岩手鳥越の竹細工
平安時代の初期に鳥越観音を開いたという言い伝えのある慈覚大帥と結び付く竹細工の由来の伝説がある(詳細については、「鳥越の竹細工の伝説」を参照下さい。)ことから、その起源はかなり古いと思われますが、はっきりしたことはわかりません。
山野に自生する鈴竹を利用した鳥越の竹細工は岩手の工芸品としても知られています。竹細工の中心は籠類で、材料を丁寧に整えて編むため仕上がりがきれいなのが特色で、特に内側と外側の両方を見せて編み上げる「合わせ編み」の技術は高い評価を得ています。
鳥越竹細工は地元に自生する「すず竹」といわれる細い竹を四等分に割り肉をそぎ、しっかりと編み込んでいくことで強さを出す。今も昔も変わらず、かご、ざる、行李など日用の「道具」を主に作る、生活に密着した工芸品だ。また、使い込むことで独特の色つや、風合いがでることでファンやリピーターも多い。
目の詰まった、繊細で美しいざる。
平安時代の昔から、ひとつひとつ、丁寧に作られていた伝統の竹細工です。