普段食べているご飯をワンランクアップしてくれる優れもの「おひつ」。使うのになんだかハードル高そう…と思っていませんか?お手入れは意外と簡単で、ご飯をとってもおいしくしてくれるおひつ、ひとつは手に入れておきたいですよね。おひつを食卓に取り入れて、古くからある日本の食文化の良さを体感してみませんか?2020年01月04日作成
日本に古くから伝わる「おひつ」。かつて、かまどでご飯を炊くのが主流だった時代、時間や手間のかかる炊飯は1日に一回もしくは2日に一回でした。食べるときまでご飯を入れて保管してくれるのが「おひつ」の役割。電気炊飯ジャーが普及した最近ではあまり見かけなくなりましたが、単にご飯を保存するためのものではなく、ご飯をよりおいしくしてくれる良さがあります。
ないと困るものではないけれど、あると普段食べているご飯がもっとおいしくなり、暮らしに潤いを与えてくれる「おひつ」。日本で古くから愛されてきた伝統的な食生活の良さを再発見してみませんか?
無塗装の木材で作られた昔ながらのおひつは、ご飯の水分を吸収し、水分量をいい状態に保ってくれます。吸収された水分はおひつの木の中にとどまって、水分を吸ったり吐いたりし、一定の湿度を保ちます。炊飯ジャーにいれたままのご飯とは異なり、おひつのご飯はもっちりかつ甘みのあるものになります。
おひつはご飯を入れておくだけのものではありません。夏は水を張ってそうめんボウルとして使うと、涼しげで素敵ですし、ちらし寿司や手巻き寿司のときのお寿司用の桶としても使えます。いろいろな使い方ができるのはうれしいポイントですね。
木のおひつは、基本的に冷蔵庫に入れることは出来ません。急激な気温の変化があると、木は収縮するのでタガが緩んでしまう原因に。本来おひつは、ご飯が炊き上がってから食べるまでの間に使うもので、長時間の保存のためのものではありませんでした。基本的に常温保存のみと覚えておきましょう。
便利で暮らしを少し豊かにしてくれる「おひつ」ですが、木製なのでお手入れに気を付けないとカビが発生してしまうことも。また、購入してすぐに使えるわけではなく、匂い抜きのためひと手間必要です。でも、かかる手間以上にメリットの方が大きいことを考えると、苦にはならないですよね。
使う前に、アク抜きや香りが強すぎる場合の匂い抜きが必要です。なんだか面倒そう…と思うかもしれませんが、やり方は意外と簡単!米のとぎ汁を桶いっぱいに入れて、そのまま3時間程放置。その後、水洗いして丁寧に水分を拭いて日陰干しで充分に乾燥させるだけです。
水かぬるま湯で、木目にそってたわしでサッと洗うだけ。洗剤はいりません。食事の間に少しだけ水につけておくとご飯がこびりつかず洗いやすいです。炊き込みご飯のあとなど、しっかり洗いたい時には合成洗剤は使わずに、磨き砂か塩、または粉末のクレンザーを使うようにしましょう。
おひつを洗った後は直射日光の当たらない、風通しの良いところで乾燥させます。洗った後に消毒用アルコールをスプレーしておくと、黒ずみやカビの発生を抑えることができます。
1997年創業の「東屋(あづまや)」は、日本の工芸技術を用いた高品質で美しい日用品を生み出し続ける、日本を代表する工芸品ブランド。こちらはそんな「東屋」の、樹齢100年をこえる木曽さわらの貴重な柾目材を使って作られたおひつ。高い吸水性があり水分に強いので、きちんとお手入れすれば長く使えます。
炊きたてのご飯を入れるとおひつが余分な水分を適度に吸収し、ご飯本来の旨味と甘味を引き出し、適度な歯ごたえに整えてくれます。ふだん食べているご飯がいつもにも増しておいしく感じます。
木曽さわらは耐酸性が極めて高いので、お酢を使う飯台にも適した素材です。ひとつ手に入れると、日常のさまざまなシーンで活躍しそう。
「栗久」は、明治7年(1874年)創業の秋田の曲げわっぱの老舗。栗久のおひつは樹齢200年とも言われる天然の秋田杉で作られています。
上品な白木に縞模様のように走る細かな木目が美しく、芸術品のよう。アクセントになっている桜の樹皮もステキですね。
全体的に厚みを持たせた作りなので、より保温性、保冷性、調湿性に優れたおひつに仕上がっています。天然杉の抗菌作用によりごはんが傷みにくく、夏場でも安心してごはんを保存できます。
普段食べているご飯をワンランクアップしてくれる優れもの「おひつ」。デメリットやお手入れ法を頭に入れたうえで、ひとつは手に入れておきたいですよね。古くからある日本の食文化の良さを体感してみませんか?
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日本に古くから伝わる「おひつ」。かつて、かまどでご飯を炊くのが主流だった時代、時間や手間のかかる炊飯は1日に一回もしくは2日に一回でした。食べるときまでご飯を入れて保管してくれるのが「おひつ」の役割。電気炊飯ジャーが普及した最近ではあまり見かけなくなりましたが、単にご飯を保存するためのものではなく、ご飯をよりおいしくしてくれる良さがあります。