ボトル買いした「オリーブオイル」、美味しく使い切りませんか
得だからと大容量ボトルを買いがちですが、意外と、なかなか使い切れない「オリーブオイル」。
パスタにあえたり、炒め油、また、カプレーゼのように生でかけて味わったりと・・色々な調理法がある一方、日常で使うとなると、いただき方がマンネリ化しがちです。
出典: そこで今回は、『オリーブオイル』のちょい足し~大量消費の活用テクニックをご紹介します。
目から鱗!の珍しい活用術もご紹介しますので、日常使いでのマンネリ化から、きっと脱出できるはず* あらたな美味しさを発見して、さらに毎日の食卓を楽しんでくださいね。
【はじめに】意外と知らない「オリーブオイル」Q&A
オリーブオイルの保存方法や賞味期限の認識を誤ると、せっかく料理に取り入れても、風味や香りが抜けていて、美味しくないということも。
そこではじめに、意外と知らない「オリーブオイル」の基本情報をおさえましょう。
オリーブオイルには、生活習慣病予防が期待されるオレイン酸という成分を含みます。
私たちの体の中には善玉コレステロールと悪玉コレステロールがありますが、悪玉コレステロールだけを減らす効果が認められているんですよ。そのため、健康を考えて摂取するなら、毎日、大さじ1杯程度がよいといわれています。
オリーブオイル中の脂肪酸の約70~80%はオレイン酸です。オレイン酸は、善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールのみを減らす働きがあります。
...《略》...
オリーブオイルもポリフェノール類やビタミンEなど抗酸化物質を含んでいます。
A. 広く親しまれているのは、主に2種類。“extra virgin(エキストラバージン)”と冠している「エキストラバージンオリーブオイル」と、一般的となっている「ピュアオイル(ピュアオリーブオイル)」です。
一般的なものよりもちょっと香りや味を強く感じられますが、味わいに慣れると、この独特の風味こそ、美味しく感じる魅力に。この風味を活かせるように、そのまま生で、パンにつけたり、トマトなどの野菜につけたりしていただくのがおすすめです。
ですがもちろん、ピュアオイルも生で味わえますし、エキストラバージンオリーブオイルを加熱してOKです◎
*「ピュアオイル(ピュアオリーブオイル)」について
対して「ピュアオイル」は、アヒージョなど、過熱して味わいやすいタイプといえるでしょう。
「エキストラバージンオリーブオイル」に比べて香りや風味が弱めですが、さくっと焼いたり、揚げ物の油にしたりと、日常使いしやすいですね。
A.常温で保存しましょう。
オリーブオイルが苦手とする環境は、高温と光(紫外線)と酸素。直射日光があたらない暗所での保存が好ましいです。
ちなみに冷蔵庫に入れたら安全と思いがちですが、逆効果。低温になると風味を落としてしまうので、ご注意ください。
ちなみに、オリーブオイルのボトルは、黒いものの方が光を通しにくく、保管に向いています。ですが、黒いボトルでなくても、ボトルの周りにアルミホイルでカバーすれば、よりよい保存ができますよ。
Q.いったん開封したら、どのくらいで使い切るべき?
