ひと手間がおいしくする、料理道具の力
時短に最適で、お手入れも楽な家電が次々に誕生する現代。その一方で昔ながらの料理道具も注目が集まっています。食材や調理に合わせた工夫と知恵が積み重ねられた道具たちは、ひと手間かけるだけで、みるみる料理をおいしくしてくれる優れもの。
この記事では台所時間を豊かにしてくれる、おすすめの料理道具とその活用レシピをまとめました。いつもより少しゆっくりと料理を楽しむ、そんな時間のお供にしてみてはいかがでしょうか。
この記事では台所時間を豊かにしてくれる、おすすめの料理道具とその活用レシピをまとめました。いつもより少しゆっくりと料理を楽しむ、そんな時間のお供にしてみてはいかがでしょうか。
鬼おろし
ギザギザの大きな歯が特徴の「鬼おろし」。粗い歯は食材の繊維を壊さないので食感が良く、空気をたっぷり含んだまますりおろせます。また、木製のため熱伝導が低く、食材の風味を損ないません。
画像は竹の産地大分で作られたもので、内側の空洞を活かした作りです。
画像は竹の産地大分で作られたもので、内側の空洞を活かした作りです。
鬼おろしですった大根おろしは、ふわふわ、シャキシャキと見違えるようなおいしさになると言います。実は大根以外にも、長芋、人参、りんごなどもおすすめだそう。硬くなったフランスパンをおろしてパン粉にしたり、トッピング用のハードチーズをおろすなど使い勝手も色々。手前一方向に、引きながら使うとことがポイントだそう。
こちらの画像は、握りやすさや安定感が魅力の木製鬼おろし。木製の道具は、使ったあとはよく乾かして風通しのよい場所で保管することが長く使うコツです。
こちらの画像は、握りやすさや安定感が魅力の木製鬼おろし。木製の道具は、使ったあとはよく乾かして風通しのよい場所で保管することが長く使うコツです。
鬼おろしの活用レシピ:しらすおろしパスタ
鬼おろしの活用レシピ:長芋と青のりのふんわり卵焼き
焼き網
次にご紹介するのは、ガスコンロの直火にのせて使える「焼き網」。画像の足付き焼き網は京都の金鉱細工で、一つ一つ手作りされています。
強火を和らげ熱を均等に広げ、食材の水分や旨味を閉じ込めます。そのため、外はカリッと中はふんわりしたトーストを焼くことができるそう。お餅や干物を焼くと、一段と香ばしく仕上がります。
強火を和らげ熱を均等に広げ、食材の水分や旨味を閉じ込めます。そのため、外はカリッと中はふんわりしたトーストを焼くことができるそう。お餅や干物を焼くと、一段と香ばしく仕上がります。
揺れる火を見ながら焼き上げていく過程も楽しめますね。網の焼き目も、おいしさアップの秘密。
使い終わったらそのまま水洗いできて、お手入れも簡単です。オーブンにも使えますし、ケーキクーラーにしてもいいそうです。
使い終わったらそのまま水洗いできて、お手入れも簡単です。オーブンにも使えますし、ケーキクーラーにしてもいいそうです。
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焼き網の活用レシピ:イカ(一夜干し)の網焼き
焼き網の活用レシピ:ひと味違うキノコご飯
蒸篭(せいろ)
そのまま食卓に出すと気分も上がる「蒸篭(せいろ)」は、人気も上昇中の料理道具。
均等に熱が加わり、水分もしっかり行き渡る蒸篭は、食材を温めたり蒸すだけでおいしいご馳走に変身させてくれます。画像は岐阜県付知(つけち)町で作られているヒノキのせいろです。
均等に熱が加わり、水分もしっかり行き渡る蒸篭は、食材を温めたり蒸すだけでおいしいご馳走に変身させてくれます。画像は岐阜県付知(つけち)町で作られているヒノキのせいろです。
シュウマイもレンジで温めるより大きくふっくらと仕上がるのだそう。竹の蓋をのせて蒸すと、清々しい木の香りが料理の楽しさを引き立てます。少しだけ時間をかけて、木の香りと湯気に包まれて過ごすのもいいですね。
蒸篭(せいろ)の活用レシピ:アスパラと豆苗の肉巻きせいろ蒸し
蒸篭(せいろ)の活用レシピ:マーラーカオ
浅漬鉢
食卓に野菜をもう一品、手軽にプラスできる漬物。健康にもよいので、自家製の糠漬けや浅漬けは人気がありますよね。
漬物好きさんにおすすめしたいのは、1972年に滋賀県で創業した老舗KINTOの「浅漬鉢」です。ビニール袋やタッパーで漬けるのとは違って、重石がのることで余計な水分をしっかり出し、たっぷりの野菜もカサを減らすことができます。
漬物好きさんにおすすめしたいのは、1972年に滋賀県で創業した老舗KINTOの「浅漬鉢」です。ビニール袋やタッパーで漬けるのとは違って、重石がのることで余計な水分をしっかり出し、たっぷりの野菜もカサを減らすことができます。
ガラスは涼しげな上に漬かり具合も確認できて便利。早いものでは1〜2時間で、ムラなく味付けが完成します。旬の野菜も、残り野菜も存分に活用できちゃいます。そのまま食卓にサーブしても素敵ですね。
浅漬鉢の活用レシピ:セロリの漬け物
浅漬鉢の活用レシピ:新生姜の甘酢漬け(ガリ)
土鍋
ゆっくり熱が伝わり保温性も高い「土鍋」は、食材の持つ味わいを引き出してくれます。煮込み料理だけでなく、炊飯も土鍋で行う人も増えてきましたよね。なんと言っても、ふっくらつややかに炊き上がり、お焦げなど楽しめるのも人気の理由ではないでしょうか。
スイッチを押すだけとはいきませんが、土鍋炊飯も何度か試すうちに火加減が分かり、意外と簡単にできるもの。お手入れもそう難しくはありません。一般的な土鍋は、土が水分を吸うので使い始めに目止めをし、最初は匂いの強い料理は控えましょう。
画像の土鍋KINTOの「KAKOMI」のように、吸水性を抑えており、目止め無しで使い始めることができるものもあります。また、シンプルなデザインの土鍋は手持ちの食器とコーディネートしやすく、初心者さんも取り入れやすいですね。
画像の土鍋KINTOの「KAKOMI」のように、吸水性を抑えており、目止め無しで使い始めることができるものもあります。また、シンプルなデザインの土鍋は手持ちの食器とコーディネートしやすく、初心者さんも取り入れやすいですね。
土鍋の活用レシピ:とうもろこし土鍋ごはん
土鍋の活用レシピ:土鍋プリン
昔ながらの料理道具ならではの味わい
日本の風土の中で育まれてきた料理道具たちは、利便性を追求した家電製品とは違った魅力がたくさん。お手入れしながら長く使うことで愛着も一段と湧いてきます。作る、食べる、という時間をゆったり楽しむ時間に取り入れてみてはいかがでしょうか。
鬼おろしを使ってぜひ作りたい、しらすおろしパスタ。さっぱりしていて夏にぴったりな一品です。茹でた後水気を切ってから冷やしたパスタに、大根おろし、大葉、しらすとねぎをのせて。味付けはシンプルに醤油とオリーブオイル、柑橘を絞って完成です。
使うのは、硬めのじゃこではなく釜揚げしらすがおすすめだそう。大根おろしの食感と風味が引き立つ、簡単でおいしいパスタです。