土鍋といえば、思い浮かぶのが鍋料理。水炊きや寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどの鍋料理をはじめ、雑炊やおでんなど･･･ご家庭で大活躍するアイテムですね。

鍋料理以外でも、土鍋にはさまざまな使い道があるってご存じでしたか？ 土鍋を使ってお肉やお魚などのメイン料理も簡単に。ケーキやプリンなどのスイーツだって作れるのです。今回、そんな万能調理器具「土鍋」についてご紹介します。

「扱いがむずかしそう…」と思われがちな土鍋ですが、ポイントさえ押さえておけば実はとっても便利なアイテム。土鍋は、一般的なステンレスの鍋よりも食材への火の通りがゆっくりなので、長時間の煮込み料理などにも最適です。ほっくりと、食材そのものの旨みも引きだしてくれるのですよ。

ご飯も炊飯器で炊くよりもスピーディで、ふっくら美味しい仕上がりに。また、保温性にも優れているので、余熱調理も可能です。ガス代の節約にもなりますね。

新しい土鍋を使う際、はじめに「目止め」という作業を行います。もともと土鍋の底部分は素焼きのため、新品の土鍋の底部分は無数の細かな穴が空いており、耐水性が無い状態です。この状態で使用すると水が染み出してしまい、ヒビ割れの原因に繋がってしまいます。そこで、お粥を作り、お米のでんぷん質で穴を防ぐのです。この作業のことをを「目止め」といいます。

その他にも、土鍋は急激な温度変化に弱く、鍋のヒビ割れの原因にもなります。特に底（外側）が濡れてる状態で強火にかけるのはNG。きちんと布巾などで水気を拭きとり、乾燥させて使用するのが長持ちのコツです。

その他、使い終わったら熱が冷めるまで放置するなど、丁寧に扱ってあげることが大切。末長く愛用していきましょう。

炊き込みご飯も土鍋で炊けばふっくら香ばしく仕上がります。きのこと塩昆布で旨みもたっぷり。醤油の味が染みたおこげ部分も美味しいですよ。おにぎりにしてもGOOD！

土鍋で炊く鯛めしは、見た目も華やか。ホームパーティなどおもてなしにもおすすめです。作る時のポイントは鯛の皮目をバーナーなどでしっかり焼くこと。香ばしさもUPして、食欲をそそる逸品に。

土鍋でつくる中華おこわ風の炊き込みご飯もイチオシ。もち米で作るので、モチモチとした食感に仕上がります。豆板醤を入れてあるので、ピリ辛でちょっぴり大人の味。焼き豚も入ってボリューム感もあるので男性にも喜ばれますよ。

キャベツと豚肉を土鍋で蒸した楽チンレシピ。簡単なのにとっても美味しい。ごま油香る薬味のネギ生姜と、ポン酢でさっぱりと。キャベツもたっぷりいただけます。

土鍋でじっくり煮込んだ手羽元は、驚くほど柔らかい。じゃが芋、人参、豆苗なども入った栄養満点レシピです。スープの旨みを吸い込んだ春雨もこれまた美味しい。ご飯がすすむこと間違いなしです。

土鍋で作るローストビーフは、驚くほど簡単。フライパンで牛肉の表面を焼き、特製の漬けタレと共に土鍋に1時間放置するだけ。余熱調理でしっとり本格的な味わいのローストビーフが楽しめます。土鍋の保温性を上手に活用した目から鱗のレシピです。

たけのこや新じゃが、菜花やグリンピースなど、彩り豊かな春野菜と旬のアサリを白ワインで蒸したお手軽イタリアン。食材の美味しさを楽しむため、オリーブオイルと塩、レモンを合わせたシンプルな漬けダレでいただきます。ワインのお供にも◎

こちらも旬の春キャベツを使って鮭の土鍋蒸し。味付けは塩昆布のみなので、とっても簡単。ふっくら蒸された鮭に塩昆布の旨みがよく絡み、春キャベツの甘みも楽しめます。ポン酢でサッパリいただくのも美味しいですよ。

土鍋で作るかぶのポトフ。保温性の高い土鍋で作ることで温かさが続き、食材も柔らかく仕上がります。生姜パウダー入りなので身体も温まりそう。寒い日のメニューにおすすめです。

玉ねぎを丸ごと使ったスープ。土鍋でじっくり、コトコト煮るので玉ねぎも柔らかい。じんわり優しい味わいで、玉ねぎの美味しさを堪能できます。

味噌煮込みうどんといえば、名古屋が有名ですね。名古屋の味噌煮込みうどんは主に八丁味噌で作りますが、こちらのレシピは合わせ味噌を使用。隠し味にニンニク+黒糖を入れることでコクが増します。

水に2時間漬け込んだ「水漬けパスタ」を使用したスープスパ。水漬けパスタを使用することで時短にもなり、生パスタのようなモチモチとした食感が楽しめます。みんなでワイワイ、土鍋を囲んで食べるパスタも良いですね。

土鍋で作るタルトタタン風ケーキ。オーブンで焼くことで中までしっかり火が入り、土鍋に入れて焼いているのでふんわり、しっとりとした食感に仕上がります。

土鍋を使ってプリンはいかがでしょう。1人用の鍋で4～5人分のプリンを作ることが可能。とっても簡単なので思い立った時に作れます。お子さんのおやつにもってこいですよ。

いかがでしたか？「土鍋」の魅力やお手入れ方法と共におすすめのアレンジレシピをご紹介させていただきました。鍋料理以外でもさまざまな活用方法がありましたね。ぜひ試してみてくださいね。