A.開封後の使い切りの目安は、2カ月程度。だいたいこの期間内ならば、上で挙げた保存法を守れば、風味や香りが持続させることができるでしょう。
サラダ油やごま油など他の食用油も常備し、使い分けている方が多いかと思いますが、一度封を開けたオリーブオイルが美味しくいただけるのは、約2カ月。意外に短く感じませんか。
そこで今回は、そんな“約2カ月間での使い切り”に役立ってくれそうなレシピをご紹介します。
毎日の食卓に取り入れたい、オリーブオイル「ちょい足し」アレンジ
出典: 洗米して炊飯器で炊くときに大さじ1杯のオリーブオイルを入れて、炊飯スイッチを押しましょう。米粒のまわりに油がコーティングされ、より弾力のある歯ごたえを楽しめます。さらに、時間が経っても固くなりにくくなりますよ。
出典: お刺身を使ったカルパッチョの味付けに、オリーブオイルが使われていることはよく知られていますよね。
そのように、お刺身とオリーブオイルは相性の良い組み合わせ。また、オリーブオイルをかけることで生の魚特有の臭みをおさえてくれる効果もあるんですよ。
もちろんオリーブオイルの香りも楽しむことも。気軽に取り入れたいちょい足しですね。
出典: ホワイトソースがベースのシチューですが、食卓に出す前の最後の仕上げとして、ささっとオリーブオイルをかけてみませんか。
風味豊かなエキストラバージンオリーブオイルをあわせると、プロの一品のような、ちょっと特別感のある味わいに。
出典: 実は、そばとオリーブオイルも相性がいいんです。
こちらのレシピは、バルサミコ酢を効かせた、イタリアンな蕎麦アレンジ。オリーブオイルの味付けが、違和感なく馴染みます。
おかずや野菜サラダに! オリーブオイルで作る「ソース」レシピ
出典: 一玉買うとなかなか消費できないキャベツですが、ちょっと新鮮な味わいでいただきませんか。
こちらのレシピは、茹でキャベツのように見えますが、実は漬け物にしたもの。鶏ガラスープの素、砂糖、レモン汁、オリーブオイルで調味料をつくったら、軽く味を染み込ませて完成です。
簡単なので、たくさん作り置きしておきたいですね。
出典: しゃぶしゃぶにもぴったりなのが、ポン酢+オリーブオイルで作るドレッシング。
しゃぶしゃぶといえばポン酢が定番ですが、さらにオリーブオイルを加えても美味しくいただけます。
味見しながら、割合を調節してつくってみてくださいね。
出典: ちなみに、ポン酢+オリーブオイルに「梅干し」を加えるのもおすすめです。お肉に添えたり、茹で野菜、野菜サラダなど、より使い道が広がりますね。
出典: 玉ねぎをたっぷり使用した和風ドレッシングに、オリーブオイルを加えてみても◎
ミキサーがあれば、あっという間にできますよ。
出典: 卵を使わずに、豆腐とオリーブオイルで作った和風のマヨネーズです。
レモン汁も加わり、さっぱりとした味わいですが、とてもなめらか。豆腐とオリーブオイルの相性の良さを楽しめるヘルシーなソースです。
タルタルソースに、オリーブオイルをちょい足ししても◎
出典: こちらのタルタルソースレシピは、たくあんなどを加えた、和風アレンジ。
オリーブオイルが無くても美味しくいただけますが、オリーブオイルはマヨネーズ系のソースと相性よし◎
好みでオリーブオイルを加えると、香りと風味がUPしますよ。ぜひ、エキストラバージンの方で試してみては。
出典: 番外編として、オイルパスタ用ですが、白だし×オリーブオイルの味付けをご紹介。
こちらのように、タラコをあわせたり、また、あさりや牡蠣で応用もできます。だしが合う和風パスタに、オリーブオイルをちょい足ししてみてくださいね。
デザートにも!フルーツ・アイスの「ちょい足し」アレンジ
出典: オレンジやレモンといった柑橘系の果実と、オリーブオイルは、とても相性がいいんです。
こちらのオレンジサラダのレシピのように、さらに、はちみつをかけていただいても◎
また、さっと焼いた温かいフルーツにオリーブオイルをかけても美味しいですよ。
ちなみに、柑橘系であるマーマレードジャムとも相性がいいです。マーマレードジャムのトーストに、オリーブオイルをかけていただくのもおすすめです。
出典: バニラアイスにも、オリーブオイルをちょい足ししてみてください。さらにナッツやコーンフレーク、フルーツをトッピングしていただくと、まろやかでとても美味しいですよ。
はじめて作る時はエキストラバージンオリーブオイルではなくピュアオイルで味わってみると、オリーブオイルのクセが弱めで、食べやすいかもしれません。
にんにく×鷹の爪×オリーブオイルでつくる、ガーリックオイル
出典: パスタを炒めるとき、またペペロンチーノ、ガーリックトーストをつくるときなど、常備しておくと何かと活躍してくれるのが「ガーリックオイル」。
にんにく、鷹の爪があれば作れるので、たくさん作り置きしておけば、きっとオリーブオイルの賞味期限内に使いきれるはず!
