時には泣ける恋愛映画で、心潤うひとときを・・・
そこで今回は、共感しやすい邦画から、とっておきの恋愛映画をご紹介。(動画の予告編付き)
なかでも、感動して泣いたり、切なさに涙腺が緩んだり・・・。涙を流して、カタルシスを味わえる、“泣ける”要素を含んだ名作をセレクトしました。
観た後は、心がデトックスされて、すっきりとした気持ちが呼び起こされるはず。
感動のラブストーリーに身をゆだねたいとき、また、思い切り泣いて心をすっきりしたいとき。また、青春時代の恋心を思い出したいときに、ぜひご紹介する恋愛映画を観てみてください。
しっとりと心に染み渡る、大人のひと時を愉しめるはずです*
真っすぐすぎる気持ちが切なすぎる・・・
ナラタージュ (2017)
誰もがきっと経験のある、「叶わぬ恋」を丁寧に描いた作品が、2017年公開の映画「ナラタージュ」。
大学2年生の春、主人公・泉(有村架純)のもとに、一本の電話が入ります。それは、かつて恋心を抱いた高校時代の演劇部の顧問・葉山(松本潤)からでした。卒業式の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、歩み出そうとしていた泉ですが、再会して共に時を過ごすようになり、葉山への想いがだんだんと募っていきます・・・
本作で描かれる恋は、決して叶うことがないと知りながら、断ち切ることのできない、苦しみを伴う恋。精神的な弱さを持ちながらも、一途に恋焦がれる人を想うことの尊さに、思わず涙がこぼれてくる作品です。
心情と重なる「雨」の描写も見所。劇中では、泉の心の涙を表現するかのように、「雨」のシーンが効果的に使われています。
Laundry (2002)
「愛だよ。こういうの、地球では愛って言うんだ。宇宙じゃ知らないけどね。」
窪塚洋介、小雪共演によるハートウォーミングドラマの名作「Laundry(ランドリー)」。
主人公テル(窪塚洋介)は、幼少期に頭部に傷を負い、脳に障害をもちながらも、ひたむきに生きる青年。祖母の経営するコインランドリーの見張り番として家との往復を続ける日々・・・それが彼の世界の全てでした。ある日、そこで水江(小雪)と出会い、彼女が忘れ物をしたことから、それを届けるために初めて外の世界へ踏み出します。
実は、水江も過去のある出来事から、生きづらさを抱え、今にも挫けそうな日々を送っています。そんな彼女の苦しみを、純粋無垢なテルとの日々が解きほぐしていくのですが・・・。
劇中では、二人を結びつける鍵としてハトが登場します。ラストシーン、やっと訪れた二人の平穏には、観ていて思わず涙がこぼれてしまうはず。
あとわずかな時しか一緒に居られない恋・・・
君の膵臓をたべたい (2017)
住野よる原作による同名ベストセラーを実写映画化した青春ドラマ「君の膵臓をたべたい」。
高校時代のクラスメイト・桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに、教師になった「僕」(小栗旬/回想・北村匠海)。当時、二人は偶然にも病院で知り合い、彼女が膵臓に関する病気で余命僅かであることを「僕」だけが知ります。「僕」は、桜良の「死ぬ前にやりたいこと」を一緒に実行し、距離を縮めていきますが、その間にも彼女の病魔は着実に忍び寄っているのでした・・・
物語は、現在と過去の回想とを行き来しながら進みます。「僕」の心の中で消化できずにいた桜良の死から12年後、あることをきっかけに、「僕」は桜良が伝えたかった本当の想いを、母校の図書室で、思いがけない形で知ることになるのです・・・。
突如終わりを告げる桜良との無邪気な青春の日々、そして予測されていたかのように、彼女から受け取る12年越しのメッセージ――。観ている側も、思わず胸がいっぱいになります。
