日常から少し離れて、良質な映画を
その映画の世界の中で感じた感情は、きっと普段の生活の中で良いインスピレーションをもたらしてくれることでしょう!
そこで今回は、気負わず肩の力を抜いて楽しめる映画をさまざまなジャンルから集めてみました。忙しい合間に観たいおすすめの映画です!
サイドウェイ
「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督が描く、ワインを題材に人生を見つめなおす大人のロードムービー。アカデミー賞で脚色賞、そしてゴールデングローブ賞で作品賞を受賞した話題作です。
妻から離婚を言い渡されて独り身となった冴えないワイン好きの中年男が、結婚を目前に控えたプレイボーイの親友のために、カルフォルニアへワインの旅を計画することから物語ははじまります。
小説家になる夢を捨てきれない教師マイルスは、離婚の痛手をずっと引きずりながら親友のために旅を進めてゆく。一方で、彼の親友であるジャックはいまは落ち目となったTV俳優。結婚前にハメを外すことばかり考えているジャックと、ワインの素晴らしさをひたすら語り聞かせるマイルス。
そんな対照的な中年男性二人が繰り広げる旅には、美しいワイナリーや味わい深いワインがたくさん登場し、それだけで豊かな気持ちにさせてくれます。さらには大人のちょっと不器用な恋、そして友情と、ワインの旅を通じてそれぞれが自分の人生を見つめなおす、そんなロードムービーです。
アスファルト
サミュエル・ベンシェトリ監督によるフランス映画「アスファルト」。フランスの名女優イザベル・ユペール、そしてハリウッドの実力派俳優マイケル・ピットなど、個性豊かなキャストが繰り広げるコメディムービー。
フランス郊外にある古く寂れた団地を舞台に、6人の孤独な偶然な出会いを引き起こします。親がいつも留守で家に一人で過ごすティーンと落ちぶれた女優、写真家と偽る中年男と看護師、そしてNASAの売帳飛行士と移民の年老いた女性、、ありえないような出会いからそれぞれに感動的な交流が生まれる映画です。
大きな事件が起きるわけでもない、終始同じトーンの起伏のない物語ですが、それぞれが抱える孤独感が最後にはみんな少しだけ癒えてゆくというストーリー。良い脱力感と感動のある映画です。
365日のシンプルライフ
フィンランド人の若者ペトリ・ルーッカイネンが、自身の失恋をきっかけにモノで溢れた部屋に疑問を持ち、持っているものを全て倉庫に預けるというところから始まるドキュメンタリー映画。
その倉庫から持ち出せるモノは一日一個。そして何も買わないということを一年間続けるというルールを課し、それを遂行してゆく中で、自分自身と向き合い、本当に大切なものは何かを模索していきます。
今も変わらず断捨離ブームな中でのこの映画は、「モノを捨てると幸せがやってくる」といった単純なことを描いているのではなく、モノやヒトとの付き合い方について深く考えさせられるようなストーリーです。それでいてコメディータッチで気負わず観ることが出来る、とてもおすすめな映画です!
ニューヨーク東8番街の奇跡
1987年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のファンタジーコメディ映画。古いアパートから立ち退きを迫られた住人達が、UFOの形をした小さな宇宙人に助けられる姿を描いた心温まる作品です。
高度なCG技術が使われている今のSF映画にはない映画全体に流れる素朴な空気感と、チャーミングで優しさに溢れた登場人物に心が癒されます。ファンタジーを忘れてしまったちょっとお疲れ気味な大人にこそ、観ていただきたい映画です。
いかがでしたか?
4つの映画をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?いずれも気負わず観ることができて、観終わったあと清々しい気分にさせてくれる映画です。忙しい毎日のなかのちょっとした合間に、良質な映画を観てリフレッシュしてみませんか?
忙しい毎日の中、意識的に日常から離れてみる時間を持つことはなかなか難しいはず。そこで、良質な映画を1本観ることで、ほんの少しの時間だけ日常から離れることができ、実のある時間を過ごすことが出来ます。