ハーブオイルはハーブをオリーブオイルなどに漬け込んで、香りや風味を移したフレーバーオイルのこと。

お家にハーブがなくても、時間がなくても、まるでひと手間かけたようなお料理に仕上げてくれる魔法のオイルです。

肉や魚の臭みを消して、風味をプラスしてくれるから、下ごしらえのマリネ液として大活躍。マリネする時間すらない時でも、ソテーの炒め油として使えば、十分美味しくなるのには驚きです。

使うハーブは1種類でも2、3種類のミックスでもOK。ガーリックやナッツ、レモンの皮、スパイスなどと組み合わせると、深みのある味わいになりますよ。

よく煮沸消毒したビンに2、3本のローズマリーを入れておきます。飾りとしての役目もあるので、なるべくきれいなものを選んでくださいね。

残りのローズマリーとオリーブオイルを鍋に入れ、ゆっくりと弱火で5分ほど温めます。沸騰させないようにするのがポイント。火を止めたらそのまま冷めるまで置いておきます。

ただし、ハーブの葉がオイルの表面から出ていると、そこからカビが生えてしまいますから、気をつけて。使っていくうちにハーブの頭が出てきたら、抜いてお料理に使いましょう。冷蔵庫で保管すれば1か月ほどもちます。

バジルやチャイブなどのやわらかい葉物ハーブの場合は、常温のオイルを注いで冷暗所に置き、一日一回ビンを振りながら2週間かけてじっくり抽出する方法が向いています。最後はお好みでハーブを濾して飾り用のきれいなハーブを入れても。

ガーリックと鷹の爪はハーブオイルによく合います。ガーリック強めが好きな方はスライスして入れると、より強い風味になります。ハーブはローズマリーやタイム、セージ、バジル、ディル、チャイブ、マジョラム、オレガノなど何でも。

レモンの皮の黄色い部分だけを薄くむいて入れてもさっぱり爽やかなオイルになります。ハーブとミックスするならミントがおすすめ。サラダのドレッシングにぴったりなオイルですね。

レッドペッパーやブラックペッパー、クローブ、クミンシード、キャラウェイなどのスパイスを追加して、ちょっと個性的なハーブオイルもいいですよ。スパイシーな香りが食欲をそそります。

ハーブオイルの風味をシンプルに味わうのなら、塩コショウを足して、パンにつけるディップに。さらにカマンベールチーズをトッピングすれば、ワインがついつい進みます。

しめじやえりんぎなど、キノコ類をハーブオイルに漬けるのもオススメ。パスタやピザなど、色々な料理に活用できます。

ハーブオイルの中にフェタチーズを漬けこめば、美味しいハーブフェタチーズの食べごろです。そのまま食べても、パンにぬって食べても美味しいですが、お料理にも重宝しますよ。

ハーブフェタチーズはオムレツに使うと、本格的な格調高い一品になりますよ。こんな朝食でスタートを切れば、すてきな1日になりそうです。

ヨーグルトに漬けこんだチキンのハーブオイルソテー。炒める時にハーブオイルを使えば、塩コショウの味付けだけでも深みのある美味しいソテーになるから不思議です。

もちろん魚のソテーやムニエルなどにも◎。ハーブオイルだけでこんなに美味しくなるなんて感激です。

ラム肉とローズマリーの相性はバツグン！肉の臭みが消え、ゴージャスなメインディッシュになります。