家事の合間に読みたい【暮らしと料理の本】
それにしても暮らしの本や料理本は、本当にたくさん。どれを読もうか悩んでしまいます。自分の好きな家事や手しごとの本や、反対に苦手なものを克服するための本を選んだり。力を抜いて癒されるような本やワクワクするような本、ぴしっと姿勢を正したくなる本など、気分で選んでも良いですね。
今回は、家事の中でも「台所」に焦点を当てて、おすすめの本をご紹介いたします。
キッチンや食にまつわる暮らしの本
使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭 | 有元葉子
物が多くなりがちな台所は、整理が難しくすぐにごちゃっとしてしまったり、その中で埋もれて物をダメにしてしまったり…ということもありますよね。すっきりとした台所を目指して実践したくなることがたくさん。背筋を伸ばして、台所に向き合いたくなる一冊です。
「びわこふきん」や「スワイプの洗剤」など、料理研究かである有元さんおすすめの道具や使い方も参考になります。使いやすく、気に入ったものを最後まで使い切っていきたいものですね。
いつもすっきり片付いている台所、選び抜かれ、気持ちよく手入れされた道具、常に一段はあけてある冷蔵庫、たくさん用意された洗濯済みのふきん……おいしい料理は、実は、掃除から始まっている！ １日の終わりには台の上に何もない状態、だから、翌朝はすぐに作業にとりかかることができる。気持ちよく台所に立つための、整理、片付け術、家事の流れの作り方……哲学ともいえる暮らし術をあますところなく紹介。
あしたも、こはるびより。| つばた英子、つばたしゅういち
映画「人生フルーツ」は観ましたか？主役は愛知県のニュータウンに住むつばた夫妻は、キッチンガーデンで畑を耕し作物を育て、保存食を作り、半自給自足的な暮らしをしています。その丁寧で穏やかな暮らしぶりに、こんな風に歳をとりたいと憧れる人も多いよう。
毎日の食卓には、キッチンガーデンで収穫した食材を使った英子さんの料理が並びます。家族や周囲への愛情溢れた食卓に、読んでいるこちらも癒されていくよう。本当に豊かな暮らしってこういうことなのかも知れませんね。
83歳と86歳の菜園生活。愛知県のニュータウンで、夫婦ふたり。キッチンガーデンで野菜を育て、換気扇のない台所で保存食をつくり、玄関のないワンルームの丸太小屋で暮らす。簡素だけど優雅な歳時記です。
もっとうつわを楽しむ | SML
東京・目黒にある、素敵な作家さんの作品が並ぶ人気ショップ「SML」。そんなSMLが発信する、普段のうつわの使い方から作家さんの話、もっと上手に使い回す素敵なアイデアなど、うつわ好きにはたまらない盛りだくさんの内容です。
うつわの使い方ひとつで食卓はおしゃれになりますし、料理はもっと美味しそうに見えます。テーブルコーディネートを楽しみたい人、せっかく買ったうつわをいまいち使いこなせない…とお悩みの人にもおすすめの本です。
東京の人気ショップ『SML』が提案する。
新しい「うつわ」の使い方!
「スリップウェアって飽きちゃいそうだけど、どんな風に使いまわせる?」
「大皿買って何を盛ればいい?」
「白い器ばかりあるけどうまく使えていない…」
そんな声にこたえるアイデア集!
ワクワクするレシピ本
生きるための料理 | たなかれいこ
シンプルで力強いタイトルにドキッとする「生きるための料理」。食べ物教室「612」やファームを運営し、健やかな生活のありようを提案する料理家・たなかれいこさんによるレシピ集です。
地鶏むね肉と小松菜のスープや、さつまいもの蒸しサラダなど、身体をあたためる食材を使ったレシピが44品載っています。レシピの参考だけでなく、食についての読み物としても楽しい本です。
料理以前のことから簡単な料理まで、季節に合った野菜でのあたため方を紹介。
葛、ごぼう、れんこん、にんじん、大根、長ねぎ、さつまいも。これらの“ 体をあたためる食材” をメインに44品のレシピと、簡単なだしのとり方やおいしいご飯の炊き方などを紹介しています。
気ぬけごはん | 高山なおみ
「暮らしの手帖」で連載された、料理家の高山なおみさんによる料理エッセイです。意気込みを抜いて、ふっと力を抜いて作るごはん。楽しくのびのびと作るごはんは、とっても美味しいものになりそう。しっかり作らないと、栄養バランスも考えないと…！と頭がコチコチになっていると思ったら読んでみたい本です。
写真ではなく文章で説明されたレシピですが、美味しそうですぐにでも作りたくなってしまう料理。どんな風に出来上がるのか想像するのも楽しいですね。ゆるやかな線で描かれたイラストも素敵です。
“気ぬけごはん”とは“がんばらないごはん”“わざと手をかけないごはん”のこと。
普段のごはんのこと、また旬のいただきものを手軽に料理したり、自然豊かな“山の家”でのシンプルな料理、旅先で味わった現地の料理などさまざまなエピソードを収録。
台所のメアリーポピンズ | P.L.トラヴァース 作、メアリー・シェパード 小山 由・アンダーソン夏代 訳
児童文学の定番、世界中で愛されているメアリー・ポピンズ。まさか大人になって、料理本で出合えるなんて！小さい頃に本で親しんだ人は特に、手に取るだけでワクワクしちゃうような一冊です。
ヨークシャープディングやキャンディキス…物語に出てくるお菓子や料理は、いつも美味しそうでどんな味なんだろうと想像が膨らんでいましたよね。そんなイギリス伝統料理とお菓子が57品。お子さんと一緒に読んで作るのも楽しそうです！
世界中で愛されている「メアリー・ポピンズ」。
その番外編の１週間の話と、イギリス伝統料理とお菓子57のレシピで構成されています。
読んで、作って、楽しめる一冊。
新しい卵ドリル おうちの卵料理が見違える! | 松浦達也
おうちの冷蔵庫にある常連食材の「卵」。何気なく使っていますが、ちょこっと勉強して特性をきちんと知って、丁寧に作ってみたら…いつもの卵料理がぐんっと美味しくなるんです。
オムレツやゆで卵、だし巻たまごなど、いつも適当に料理していたものを、理論的に考えて美味しさをアップ！ちょっと物知りになっていく感覚も楽しいものです。トロトロでふわふわ、ちゅるんと、いろんな卵料理を極めましょう♪
オムレツは誰でもできる3つの巻き方。ゆで卵は「お湯から6分30秒」が絶対基準。プリンは、85℃で蒸して1日寝かせる。なぜチャーハンは「ご飯より卵が先」なのか。目からウロコの卵めちゃうまハウツー。卵の新常識がいっぱい!おいしい全43レシピ。
本からヒントをもらって、台所仕事をもっと楽しく！
読書を楽しみながらも、料理のお勉強や家事のモチベーションがアップする「暮らし・料理の本」。気になるものはありましたか？素敵なヒントを見つけたら、どんどん実践してみてくださいね♪
毎日の家事も大変、根を詰めずにちょっと休憩！そんな時に読みたい「暮らしや料理の本」は、家事のヒントを得たり、料理やごはんのメニューを参考にしたり、片付けがしたくなったり…やる気にスイッチを入れてくれます。