美しいまとまり感。食卓を素敵に演出する「丸盆」
いつもの時間をちょっぴり特別に格上げしてくれる「丸盆」。運ぶ以外にも愛用したくなる、おすすめの使い方をご紹介していきましょう。
運ぶだけじゃない、「丸盆」の素敵な使い方
お盆としてだけでなく、そのまま一人膳として
深めの器には、立ち上がりのついた丸盆がよく似合います。高低差があるので、リズミカルに見えます。木目が入ったシックで落ちつきのある丸盆は、お客様にお茶をお出しするときによく使われる定番のものですね。
丸盆で一人膳をつくるときは、箸は丸盆の外に出しておいた方がおさまりがよくなります。ここでは豆皿も箸置きも丸いものを選んで、丸というかたちをリフレイン。大小の丸に心が弾みます。
優雅なひとときを演出する、お茶セットに
丸盆といえば、やっぱりお茶は欠かせないものです。すっきりとした白木の丸盆には、やさしい粉引の器がよく似合っています。白木の丸盆は、洋風にも和風にも使えるのでひとつあると重宝します。
お気に入りのティーバッグを用意して、じっくり抽出の時間を待つのはとても贅沢なことです。木目が流れるような丸盆は、使い込むほどに味わいが出て、育てる楽しみがありますね。
緩やかな立ち上がりがついたなめらかな質感の丸盆。つるりと艶やかな土瓶との相性も抜群です。縁がついている丸盆は、運ぶ際に指がかかりやすく、落としづらいのが魅力です。
世界三大銘木のひとつでもあるウォールナット材を使ったシンプルな丸盆です。きっちりとした縁がついていて、凛とした表情を見せてくれます。ぽってりとした白磁の器が映えますね。
小皿をのせて、かわいいティータイム
ほんのひと口のお菓子でも、きちんとお皿を用意して丸盆にのせてあげると、ティータイムが盛り上がります。
こちらの丸盆は木目をまっすぐに縦のラインを強調して、グラスの縦長シルエットとリンク。おしゃれなカフェタイムになります。
陶器のようなマットなテイストの漆で仕上げた丸盆です。熱や染みなど気にせず使えるので、アツアツのお茶も安心して置けますね。ざらりとした質感は味わい深く、存在感があります。
木製の丸盆に同じ色味の茶たくを合わせて。ビスケットの色合いともうまくマッチしています。オーソドックスな木の丸盆は万能選手です。どれにしようか、迷ったら、まずはこのタイプを用意してみるといいでしょう。
シルバーの丸盆に、グラスとゼリー菓子で、夏らしい涼し気な佇まいのティーセットに仕上がりました。からんと氷の音が聞こえてくるようですね。
日本茶にガラスの器を合わせると、ちょっぴり軽やかな雰囲気がプラスされます。コンパクトなサイズ感の丸盆はお茶をのせて、そのままキッチンに下げることもでき、便利に使えます。
やわらかな感じの彫り模様がとても美しい丸盆。お皿とカップの合間から彫りの陰影がちらりと見えて素敵です。使い込むほどに飴色に変わっていく経年変化を楽しめるお盆です。
木工作家の高塚和則さんが作り出す趣深い丸盆は、均等に並んだ彫り模様が優雅な印象です。素朴なたい焼きがとても美味しそうに見えます。彫り模様を横向きにするか、縦向きにするかでイメージが変わります。
ひと品だけのせると、特別感がぐっとアップ
木のトレイに木のコースターとティースプーンがまるでお揃いのような雰囲気を醸し出しています。丸盆に四角いコースターをのせたことで、丸というかたちの可愛らしさが引き立っています。
中田雄一さん作のデザートカップの穏やかな乳白色が、木の丸盆によって引き立てられています。あえて真ん中にプリンを置かず、すこしずらすことで、立体的に見えます。
桐で作られた干菓子盆は、天然木らしい素材感があって風情がありますね。ぷっくりとした小さな蒔絵がワンポイントになっています。金沢桐工芸が作るのは、木目が際立つ焼桐仕上げ。ざらりとした表面を思わず撫でたくなりますね。
食べものにこだわらない、こんな使い方も
100円ショップの素材を使って作られたDIYの丸盆は、インテリアとしても使えます。ドライフラワーを飾ったり、ちょっとした小物を置いておくのにもいいですね。立ち上がりがついているのでしっかりと空間を区切っておくことができます。
