お料理レシピを見ていると「乱切り」「短冊切り」など、レシピによって様々な切り方が書かれていますよね。でもどうしてその切り方にしなければいけないのか、そしてその切り方はどのようにするのか、ちょっとわからない…という方も多いと思います。

レシピサイトやお料理本などで、野菜は「短冊切り」、「さいの目」、「ささがき」など記載がありますが、見た目はなんとなく分かっていても、いざやるとなると躊躇してしまうことってありませんか？
今回は、もう悩まない「野菜の○○切り」＆その切り方を生かしたレシピをご紹介したいと思います。

ハンバーグを作るときの玉ねぎや、薬味として使うショウガなど、なにかと出番の多い「みじん切り」。

ここでは、玉ねぎのみじん切りの上手な切り方についてご紹介します。まず最初に、玉ねぎの皮をむき半分にカットします。そして、切った断面と平行に、横に包丁を入れていきます。この時に最後まで切り落とさないようにします。

今度はしっかりと手で押さえて、縦に切り目を入れていきます。

そして最後に、切り落としていくと綺麗なみじん切りの完成です。

【トマトとアボカドの和風サラダ】
トマトとアボカドの上に、みじん切りにした玉ねぎのドレッシングを。みじん切りにした玉ねぎからエキスが出るので、少し早めに作ってなじませておくと、より美味しくできますよ。

【山形のだし】
まさに、みじん切りの集大成レシピがこちらの山形のだしです。ナスやキュウリ、しょうがやミョウガ、旬の夏野菜を合わせた郷土料理です。薬味のみじん切り法などはレシピをご覧くださいね。

【筑前煮】
乱切りにすることで、味が染み込む面積が広がり、煮物などは特に美味しくつくり上げることが出来ます。違う野菜も大きさをしっかり揃えることが大切なポイントです。

短冊のような長細い切り方が特徴的な「短冊切り」。繊維にそって短冊切りにすることにより、食材の食感をしっかり味わうことが出来ます。

【短冊大根のゆかり和え】
平たく短冊切りにした大根とキュウリが、ゆかりによくなじみ、ちょっとした箸休めになるレシピです。味付けはゆかりだけなのでとっても簡単ですよ。

大根やニンジンなど、特に棒状の野菜に多く用いられる切り方がこの「半月切り」です。半月切りは、細長い食材でも汁や出汁に浸る断面が増えるのと、見た目も美しいのでよく用いられていますね。
棒状の食材を縦半分に切り、切り口を下にしたら、端から一定の厚さで切ります。見た目の通り、半月の形からこの名がついています。

【れんこんのきんぴら】
れんこんのきんぴらは、半月切りにし、タレに絡ませる面積を増やすことで、更に美味しく味が絡まります。繊維に沿って切るのか否かで食感が変わるので、比較を楽しみながら頂くことが出来るレシピです。

【大根とさつま揚げの煮物】
大根も半月切りにしてさつま揚げと煮ることにより、さつま揚げと出汁の旨みを吸い取り、大根自体にしっかり味を含ませることが出来ます。切った断面を生かした調理法です。

コロンとした四角型がかわいらしい「さいのめ切り」。

【ポークソテーアップルジンジャーソース】
ソース類にもさいの目切りが効果的に使えます。こちらのレシピはリンゴを使ったジンジャーソースですが、しっかり同じ大きさのさいの目にすることで味もまんべんなく広がり、見た目も美しくレストランのように仕上がります。

【五目ごはん】
お米と合わせて炊く五目ごはんに入れるごぼうは、細くこまかいささがきにします。そうすることで、ごぼう自体が主張しすぎず、いい塩梅で五目ごはんの味付けと食感に徹してくれています。そしてこのレシピは、油揚げや人参をみじん切りにするので、今回ご紹介した「切り方」のまとめ集大成のようなレシピなんですよ。