「焼き魚」って難しいと思っていませんか?
「焼き魚」の悲しい失敗事例
1.焼きすぎて「焦げ魚」になってしまった
2.中まで火が通らず「生焼け」になってしまった
3.裏返すときに皮が無残にもはがれてしまった
4.焼き網から外れず身がボロボロになってしまった
こんな経験は誰もが一度はやってしまったことがありますよね。
失敗なくおいしく魚を焼くための「ちょっとした手間」と「コツ」をつかめば大丈夫。
誰でも焼き魚上手になれます。
魚を焼く前に。基本の下ごしらえ(塩焼き)
魚を常温にもどしておくのも美味しくするポイント。夏場などは鮮度が落ちないように注意が必要ですが、焼く30分ほどまえに冷蔵庫から出して、下ごしらえをしたらそのまま室温に置いておくのがいいでしょう。
また、もうひと手間が苦でなければ、焼く前に魚に日本酒を霧吹きでスプレーするのも美味しくなるおすすめワザです。
1.ウロコを取る
ウロコがある魚は、そのままだと口当たりがよくないので、ウロコ取りや包丁でこそげてウロコを取っておきます。
2.魚を軽く洗う
「お塩の決め技・・・「立て塩」
魚や貝類を洗うときは、真水で洗わず、必ず塩水で洗いましょう。素材のうま味が逃げず、余分な水を吸わずにすみます。これを“立て塩”といい、3~4%の食塩水が適当です。
3.青魚は焼く30分前に「ふり塩」をする
白身の魚は背の青い魚に比べて水分も少なく臭みもありません。ですから焼く直前に「ふり塩」をしましょう。
※ただし、白身魚でも甘ダイなど水分が多くて身のやわらかいものは前もって。余分な水分と臭みが抜け、身がしまってきます。
4.しっぽやひれには「化粧塩」を
さあ、お魚を焼いてみましょう
1.グリルの網にあらかじめ「お酢」をぬる
せっかくのサンマが、グリルの網に皮がくっついてはがれてしまった…身もボロボロになってしまったなんてことにならないために、ほんのひと手間で網にくっついたりすることがなくなります。
「酢」をキッチンペーパーなどにしみこませ、網にあらかじめ塗っておくだけでいいのです。
2.魚を焼く前にグリルを余熱する!<★重要ポイント>
あらかじめグリル内を強火で5分ほど加熱しておくことで、皮がパリッと仕上がります。
魚の外側を素早く焼き、旨みを閉じ込めるため、おいしく焼き上がります。
3.魚の種類によって火加減を変える
4.お魚の並べ方は?
★両面グリルのとき
焼くときに裏返す必要はないので、魚を盛りつけて表になる側から焼きます。(盛り付けたときに頭のある魚は左にくるように、切り身の魚は皮が上になるようにならべます)
★片面グリルのとき(家庭のグリルはこちらのタイプが多い)
途中で魚を裏返す必要があるので、きれいに焼き上げるために、盛りつけて裏になる側から焼くようにするとよいです。(頭のある魚は右に頭がくるように、切り身の魚は皮が下になるようにならべます)
5.裏返すのは1度だけ!
焼き魚は、先に6割、返して4割を焼き上げるという鉄則があります。
「魚を焼く場合、一度火にかけたらおっとりした気持ちで色よく焼き、そうたびたび返さない。返すのは、一度だけでよい」ということです。慣れないうちは焦げるのが心配で、とかく返して見たいものですが、そうすると身くずれをおこす原因になります。
6.魚を焼く時間のめやすは?
白身魚というのは、背の青い魚に比べると水分も脂肪も少なく火の通りがよいので、焼きすぎると身が固くなりすぎてしまいます。上手に焼いた白身魚は、表面にうっすらと焦げ目がついて、中身はしっとりとジューシーな汁気をふくみます。
白身魚を焼き上げるには強火でさっと焼いて余熱で火が通ることも考えて「中心が少し生かな」と思うくらいで火をとめ、余熱で火を通すと仕上がりがよくなります。
簡単なようで難しい焼き魚。「残念な仕上がり」にしてしまった経験は誰もが一度はあるかと思います。おまけに、魚焼きグリルの掃除も面倒だし…とついつい敬遠しがちになってしまいますが、実はちょっとしたコツと下準備で簡単においしく焼き上げることができるんです。
いろいろな種類の焼き魚の“基本だけど上級レシピ”をお伝えしていきます♪