ちなみに、鷹の爪を入れなくても、ガーリックオイルは美味しく仕上がります。
万能調味料の塩麹(液体塩麹)を加えて、より味わい深くするのが、おすすめです。この組み合わせは万能で、いろんな料理にも活用できますよ。
出典: ちなみに、オリーブオイルに鷹の爪を加えるだけでも、ピリッとしたフレーバー付きオイルになりますよ◎にんにく抜きなので、より用途がありそうです。
レモンの皮×ミントの葉でつくる、爽やかなフレーバーオイル
出典: レモンの皮とミントの葉で、すっきり爽やかな味わいのフレーバーオイルにアレンジしてみてはいかがでしょう。
少しの塩・胡椒とともに、野菜にかけて、シンプルなサラダとして味わっても*見た目もきれいですね。
出典: オリーブオイルをたっぷり使って、アヒージョを作ってみては。
主にベースとなるのは、ニンニク・オリーブオイル・アンチョビ。唐辛子(鷹の爪)を加えてもよいですよ。
定番のエビやマッシュルーム、きのこにベーコン。また、アボカド、さんま、そら豆など・・・。色んな具材で試してみたいですね。オイルに具材の旨みがうつるので、オイルをパンに染み込ませて食べても◎
出典: こちらは、プチトマトとモッツァレラチーズ、バジルの葉を使用したアヒージョ。
バゲットにのせていただけば、ピザの“マルゲリータ”のような楽しみ方ができますよ*。見た目も鮮やかで、ホームパーティーにもぴったり。余ったらパスタにあえたりしても美味しそうですね。
出典: オリーブオイル(またはにんにくを加えた「ガーリックオイル」)に、塩麹を加えて、風味のある塩気をプラス。
こちらをキホンの調味料として、オリーブオイル漬けを作ってみませんか。ドライトマトや自家製オイルサーディンもつくれます。ワインなど、お酒のおつまみにもぴったりです*
しめじ、 まいたけ、マッシュルームなど、きのこを漬けるのもオススメ。
出典: 例えば、プロセスチーズを漬けてみても◎ チーズの保存食のできあがりです。
バケットにのせたり、おつまみにしたり、またサラダのトッピングにしたり。お手頃価格のプロセスチーズが、とっておきの食材に大変身しますよ。
出典: 加熱用牡蠣を洗ったら、フライパンで軽く水分を飛ばして、小鍋に。ガーリックオイルとともに煮込んだら、瓶詰めして、だいたい完成です。
出典: ローリエやローズマリー、大きめのペッパーと一緒に保存すると、爽やかなハーブの香りが、クセを和らげ、爽やかなフレーバーに。そのひと手間も大切にしてくださいね。
出典: 野菜を漬けるなら、シンプルに、オリーブオイル+塩だけでも美味しいですよ。
パプリカを漬ければ、普段のお弁当の彩りとしても、大活躍してくれそうですね。
出典: ちなみに、塩も加えず、オリーブオイルだけで漬けるのも◎
素材そのものにしっかりフレーバーがあるので、バジルは、ぴったりの食材。
出典: 上でご紹介した「バジルのオイル漬け」を使って、冷奴に合わせてもおいしいですよ。
そのほかにも色々活用してみてくださいね。
【番外編】知っとく!プロの味わいに近づく、オリーブオイル活用術
ステーキを焼くときに、熱くなったフライパンにオリーブオイルを入れていませんか?
プロの味に近づくコツは、「あらかじめお肉の表面にオリーブオイルをコーティングしてから、焼く」こと。
その理由はお肉全体に均等にオリーブオイルがつくことで、焼きむらをおさえられるからです。また、オリーブオイルが肉の中ではなく表面に留まるので、ふっくらと焼くことができますよ。
出典: オリーブオイルを揚げ油に使ってみましょう。180℃の高温となっても、オリーブオイルは成分が変わらないので、オレイン酸を始めとする成分をそのままとることができます。
揚げてみると、仕上がりが軽く、サクサクした触感に。冷めてもおいしいですよ。また、他の油に比べてオリーブオイルは酸化しにくいので、使いまわししやすいのも嬉しいところ。
出典: いかがでしたでしょうか。
オリーブオイルはもちろん油ですが、オリーブ100%のフレッシュジュースとも言われています。
しっかり活用のコツをおさえれば、応用はたくさん。風味付けとして活用して、料理の塩分を控えめにできたりと、体によいように調理に活かすことも。
ぜひオリーブオイルの香りや風味が豊かな新鮮なうちに、たくさん使って、美味しさを堪能してくださいね。
得だからと大容量ボトルを買いがちですが、意外と、なかなか使い切れない「オリーブオイル」。
パスタにあえたり、炒め油、また、カプレーゼのように生でかけて味わったりと・・色々な調理法がある一方、日常で使うとなると、いただき方がマンネリ化しがちです。