「折敷」をつかって、美しく丁寧な食の時間を過ごしませんか
目次
【基本知識1】お食事を凛と演出してくれる「折敷」とは
折敷とは、うつわの下に敷きこむもの。お盆とすこし似ていますが、お盆は食器を運ぶものであるのに対し、折敷は食器の代用にも使われ、直接、お料理を盛りつけて使うこともできるものです。
古くは木の葉を折って敷いていたことから、折敷という名がつけられたといわれています。四角いものが一般的ですが、丸いものや半月のものなど、さまざまなかたちのものが使われています。
【基本知識2】折敷の使い方・役割を確認しよう
和のお皿の下に敷いて
和のお食事に折敷を使うなら、うつわの位置にも気を付けて配膳してみたいですね。手前左側にご飯、手前右側に汁物、右奥に主菜、左奥に副菜、中奥に副々菜というのがベーシックな配膳の仕方。でも、盛りつけるお料理の内容やお皿の大きさによっても臨機応変に対応すれば大丈夫です。
洋食器なら、シンプルなものを合わせて
洋食器を合わせるときは、シンプルなうつわをチョイスするとバランスよく決まります。折敷を背景として、すこし遠目に見てみると上手に配置できます。
お皿の代わりとして
空間を区切る仕切りとして
小さめ折敷を使って、空間を区切るのも素敵です。テーブルの上にそのままカップを置くよりも、ずっと美しいまとまりを感じます。
【おすすめカタログ】通販で購入可能な、美しい折敷5選
越前塗 白木塗タモ13.0ランチョンマット
越前塗りの、伝統が宿るランチョンマット(折敷)。白木塗タモの滑らかな手触りとすっとした木目が美しく、和食にとどまらず、さまざまなシーンで品を添えてくれます。
木和美 長角トレイ
木製品を中心に天然素材を生かしたものづくりを行っている、岐阜県にあるヤマコー製造の長角トレイです。
おめでたい日の食卓にぴったり。光が差し込むと、料理が盛り付けられた折敷が、いっそう凛として美しいです。
横に長いからこそ、おもてなしのシーンに留まらず使いやすいのも魅力。調味料をおいたりと、和菓子などおやつを並べてもいいですね。
千筋長角ランチョンマット 折敷
赤と黒のリバーシブルタイプの折敷です。つくった料理の雰囲気によって、使い分けられるのがいいですね。いつもの家庭料理も、本格的な雰囲気でいただけます* ご夫婦の食卓にもおすすめです。
天然木ですが、ウレタン塗装を施しているので、洗いやすく、なにかと活躍しますよ。
PROKITCHEN 半月盆 両面 黒×赤(プロキッチンオリジナル)
オーバルプレート 乾漆 38.5cm幅
こちらも、朱と黒の面を、リバーシブルで使える折敷。素材は、木製の乾漆調ウレタン塗りです。
厚さは5mmなので、盆というよりマットという印象で、とてもスタイリッシュ。このようにガラスの酒器を置くと、オブジェのように佇ずまいが格好よくきまりますね。
〖番外編〗食のひとときを彩る、折敷のある食卓シーンを紹介
雅で厳かな雰囲気を大切に
真っ赤な折敷はとても華やかで、雅な雰囲気を堪能できますね。合わせるうつわも、強めの豪華な柄がよく合います。
ごはんタイムを華やかに明るく演出
毎日のごはんも折敷を使うと、一気に豪華で賑やかな雰囲気になります。カジュアルなメニューでも、折敷があることで、美しいまとまりがうまれます。
おかずの数が少ないときにこそ、折敷はおすすめ。ひと品ずつがとても丁寧に作られているように見えますよね。和食の基本の配膳を頭に入れ、きちんと感を演出してみましょう。
太めのリムがついたボリュームのある折敷には、ダイナミックな献立にもよく合います。こちらの折敷なら、高さのあるうつわも収まりよくセットできますね。
ご飯とお味噌汁、お魚という昔ながらの日本らしい朝ご飯に折敷を使ってみると、まるで旅館の朝食のような印象的な食卓を演出することができます。
作家さんの味わい深いうつわをきれいな彫りの折敷に並べています。彫り模様を縦に使うのと、横に使うのではぱっと見て受ける印象が大きく変わります。ひとつで二通りに使えると演出の幅が広がります。
お野菜をたっぷりと食べられるボリュームのある献立を、丸い折敷にのせています。すっきりとした折敷とシンプルなお料理がよく合っています。
ごはんと汁物を折敷の外に出した配膳です。お皿の数によってはこういう柔軟な配膳もいいですよね。カラフルなおかずの数々に目を奪われます。
家族が多いと、ごちゃごちゃして見えがちな食卓の光景も折敷があることによって、一人分ずつのセットがしっかりと見えてきゅっとコンパクトなまとまりが感じられます。
八角形をしたおしゃれな折敷には、さまざまなかたちのうつわをアレンジして。八角形は、和風だけではなく、洋風、そしてアジアンテイストにもよく似合うので、いろいろなお料理にチャレンジしてみたくなります。
カジュアルなひとときに、温もりをプラス
お茶の時間にも折敷は大活躍です。お菓子とお茶を用意するときに、さりげなく折敷を用意できる大人に憧れますね。
おうちのようなかたちの折敷にはカジュアルなお菓子をアレンジして。木製スプーンがよく馴染んでいます。
マットな質感のガラスのうつわを花形の折敷にのせています。存在感のあるうつわを引き立たせる役割も果たしてくれるんですね。
いくつかグラスデザートをテーブルにまとめてセットしたいときにも折敷は使えます。食事の最後に各自で食べられるよう、テーブル中央に用意しておくのも素敵。
凛とした空気感を大切にできる折敷を使ってみませんか?
折敷を使うと、日常のごはんがふっと上質なものに変わったような気持ちになります。箸を持つ所作まで丁寧になってしまいそう。
食卓を調えるアイテムのひとつ、折敷(おしき)。折敷を使うことで、普段使いのうつわたちも、ワンランクアップしたような面持ちを見せてくれます。美しく、丁寧な食事の時間を身近なものにしてくれる折敷について、見ていきましょう。