小さめの丸いトレイは、腕時計の定位置に。時計をつける前に使いたいハンドクリームも一緒に置いておけば、塗り忘れることもありません。マットな質感でお部屋のどこに置いても様になります。
こちらは銅を使った小さめ丸盆です。胴の表面を薬剤を用いて腐食させることで、独特の味わいを出しています。色味を合わせて清々しいイメージのエリアに仕上げています。
素材別に見る、丸盆カタログ
表情に心がなごむ「木製の丸盆」
アメリカンチェリーの木を使った明るい色調の丸盆です。規則正しく彫られたラインがおしゃれです。ほどよい厚みもあるので、安定感もあります。表情のある丸盆がほしいときにおすすめのひと品です。
天然木タモ材を使った白木の丸盆は、端正な表情を見せてくれる正統派。硬さもあるので、丈夫で長持ちしてくれます。木目が均一ですっきりと見えます。
直径30センチほどの大きさがあれば、一人分のごはんをきれいに収めることができます。一気にカフェ風ごはんの雰囲気にランクアップ。サラリとした手触りで、のせたものが滑りにくいのもポイントのひとつです。
お茶碗とお椀をのせるとバランスがいい木製丸盆。あり合わせのごはんでも、丸盆があることで、きちんと感があらわせます。このお盆があれば、さっと済ませたいひとりランチも心地よいひと時になること間違いなしです。
栓の木を使ったトレイは、縁がしっかりとあるタイプです。とても軽いので、気軽におうちの中を移動できます。ベランダでちょっとひと休みしたいときにもさっと運べます。グッドデザイン賞を受賞したこともあり、ただそこにあるだけで目を惹く優雅さを感じます。
しなやかな美しさ「竹の丸盆」
一本の竹がぐるりと周りを囲うかたちになっているこちらの丸盆。持ち手となる縁が下側についており、シンプルな中にも洗練されたデザイン性の高さを感じます。エコな素材として注目を集める竹素材の丸盆は、これから人気になるかもしれませんね。
ツヤがかっこいい「シルバー／ゴールドの丸盆」
真鍮のお盆はちょっぴりエキゾチックな雰囲気を纏って、食卓を華やかに演出してくれます。こちらの東屋のお盆は、ひとつひとつ丁寧にヘラ絞りで作られているそう。使うほど、少しずつ色味が変わり、じっくりと育てていく楽しみがあるお盆です。
深さのある丸盆は、食器をたっぷりのせて運ぶのもラクチンです。しっかりとした縁があるので、のせているものも安定します。イタリアのバールで使われている典型的なかたちだそう。東屋のヘラ絞りの技術で、一枚のアルミ板から形作っています。
ちょっとしたテーブルのように使うこともできる深さのある丸盆。好きなところに運んで、ほっこりとしたひとり時間を堪能することができます。アルミ素材なので、軽く運びやすいお盆に仕上がっています。
料理が凛とする「漆の丸盆」
木目が見える拭漆の丸盆です。漆を塗ったあとに、布で拭き取り乾かすという工程を何度か繰り返すことによって、天然木の持つ本来の木目が見えるようになってくるものです。漆の丸盆は、ちょっとあらたまった雰囲気も醸し出すことができるので、空気が凛とします。
こちらも木目を楽しめる拭漆仕上げで、細かな線彫りと中央の色漆塗りでおもちゃのこまのような模様が入っています。レトロな風情が感じられる丸盆には、お茶セットがおすすめ。ほっこりとした時間が過ぎていきます。
こちらのお盆は、神奈川県、小田原の伝統工芸品で仁取盆（にとりぼん）とよばれるものです。けやきに漆塗装を施し、漆らしい端正な艶めきを与えています。漆塗りのお盆は、強度もあり熱にも強いという特徴があります。ほどよい重みが手にかかり、安定しています。
お気に入りの丸盆を使って、心豊かなひと時を
きっといつもと同じお茶でもひと味違って、美味しく感じることができますよ。お気に入りの丸盆を見つけて、おうち時間を豊かに演出してみてくださいね♪
ひとり用の食事をセットにしてお膳として使うのも素敵。丸盆があることで、ほどよいまとまりを作り、豪華に見せてくれます。お皿の色とのコーディネートを楽しむこともできますね。