「お金の使い方」について、どんなことを考えていますか?
「割引やキャンペーンなどでお得だから」「今の自分に必要なものだから」「とにかく欲しいから」。人それぞれ、何かしら理由や基準があって、お金を使うかどうか決めているはずです。ただ、その基準や理由があやふやだと「別に今買わなくてもよかった」「そんなに必要じゃなかった」と、お金を使ったのを後悔してしまうケースが多いかもしれません。
幸せな生活を送るために、お金を使う
もちろん今、この瞬間の幸せも大切ですが“将来の自分”が幸せかどうかを基準にすると、何にお金を使うべきなのか、はっきり見てくるかもしれません。
あなたが幸せでいるために、何が必要か
「なるべく広い家」「お気に入りのお店」「気の合う友達」などできる限りたくさん挙げてみましょう。さらに優先度で分けると“自分の幸せの基準”が見えてきます。
将来、幸せな生活を送るための「お金の使い方」
①「安いもの」「高いもの」どちらが必要か
②「応援」のためにお金を使ってみる
たびたび訪れるお店は、ただ必要なものを買うだけの場所ではない場合も。お店の人とも顔なじみになり、時には常連客とのつながりもでき、自宅や会社と同じ「居場所」のひとつになっていることもあるでしょう。常連といえるほどではなくても、気に入ったお店は大切にしたいですよね。一杯のコーヒーや野菜、日用品などなるべく自分が気に入っているお店で買って「応援」するのが、好きなお店に通える幸せにつながるのではないでしょうか。
③「健康」を手に入れる
心身ともに不健康でいるのが幸せ、という人はまずいませんよね。ということは、健康を保つために使うお金は幸せにつながると考えられます。もちろん使えるお金に限度はありますが、ジムに通ったりジョギングのためのシューズを購入したりするのは、将来の健康のために必要な「投資」かもしれません。
④ハッピーでいられるなら「無駄遣い」ではないはず
追求したい幸せは、あくまで自分基準。他人から「それって無駄遣いじゃない?」と言われても“自分の幸せの基準”に沿っていれば無駄ではありませんよね。少し奮発して買ったインテリアも、それを眺めること、使うことで、家にいる時間が豊かになって毎日の生活が楽しくなるなら、とてもいい「お金の使い方」ですね。
⑤形のある「モノ」を持つことだけが幸せとは限らない
高いお金を使っても、手元に何も残らないと、もったいないような気がしてしまうかも。でも、今の時代、モノをたくさん持つことだけが、豊かさや幸せではないですよね。モノがたくさんあると、整理整頓に時間を取られたり、モノに縛られて動きづらくなったりするものです。例えば、手元にモノは残らないかもしれませんが、自分の内面が豊かになり、新しい一歩を踏み出せるような「学び」は、あなたの幸せにつながりませんか?
自分にとって必要な「お金の使い方」を身に付けるために
①「好き」を深堀りしてみる
単に目の前のものを「好き」「嫌い」で分けるだけではなく、好きな食べ物ひとつとっても「なぜ好きだと感じるのか」掘り下げていくことで、自分が「好き」だと感じる要素が見えてきます。お菓子でも「チーズケーキならこのお店のこれが一番好き。プリンならこのお店。タルトなら……」と「好き」を細かく分析していくと、今まで気付かなかった好みが見えてくるかも。「好き」を把握しておけば、買い物のときの決断に役立ちます。
②理想的な「未来」を形にしてみる
お金は「今」を楽しむためだけではなく「未来」のために使ったり、ためたりすることも多いはず。自分にとって理想的な「未来」を思い描いておくことで、そこに向けた「お金の使い方」を実践できるようになるでしょう。頭の中で想像するだけではなく、絵に描いてみたり、文字に書き起こしてみたり、目に見える形にするとより意識が強くなるはずです。
③常に自分や周囲の「変化」に柔軟でいる
思いも寄らないスピードで予想外のかたちに変わっていく世の中。常に自分の「好き」に意識を向けていると、最近好みが変わってきたかもと気付くこともあるでしょう。自分も世の中も変わっていって当然。「変化」を感じたときは、柔軟に受け入れて「お金の使い方」も見直しを。一度決めたから、と固執すると“自分の幸せの基準”がゆがんでしまいます。
④「感性」を磨く
手に持ったときにワクワクするようなものや、一歩足を踏み入れたときにほっとできるお店は、すぐその理由に気付かなくても、あなたにとって必要なものなのでしょう。ただ、お金を使うのがストレス解消になっている場合もあります。自分が幸せを感じているのは、単なるお金を使う行為なのか、お金を使って得る何かなのか、見極めは必要です。瞑想やヨガ、絵画鑑賞などの趣味にお金と時間を使うのも、物事を感じ取る働きが研ぎ澄まされて“自分の幸せの基準”の輪郭がはっきりするのではないでしょうか。
セールなどで買うと「いつもより得したのだからハッピー」と思いがちですが、ちょっと待って!それは“自分の幸せの基準”に沿っていますか?安売りしているからと、買ってみたはいいけれど、すぐいらなくなってしまうものを持つより、幸せな気持ちになれてずっと使えるものを手に入れた方がお得なのでは?買ったものをすぐ捨ててゴミを増やしてしまうのは、あまり気分のいいものではありませんよね。