フランス北東部、ドイツとの国境近くに位置する、アルザス・ロレーヌ地方。キッシュはこのロレーヌ地方発祥のの郷土料理です。

ベーコンとほうれん草の組み合わせも、町のパン屋さんなどでも必ずと言っていいほど売られている定番のキッシュです。フランスでは、キッシュはパン屋さんのほかお惣菜屋さんでも買うことができますが、お家で作った焼きたてを食べるのがやっぱり嬉しいですね。

フランスの人はあまり朝から塩気のおかずを食べずに甘いパンを食べることが多いのですが、日本人ならキッシュは朝ごはんにもぴったりですよね。アスパラガスとソーセージは、形を生かして長方形の型で焼くと綺麗な見た目に仕上がりますよ。

ホームパーティのお洒落な前菜にぴったりの、チキン・葡萄・ブルーチーズのキッシュ。葡萄を合わせるところがとても意外ですが、葡萄のみずみずしい甘酸っぱさが癖のあるチーズの香りによく合います。意外な組み合わせはパーティの話題にもなって話が弾みそうです。

アンチョビとポテトのキッシュもお酒のおつまみにぴったりです。塩気のあるアンチョビが効いて、ちょっと大人の味ですね。キッシュは簡単だけれど見た目が華やかなので、持ち寄りパーティの手土産にするときっと喜ばれるでしょう。

色合いの美しい3色パプリカなら、食卓がパーティっぽくぐっと華やぎます。あっさりと単調になりがちなパプリカの味も、ツナをいれると良いアクセントになります。

ポロ葱はフランス料理によく使われる食材で、太くて甘い白い部分がとても美味しい葱です。ポロ葱のほか、ポワロー、リーき、西洋葱などの呼び名があります。ポロ葱が手に入りにくい場合は、下仁田葱など白ネギの甘みの強い部分を使っても美味しくできます。

エポワスはフランスのチーズの一種。こちらも日本では専門店でなければ手に入りにくい食材ですが、本場のチーズならではの美味しいキッシュができあがります。ワインと合わせたくなる美味しさです。エポワスに限らず他のフランスチーズでも、チーズ専門店やデパートのチーズ売り場などで見つけたらぜひ作ってみてください。

アンディーブは英語ではチコリと呼ばれ、フランスでは料理にとてもよく登場する野菜です。白菜の芯のようですが、苦味があって、火を通しても歯ごたえがあります。

子供にも人気のあるキッシュですが、アンディーブを使うと少し大人向けの味になるかもしれません。サーモンや生クリームととても相性が良い野菜です。

キッシュのプレートには、新鮮なグリーンリーフも一緒に乗せて。色も美しく、ビタミンも補えます。

フランスでは、ドレッシングは買うものでなく作るもの。シンプルな基本のフレンチドレッシングで美味しくグリーンをいただきましょう。

フランスのお惣菜の定番中の定番。キッシュのランチセットにもよく添えられています。くるみやイチジクでアレンジを効かせてもアクセントになって良いと思います。

レンズ豆のサラダは、キャロットラペと並んでフランスのお惣菜の大定番です。フランスでは好んで食べられる野菜、アーティチョークをいれることでフランスらしさをより楽しむことができます。日本で見つけるのは少し難しいかもしれませんので、アーティチョークなしで作ってもよいでしょう。