残暑の疲れを感じたら
夏バテしていませんか？
湿度が高く蒸し暑い日本では、特に汗の不快感で自律神経が乱れ、胃腸の働きが弱くなることから、食欲が落ちてしまう、いわゆる「夏バテ」の症状に苦しむ人が多いよう。
食欲がなくなると、体力も落ちてしまうので、早めに普段の食卓に変化をつけて辛い夏バテを乗り切りましょう。
夏バテには“梅干し”がおすすめ
梅干しについて
梅にまつわることわざも多く「梅はその日の難逃れ」「梅干しは三毒を断つ」「梅干しには命を守る7つの徳がある」など、古くから脈々と良い伝えられてきた効能が伺い知れます。現代の研究でも夏バテ解消にぴったりな食材と認められています。
梅干しを使ったアレンジレシピ
簡単！シャキシャキ水菜のさっぱり豚しゃぶ梅おろし和え
野菜とお肉を梅の力でさっぱりと、たくさん食べられるボリュームサラダ。豚肉は疲労回復ビタミンと呼ばれる「ビタミンB1」が豊富。また糖質や脂質をエネルギーに変えてくれる「ナイアシン」も含まれているので、夏バテ解消にはもってこいの食材です。
たっぷりショウガと梅のイワシ煮
6月～10月にかけて旬を迎えるイワシも、ビタミンB群が豊富。またEPA（エイコサペンタエン酸）がむくみを解消してくれるので、夏バテと美容のためにぜひ取りいれたい食材です。
たっぷり入れた生姜が魚の臭みを消し、梅干しの効果で骨まで柔らかく煮上がるので、丸ごとカルシウムもとれますよ。ただし作る時は、酸に強いホーロー製などの鍋で作りましょう。
電子レンジ4分＊ 梅だれレンジチキンロール
電子レンジでしっとりジューシーなチキンロールはいかが？ 鶏の胸肉は、話題の疲労回復物質「イミダペプチド」が豊富。うすく開いた鶏むね肉に、オクラと大葉、とろろ昆布を巻き込んで、電子レンジで4分加熱するだけ。梅肉ソースでさっぱり頂けます。
梅じそ棒餃子
食欲が無いときでも餃子は食べられるという方は多いのでは？ いつもの餃子の具に、大葉と梅をプラス。爽やかでいくらでも食べられそうな夏にぴったりの棒餃子のレシピです。
食欲が無い時にもさっぱり食べれる【梅とシラスの炊き込み御飯】
シラスと梅が入ったお手軽炊き込みご飯のレシピです。大葉以外の材料をすべて炊飯器に入れたら、スイッチオン。炊き上がったら、大葉をのせて召し上がれ。食欲が無い時にも、梅のおかげで美味しく食べられます。
丸ごと食べられるシラスはカルシウムが豊富で、お肌のハリを保ってくれる「エラスチン」というたんぱく質も含まれています。
梅にゅうめん
最近胃が疲れているな、と感じたら「にゅうめん」でやさしく整えてあげましょう。夜食や飲んだあとのシメにもぴったり。
れんこんとえのきの梅しそスパゲティ
パスタと一緒に、レンコンとえのきも入れたお手軽ヘルシーパスタ。バター醤油に梅干しの酸味をプラスした和風スパゲティはいかが？
梅肉トマトだれの冷やしうどん
冷凍うどんでお手軽モチモチ冷やしうどん。手軽なランチにもぴったり。湯むきし刻んだトマトに、たたき梅、みりん、しょうゆ、ごま油を入れて奥行のある味わいが美味。
トマトは疲労回復、美肌効果、日焼け防止の働きがあるので、今の時期に積極的にとりたいですね。
切り干し大根の梅おかか
あともう1品欲しいな、という時に頼りになる乾物の「切り干し大根」を使ったレシピ。火を使わず、さっと作れてポリポリお箸が進みます。
長芋の梅おかか和え
滋養強壮の代名詞とも言える「長芋」を、短冊切りにして、かつお練り梅と和えてさっぱり食べられる箸休めに。シャキシャキの食感がクセになります。
日本の伝統的な万能調味料『煎り酒』
まずは『煎り酒（いりざけ）』の作り方をご紹介
日本酒に梅干しを入れて煮詰めた調味料の「煎り酒（いりざけ）」は、醤油が普及する江戸時代中期以前は非常にポピュラーに使われていた調味料です。こちらは、より「うま味」が感じられるよう、昆布とかつお節を入れた煎り酒のレシピ。冷蔵庫に入れて約2週間保存でき、いつもの味わいに変化がつくのでおすすめです。
煎り酒を使って「爽やかグリーンソースのホタテのカルパッチョ」
「煎り酒」は、淡泊な白身魚や貝との相性が良く、他にも冷ややっこや納豆にかけるのもおすすめ。
こちらのレシピは、すりおろしたキュウリと煎り酒、オリーブオイルなどをまぜたソースでホタテのお刺身をいただきます。おもてなしにもぴったりの1皿に。
煎り酒を使って「真鯛の昆布締めと蕪の煎り酒和え」
昆布締めした真鯛のお刺身と薄切りのカブを煎り酒で和えた1皿。テクニックいらずで料亭の味わいに。
「梅」の爽やかデザートレシピ
デザートに「梅葛玉」
身体を冷やさず、やさしく腸を整えてくれる「葛」と、梅酒の梅を使ったレシピです。熱い緑茶と一緒にいただきたい、大人のデザート。
梅酒のフローズンヨーグルト
プレーンヨーグルトに梅酒、生クリームが入ったさっぱり冷たいデザート。あらかじめ、梅酒を煮切っておけば子どもやお酒が苦手な方でも食べられそう。
梅干し料理で元気に！
「梅干し」を、お弁当や普段の食卓に上手に利用して、残暑を吹き飛ばしましょう♪
紀元前の中国ですでに薬や調味料として珍重されていた「梅」。日本にいつ伝わったのかは定かではありませんが、日本最古の和歌集「万葉集」には桜をうたった歌が42首に対して、梅の歌は118首。他にも村上天皇の病を梅干しで治したという記録が残っていることから、平安時代にはすでに日本人の生活に欠かせないものだったようです。