憧れの国だからこそ、後悔しない旅にしたい!
さあ、入念に情報を集めて後悔しない旅の準備をしましょう。計画を立てはじめたところから、フィンランドの旅は始まっています!
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【はじめに】自分の旅のテーマは決まってる?
■目的別のベストシーズン
オーロラ…8~4月
白夜…ウツヨキ・5月中旬~7月後半、ラップランド・6~7月
イベントシーズン…6~8月
雪や冬のアクティビティ…12~3月
それでは、フィンランドの様々な魅力をご紹介します! あなたは、どの魅力を体験したいですか?
✵ フィンランドの愛しい動物たちに会う
犬ぞり〈冬〉
犬ぞりを体験できる「ハスキー犬ツアー」。特にフィンランド北部のラップランドで開催されることが多いので、旅行会社などに問合せをしてみて。サファリガイドがそりの操縦法を教えてくれるので、初めての人でも大丈夫。力強く健気に人間を引っ張ってくれる彼らの後ろ姿は愛おしくてたまりません。
トナカイぞり〈冬〉
ラップランドを象徴する動物、トナカイ。なんと、住人の数とトナカイの数はほぼ同じなのだそう。
日本では、クリスマスイブにサンタさんを運ぶファンタジックなイメージが強いけれど、ラップランドの人にとって、トナカイ重要な移動手段を担う、生活に欠かせない存在です。
観光客向けに、トナカイぞりツアーが開催されています。本物のトナカイのお鼻は赤くありませんが、近くで見ると大きくて迫力満点! サンタさんの気分になって、雪原を走り抜けてみてはいかが?
ラヌア動物園〈通年〉
✵ ガラスイグルーで夜空に包まれて眠る〈通年〉
✵ 狐火の伝説を思いながらオーロラを眺める〈8~4月〉
フィンランドの北部にあるラップランドは、1年で200夜もオーロラが現れると言われるほど観測にぴったりな場所。特にイナリ、サーリセルカ、イヴァロ、ロヴァニエミなどはまさにオーロラが発生する領域の真下にあり、幻想的なオーロラを堪能できます。8月の終わりから4月までがシーズンですが、見られない夜もあるので日程に余裕のあるスケジュールを組んでくださいね。
✵ 森と湖に癒される〈通年〉
国土の70%以上が森に囲まれているフィンランド。自然が豊かなだけでなく、誰でも自由に自然を楽しむことができる権利=自然享受権が認められていて、森の中を散策することができます。日本の山林とは全く違う景色や空気に包まれて、のんびり歩いてみて。
✵ 森でベリーやきのこを摘む〈晩夏~初冬〉
フィンランドの森は自然享受権により、誰でもベリー摘みやきのこ狩りを楽しむことができます。
ブルーベリーやクラウドベリー、こけももなど白夜に熟すベリーは独特のおいしさがあり、ビタミンとフラボノイドがたっぷり含まれています。
ベリー摘みのシーズンは7月の終わりから9月、きのこ狩りは晩夏から雪が降るまで。
旅行者におすすめの場所は、ヌークシオ国立公園。ヘルシンキからバスで約1時間ほどで行ける場所です。
✵ 木造の旧市街をたずねる〈通年〉
ヘルシンキからわずか50kmの場所にある街で、観光客にも人気のスポットです。中世に造られた石畳の通り、大きさの異なる敷地にモザイク状に建てられた木造住宅…。歴史を感じながら散策を楽しんだり、カフェ巡りをしたりするのにぴったりの場所です。
ボスニア湾に面するラウマは、フィンランドで最も古い港をもつ、絵に描いたように美しい町です。
15世紀半ばに建てられフランシスコ修道院に沿ってつくられたこの街は、木造建築によって構成された伝統的な北欧都市の姿を残しています。17世紀末の火災で大きな被害を受けましたが、古代の特有な建築遺産として保存され、1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。
フィンランドで一番古い街トゥルク。街の中心を流れるアウラ川の西に位置するポルッツァに、カラフルな木造住宅が並んでいます。フィンランドの南西に位置するため、ストックホルムへ行き来するときに立ち寄る場所でもあり、多くの人が訪れる人気の街です。
