春の体へと目覚めさせてくれる。山菜の「苦み」を取り入れよう
苦みのある食材は老廃物を排出させ、新陳代謝を促す働きがあると考えられています。和食の世界で「春は苦味を盛れ」と言われるのは、冬の間に溜まった老廃物の代謝を促し、体を目覚めさせる古くからの知恵なのかもしれません。そして、春の苦味の代表といえば、なんといっても「山菜」です。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
春に続々と芽吹く、ほろ苦い山菜たち
春になるといっせいに芽吹く山菜たち。山に自生するものは旬が短く、一期一会の出会いが魅力。一方、現代ではスーパーなどで手に入る山菜も多くなってきました。また、郊外の直売所や道の駅などに足を運ぶと、より新鮮な山菜が手に入ることもありますよ。ここでは比較的手に入りやすい山菜をいくつかご紹介します。
ふきのとう
わらび
こごみ
山うど
行者にんにく
山菜の下処理(アク抜き)の仕方
春の山菜には苦みやえぐみが多く含まれるため、調理前に下茹でや水にさらすなどの「アク抜き」が必要となります。アクの正体は、大きくわけて、健康によいとされるポリフェノールなどの「抗酸化成分」と、身体に害のある「天然毒」との二種類。前者はより美味しくいただくため、後者は安全に食べやすくするための「アク抜き」と考えましょう。
美しい淡緑と愛らしい花姿が特徴のふきのとう。日本原産の食用植物で、全国の山野に自生しています。大きくなりすぎると苦みが強くなっておいしくなくなるので、小ぶりで、まだつぼみの状態のものが食べ頃とされています。