長く愛したい、古き良き「日本の道具」
木屋|未晒し木綿
食べ物に触れても残留漂白剤の心配がなく、さまざまな調理の場面で活躍します。
例えば、おひつに。
ぎゅっと絞った木綿で中を拭き、ご飯を入れたら乾いた木綿をかぶせて蓋をします。
お米の余分な水分を吸ったり、保温の役割も果たしてくれますよ。
出汁を漉すために。
鰹の細かい粒子を通さず、きれいな澄んだ出汁を取ることが出来ます。
キッチンペーパーを使っていた方は、使用量も減り一石二鳥。
レモンの果汁を濾しても。
一般的なレモン絞りと違って、種が混じらないのがうれしいですね。
野菜の水気を切れば、サラダがしゃきっと仕上がります。
揚げ出し豆腐を作る際、豆腐の水気を切るのにもおすすめです。
水切りヨーグルトも作れます。
一晩で、サワークリームやクリームチーズのような味わいになりますよ。
残った水には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、捨てずに活用しましょう。
東屋|俎板
木曽ヒノキは良質な材として尊重され、古来より大切に育林されてきました。
長い年月を経て日用品となり私たちの手元に届いている、そんな感動を味わえる一品です。
無塗装の一枚板の木肌に合わせて、鉋(かんな)で仕上げられた美しい俎板。
ヒノキには芳香樹脂成分が含まれているので、腐りにくく、カビの繁殖も抑えられます。
とんとんとん、と、包丁の当たる音が心地よく、料理の時間をきっと楽しくしてくれることでしょう。
木目が細かく並行に並んでいる柾目材は、包丁の刃当たりが均一で、水切れもよく減りにくいのが特徴です。
俎板は柾目が一番といわれるぐらいの適材で、東屋では小さなサイズのみ柾目材でつくられています。
一方、大きなサイズは材の調達が難しいため板目が採用されていますが、年輪が板を覆うような配置になることから、水分が浸透しにくいという利点があります。
使用する前に湿らせることで、食材の匂いを吸い込みにくくなります。 使用後は、粉状のクレンザーか粗塩で水洗いし、木目が垂直になるように置いて風通しの良いところで乾燥させてください。
また、少々の劣化であれば、削り直してお使いいただくことが出来ます。
俎板は毎日使う必需品。
毎日のちょっとした手入れの違いで、10年、20年後と、末長く愛用できますよ。
東屋|銅之薬缶
台所に出しっぱなしにしても絵になる、美しく存在感のある薬缶(やかん)です。
ぽってりとしたフォルムと、どこか愛嬌のある注ぎ口が魅力。
ただお湯を沸かすための道具ではなく、台所の主役になるような「いい薬缶」を選びたい方におすすめです。
銅は経年変化を楽しめる素材なので、使い込むほどにぴかぴかの赤金色から深みのある飴色へと風合いを増していきます。
また、優れた熱伝導と抗菌・除菌作用や塩素を分解する作用があり、体にやさしくおいしい湯を沸かすことが出来るんです。
使い続けた末に得られる価値、感じられる愛着は、銅ならでは。
この薬缶を使うたびに、丁寧にお茶やコーヒーを淹れたくなりますよ。
日本人が昔から大切にしてきた丁寧な暮らしには、いつもこんな道具たちが寄り添っていたんですね。
古き良き日本の道具を、家族のようにあたたかく迎えてみませんか。
ぜひ覗いてみてくださいね。
台所で使う布と言えば、ふきんなど「拭く」ものを想像しがちですが、無漂白の木綿を使用しているこちらは、水気を切ったり、出汁を漉したりと、幅広い用途で使えるのが魅力。
目が細かく、吸水性もあり、そして無漂白だからこそ安心して料理に使えるんです。