世界の中心で、愛をさけぶ (2004)
当時“セカチュー”として、社会現象に。当時の興行成績ランキングでも目覚ましい快挙を果たした感動の名作「世界の中心で、愛をさけぶ」。
台風の夜、結婚を直前に控える朔太郎(大沢たかお/回想・森山未來)の元から、突然姿を消してしまった婚約者の律子(柴咲コウ)。律子は一本のカセットテープを持ち、朔太郎の故郷に向かっていました。追いかける朔太郎は、律子を想いながらも、高校時代のある記憶を辿っていきます。それは、苦しい病と闘いならがも健気に生きた初恋の女性・亜紀(長澤まさみ)との、切なく淡い恋の思い出でした。
物語の中で、朔太郎と亜紀は、カセットテープを使った「交換日記」をやりとりします。互いの自己紹介をしたり、病気への不安を正直に語ったり・・・亜紀の当時の声がそのまま残るテープは、朔太郎の記憶そのものです。
律子がテープを持って姿を消した理由、そして亜紀の最後の願いがわかるラストシーンは、涙なしでは観られません。
男性目線の苦い恋の余韻に浸る・・・
ジョゼと虎と魚たち (2003)
妻夫木聡、池脇千鶴主演による、リアルで切ないラブストーリー「ジョゼと虎と魚たち」。
ごく平凡な大学生の恒夫(妻夫木聡)は、近所で乳母車を押して歩いている老婆の噂を聞きます。偶然その老婆に出会った恒夫が、乳母車の中で見つけたのは、包丁を持った少女・・・それがジョゼ(池脇千鶴)との出会いでした。生まれつき足が不自由なジョゼですが、たくましく口達者で、そんな彼女と交流を深めるにつれ、次第に二人は恋に落ちます。
障害をもつ少女と、どこにでもいる平凡な大学生の、純粋で難しい恋。物語の後半で描かれる恒夫のリアルな心情は、とても他人事には感じられません。素直になれず、強がってしまうジョゼと、彼女との関係やこれからに葛藤を感じてしまう恒夫。
決して綺麗事で終わらない、現実の恋の切なさと苦しさを、丁寧に描いた作品です。
シュガー&スパイス 風味絶佳 (2006)
原作は、山田詠美による同名の短編小説。当時は若手だった柳楽優弥、沢尻エリカが主演をつとめた「シュガー&スパイス 風味絶佳」をご紹介。
大学に進学することに意義を見出せず、ガソリンスタンドでアルバイトをする道を選んだ青年・志郎(柳楽優弥)。新入りとして入ってきた乃里子(沢尻エリカ)が気になる志郎は、アプローチを重ね距離を縮めていくのですが、乃里子が志郎との関係に踏み切れない理由は、忘れられない元彼にありました。志郎は乃里子に付き添い、元彼へ家の合鍵を返してけじめをつけ、新しいスタートを踏み出すのですが・・・
昔の恋と今の恋の間で葛藤する乃里子を、志郎は優しく温かく迎え、彼女の心が自分へ向くことを待ち続けます。乃里子の心の葛藤や、彼女を待つしかない志郎の気持ちは、観ていてとてももどかしいく、同時に切ない気持ちで胸がいっぱいになります。
乃里子の決断が最後どうなるのか・・・一人の青年の成長を感じさせてくれる、甘酸っぱい恋の物語です。
泣ける「恋愛映画」で、心の浄化を促して
気になる作品やお気に入りはありましたか?「恋愛映画」は、観ていて心ときめくだけでなく、物語の世界に思わず涙が出て、心のデトックスにもつながります。
ちょっと疲れたときや、リラックスしたいときなど、ぜひ泣ける「恋愛映画」を観て、映画の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
リラックスしたい夜や、家でゆっくり過ごしたい休日・・・そんなとき、たまに観たくなるのが、心ときめく「恋愛映画」。
普段ドキドキを感じることが少ない人にも、甘酸っぱい感覚や恋の切なさを思い出させてくれるのが、恋愛映画の魅力ですよね。