✵ 群島で過ごす〈通年〉
フィンランドの大きな特徴の一つである群島。南部の沿岸には世界最大の群島が点在していて、それぞれが本土とは違った景色や表情を持っています。
写真は世界遺産に登録されているスオメンリンナの要塞。ヘルシンキ港の入口に位置する群島エリアにあり、18世紀後半にスウェーデンが建造したものです。当時のヨーロッパの軍事施設を今に残す巨大なモニュメントであると同時に、フィンランドで最も人気のある観光地でもあります。城壁と兵舎を改修した建物には、約800人が住んでいるそう。
✵ 本物のサンタクロースに会う〈通年〉
クリスマスシーズンになると、世界中のどこでもサンタクロースを見かけますが、本物のサンタクロースに会えるのはフィンランドだけ。
コルヴァトゥントゥリ出身の世界でたった一人の本物のサンタクロースは、現在ラップランドのロヴァニエミに住んでいて(!)クリスマスになると世界中に出かけるんです。
✵ クリスマスマーケットで旅の思い出にオーナメントを買う〈12月〉
✵ ムーミン谷に迷い込む〈夏〉
✵ 本場のサウナを体験する〈通年〉
フィンランドには300万以上のサウナがあり、1人あたりに換算すると何と2人に1つ以上で世界一!ダントツのサウナ王国と言えるでしょう。フィンランド人は「サウナに入ることなくして、フィンランドとその文化を理解することはできない」と思っている人も多いとか。ホテルにはもちろんサウナが付いていますし、街にも公共サウナがたくさんあるので、フィンランドを訪れたらぜひ体験してみて。では、旅に出かける前に、本場のサウナの入り方を少し予習しておきましょう。
●サウナは心身を浄化する場所なので、教会と同じようにマナーを守ることが大切。だからといって緊張する必要はありません。リラックスして楽しみましょう。
●本来のサウナには音楽もアロマもありません。薄明かりの中、新鮮な樺の木と自然のタールの香りが漂います。
●裸で入ります。フィンランドの人は全く気にしませんが、恥ずかしければ水着やタオルを使用しても大丈夫。
●男女別で入りますが、家族は一緒に入ります。
●ストーブに水をかけるタイミングに決まりはありません。もっとスチームが欲しいと感じたときは自由にかけて構いません。
●サウナの中で、ヴァスタ(vasta)またはヴィフタ(vihta)と呼ばれる新鮮な樺の小枝の束を使い、やさしく体をたたきます。美肌効果があって、ツルツルになりますよ。
●汗をたくさんかくので、水分を十分にとりましょう。水が一番ですが、フィンランド人はビールやサイダーを好みます。ソーセージをたき火で焼いたり、アルミホイルに包んでストーブの中であぶったりするのも、サウナの楽しみの1つです。
●サウナから出たら、躊躇なく湖へ!湖畔のサウナに入れる機会があれば、ぜひ試してみて。
✵ 北欧デザインの現地でお買い物〈通年〉
イッタラ
アラビア
マリメッコ
アルテック
アルヴァ・アアルト
✵ フィンランド料理を堪能する
ピーラッカとは、南カラレアの方言で「パイ」という意味。ライ麦の生地にミルク粥やジャガイモ、ニンジンを包んで焼いたフィンランドの名物です。ライ麦とミルク粥の絶妙な甘さが病み付きになります。
キャベツ、ひき肉、ご飯をオーブンで焼いたキャセロールです。シロップや生クリームを加えて甘く仕上げてあります。コケモモのジャムを添えて食べることも。
フィンランドのミートボール。ホワイトソースをかけて食べるのが特徴です。付け合せはマッシュポテトと甘酸っぱい紫キャベツのピクルスなどが定番。
フィンランドのコーヒータイムに欠かせないシナモンロール。カルダモンを練り込んだ生地にシナモンを巻き込んで焼くのがフィンランド風。映画「かもめ食堂」で登場しているのがコチラです。
コケモモとセモリナ粉で作るピンクのスイーツ。ムースのような食感で、フィンランドの家庭でよく作られています。お好みで砂糖やミルクをかけていただきます。
一面の銀世界を駆け抜ける犬ぞり。走るのが大好きなうえに人間を愛してくれる犬たちは、観光客用のそりも、一心に引いてくれます。