和食なのに出汁(だし)なしでも大丈夫?
和食だからこそ出汁(だし)がなくてもできる
「だし」や「みりん・砂糖」のチカラを借りなくたって、
野菜ってそれだけで、ほんとにほんとに、充分おいしい!
だしの出るものを使えばOK。
例えば、アサリやシジミなどの貝類、魚のあらや切り身など。
それら具材からいい味が出ますよ。
以前、ためしてガッテンで豚汁をやっていたのですが、それでは、だしは入れずに野菜と豚肉の旨味だけのほうが、くどくなくてすっきりした豚汁になると紹介していました。
だしのいらない日本料理 野﨑洋光(著)
内容(「BOOK」データベースより)
野菜もたくさん使えばおいしい味が出ます。肉、魚、きのこ類など旨みを多くもつ素材をじょうずに使うこともコツです。また煮物は汁を詰めていくことで、旨みが凝縮されます。だしやたくさんの調味料にたよらなくても、充分においしい料理を作ることは可能なのです。本書では、素材の味を感じることを思い出すことを試みました。
出汁要らず料理のコツとは?
醤油の味や、塩気がきついと、なにを具にしてもただの味ご飯になってしまうし、出汁の味でさえ「邪魔」になることもある。例えば、「栗ご飯」なんか「米の甘みと栗の風味」が際立てばいいので、出しの旨味などいらない。強いて出汁を使うなら昆布出汁がよい。
コツは特にありませんが、一杯分の味噌汁の具材としたらかなり思い切った量を入れることくらいでしょうか。
ご紹介したように和食の一番重要な点は素材。この素材を生かし切ることが最も大切です。出汁なしで作る和食のコツとポイントを3点ご紹介しましょう。
①野菜や魚介、きのこ類、肉は思い切った量投入する。
②旨味がでるように煮込み時間は長めでもOK。
③ツナ缶やサバ缶、ホールトマトなど缶詰は大活躍。
お味噌汁でも豚汁も具だくさんにして作りましょう。それらを煮込むことで素材本来の旨味が出ます。具だくさんにしても具自体が煮込むことで小さくなるので多めに入れて大丈夫です。また骨まで食べれるサバ缶やツナ缶、ホールトマトなど缶詰も旨味の宝庫です。味が凝縮されて充分な存在感があるので、お料理に大活躍します。味噌や醤油など調味料も素材を引き立ててくれます。シンプルに作ることを心がけると良いですよ。
出汁がいらない、簡単和食レシピ
野菜や魚介などなど食材の味、旨味が生きた手軽にできるレシピをご紹介しましょう!
世界でも人気の和食。ユネスコの無形文化遺産に登録され、「多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重」と農林水産省のホームページでもその特徴を紹介されています。
つまり和食は「素材を大いに生かす」料理。フランス料理のように味付けをバターやクリームに頼ることなく、野菜や肉、魚の存在感を最大限に生かして味付けを味噌や醤油でそこに添えるというような感覚。野菜や魚介類には本来の旨味成分が充分あるので、出汁を使わなくても美味しい和食ができてしまうのです。