっという間に立派な一品が完成です。

食材をただ茹でておくだけなので、いろいろなお料理にアレンジしていくのも簡単です。カットの仕方や盛りつけ方でも印象が大きく変わるので、同じ調味料で和えるだけでも何パターンにも展開していくことができます。

お料理にほんのすこし、お野菜をトッピングしたいときにもゆでおきは大活躍！ちいさくカットして、彩りをプラスすることができます。

新鮮な食材をすぐに茹でておけば、生のままよりも美味しい状態を長くキープすることができます。とくに、生の状態で保存するとしんなりとしがちな青菜はゆでおきにおすすめの食材です。

お弁当を詰めていて、「なんだか色味が足りないな」「この隙間にもう一品加えたい」なんていうときも、ゆでおきがあればサクッと解決。忙しい朝には嬉しいですね。

ゆでおき食材はいろいろなお料理にアレンジすることができます。ゆでおきストックを使えば、最初のステップがすでに終わっている状態のところから調理をスタートできるので、あっという間にお料理が完成します。素材別の美味しいゆで方と展開レシピを見ていきましょう。

スナップえんどうは丁寧にすじを取って、茹でたあとに水分をしっかりと切っておくのが美味しく仕上げるポイント。スナップえんどうは開いて使うと、ちいさく並んだ豆がとても可愛いので、トッピングにも便利です。

梅マヨソースで和えたシンプルなスナップえんどうの副菜です。梅マヨソースはゆで野菜にとてもよく合うソースなので、基本のレシピを覚えておくといろいろなものに展開することができます。

ほうれん草はしっかりと根元を洗って長さを揃えてカットしておくと、お料理に展開したときにきれいに仕上がります。ほうれん草を茹でるときは、お湯に入れたときに急激に温度が下がってしまうのを避けるため、たっぷりのお湯で茹でるのが基本です。

やさしい甘さの白みそを使って、きちんと和食のひと品に。ゆでおきのほうれん草にささっと混ぜた白みそのタレをかけるだけで完成します。

ほうれん草のゆでおきストックはほぐすとボリューム感がアップします。ピリ辛のラー油ナムルは、ごはんや麺にトッピングしても美味しいんですよ。

ブロッコリーはぎゅっと詰まったお野菜なので、カットしてから水の中で振り洗いするのが正しい洗い方。ブロッコリーを茹でたら水には取らず、そのままザルなどで冷ましましょう。

オクラはカットして茹でると中が水っぽくなってしまうので、茹で終わってから料理に合わせてカットする方が美味しく仕上がります。断面がキュートなお野菜なので、カットの仕方を工夫することでいろいろな見せ方をすることができます。

おうちに常備している調味料だけですぐに作れる色鮮やかなオクラの茹で浸しです。かつおぶしをたっぷりとかけてあげると、華やかな雰囲気になりますね。

卵はゆで卵にすることで、さまざまなお料理に展開することができる最強の食材です。たんぱく質も豊富で、彩りも美しいのでゆでおきでストックしておくと重宝します。

ゆで卵をスライスして、ハーブマヨソースをかけるだけという簡単レシピ。ハーブマヨソースは鶏肉やサラダにかけても美味しいので、ぜひ覚えておきたいレシピです。

お酒にもよく合う風味豊かな中華風ゆで卵です。粉山椒をふりかけて、香りよく仕上げています。

すぐに火が通る絹さやは、茹で上がったあとに冷水につけることで鮮やかなグリーンに色止めすることができます。ペーパータオルなどでしっかりと水気を切ってから保存するようにしましょう。

アスパラを茹でたら、冷水にとって色止めをします。はかまを取るときは、ゆがいたあとに手でひっぱって取り除くとよいでしょう。

春菊を上手にゆでるポイントは、葉と茎の部分でゆで時間を変えること。ほんのすこしの心配りで驚くほど、美味しいゆであがりになります。

ゴマとお砂糖でしっかりと味付けしたどこか懐かしいお味のごま和えです。ちょっぴり苦みのある春菊でも、ごま和えにして優しい甘さをプラスすると子どもでも美味しく食べられます。

お肉も茹でておくことで、さっと次のお料理に展開することができる食材です。メインにもできるので、覚えておくと便利に使えます。

豚肉のゆでおきを作るときは、しっかりと水を切り、水っぽくしないように気を付けるのがポイントです。豚肉を茹でるときは、臭みを取るために塩と酒をくわえます。

酢しょうがも作り置きしておけば、調味料と合わせるだけで完成してしまうスピードレシピです。さっぱりといただけるので、夏の疲れが出ているときに食べたくなるお料理です。

ワカメとスナップえんどうの食感の違いが楽しめる和えものです。しょうが醤油のさわやかな風味がワカメによく絡んで、滋味あふれるひと皿が出来上がりました。

スイートチリソースとマヨネーズでちょっぴり大人のマヨサラダに仕上がりました。黒コショウをたっぷりふると香りが際立ちます。

アボカドと卵をつぶしたクリーミーな食感のフィリングを春巻きの皮で包み、さっくりと揚げ焼きにしています。中までじっくり火を通す必要がないので、あっという間に作ることができるレシピです。

ゆでおきのほうれん草に缶詰のツナ缶と調味料を合わせるだけ。タンパク質も摂れて、お醤油味のツナにご飯が進みます。旨みたっぷりのツナ缶の汁も使うところがポイントです。

リーズナブルなえのきをゆでて嵩のへった春菊にプラスして、ボリュームをアップ。スライスしたスダチを添えると上品なひと品の完成です。

つるりといただけるオクラとそうめんの夏らしいレシピです。ゆでおきしたオクラをカットして、そうめんと調味液を合わせるだけ。梅干しをたたいてトップに飾ると、より美味しそうですね。

サニーレタスとワカメ、プチトマトでボリュームアップした茹で豚のサラダです。ネギは粗みじんにしてたっぷりかけていただきましょう。

お野菜は買ったらすぐに茹でておくだけで、使いやすいストック食材になります。保存容器は食品用のアルコールスプレーなどで消毒してから使うようにすると安心です。ゆでおきストックで、食卓を豊かにしてみてくださいね♪