少し先の未来を考えよう。「ライフプランニング」の基本

少し先の未来を考えよう。「ライフプランニング」の基本

将来のことは、必要に迫られないとついつい後回しにしてしまいがち。でも、生活設計をきちんとたてておくと安心できますよね。今回は、どのように取り組んだらよいかがつかめないという方に向けて、ライフプランニングのヒントをご紹介します。考えるきっかけになるような情報をお伝えしていきますのでぜひ参考にしてください。2021年07月02日作成

カテゴリ:
ライフスタイル
キーワード
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目次

ライフプランニングをたてて未来を計画的に過ごそう

ライフプランニングとは、人それぞれの生き方を具体的に数字でとらえた、「生涯にわたる生活設計」のことを指します。例えば、結婚するかしないか、住まいはどうするかといったことや老後の暮らし方などについて、どんな選択をするかは人によって異なります。そのひとりひとりの選択によって数字(おもにお金)がどのように動くかを見えるようにして、計画的に過ごせるようにするのが目的です。

早く考え始めればそれだけ時間のゆとりが生まれるので、ぜひこの機会に基本的なところをおさえておきましょう。

STEP1:プランニングをスタートするコツ

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出典:unsplash.com
ライフプランニングという言葉を聞くことはあっても、はっきりしたイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか。生命保険文化センターによる令和元年度(2019年度)の調査では、生活設計をたてていると答えた割合は37.0%。一般的にはあまり浸透していないといえるかもしれませんね。あせらず、自分のペースで進めていきましょう。
生活設計を立てている人はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター
調査結果の詳細はこちらを参考にしてください。性別や年代別のグラフものっています。

将来を具体的にイメージしてみよう

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出典:unsplash.com
この先自分がどうなっていきたいかという希望があったとしても、実際はどうなるか分かりません。きっちり計画をたてることなんてできないし、その通りに進むとは限らない…と思ってしまいますよね。でもそれで大丈夫。仮置きでよいので将来をイメージしてみてください。
【例】〇歳で結婚、〇歳で出産・産休育休(退職)
※仕事や住居の状況などを中心に、できるだけ具体的に

ライフイベント表に落とし込んでみる

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具体的に将来のイベントを思い浮かべながら、ざっくりと書き起こしてみましょう。人生における大きなできごとを、自分や家族の年齢とともに表にしたものを「ライフイベント表」といいます。それぞれにかかる予算も記載します。数字で見えてくるので、具体的に状況をつかむのに有効ですよ。
【例】202X年(〇年後)自分〇歳、夫〇歳、長男〇歳:保育園入園、入園費用〇円…のように表にする
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会
プランニングに役立つツールを紹介しているページです。「ページ内リンク」にある「ライフイベント表」から、フォーマットをダウンロードできますよ。
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将来は分からないことだらけ。でも、だいたいのイメージで「このへんかな」とおいてみると、その仮定をもとに考えが前に進みます。時がたつと変わってくるのは当たり前なので、違ったと思ったら修正していけばOKです♪

STEP2:これから起きることを具体的にイメージ

いったんはライフイベントを書き出してみたものの、自分の身にまだ起きていないことをリアルに考えるというのはなかなか難しいですよね。ここでは「出産」「教育」「住まい」の3つを取り上げて、おもに予算の考え方についてヒントとなる情報をご紹介します。

①出産に関すること

出産にはどのくらい費用がかかると思いますか?厚生労働省が行った令和元年度(2019年度)の集計では、全体平均で約46万円という結果でした。かなり大きな金額という印象があるかもしれません。でも、健康保険では出産育児一時金の制度があるんです。2021年現在、基本的に子供ひとりにつき42万円が給付されます。公的な制度とセットで考えていくと少しほっとしますね。
出産育児一時金について
厚生労働省の資料です。出産にかかる費用の統計情報も詳しくのっているので参考にしてみてくださいね。制度は随時改定されているため、実際に給付を受ける際はその時点での正確な情報をご確認ください。

②子供の教育に関わること

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教育費用は、どんな学校に通うかによって大きく差が出てきます。文部科学省の調査結果によると、平成30年(2018年)度の平均合計は、幼稚園から高校まですべて公立の場合、およそ541万円、すべて私立だとおよそ1,830万円でした。もちろん大学も進学先によって異なります。
【考えるポイントの例】
・中学受験をさせるか/公立にするか
・受験の場合は塾費用や受験料も考慮
・大学は「私立か公立か」のほかに「文系/理系/医学系/芸術系」によっても大きく異なる
・一人暮らしとなる場合はどこまで支援するかの検討が必要
・奨学金を利用するか…など
平成30年度子供の学習費調査の結果について
文部科学省による教育費用に関する調査の結果はこちらからご覧いただけます。
教育費の情報を具体的に細かく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

③住まいに関すること

いずれはマイホームを手に入れたいと考えているのであれば、大きな買い物になるため、早めに計画し時間をかけて対応できるようにするのがおすすめです。住みたい町の相場を調べるなど情報を集めましょう。また、購入したらそのままの状態で一生住めるというわけではなく、メンテナンス費用も侮れません。さまざまな角度から慎重に検討してみてくださいね。
【考え方の例】
・どれくらいの物件を購入するか
・ローンを組んだ場合の収支把握
・他のライフイベントや老後資金に無理が生じないか
・赤字の期間が発生しても最終的に吸収できるか
・修繕費用を予算に含める
収入の見込みやほかに予定しているライフイベントを考慮して、住宅購入にどのくらいの予算が妥当なのかを解説している動画です。実際の相談に答えるかたちで具体的な数字も提示されているため、参考にしてみてください。

STEP3:支出に対してどう備えていくか

将来のいつ頃、どんなイベントでどれくらいの予算が必要となるかが見えてくると、具体的に対策がたてられるようになってきます。ここでは、お金の準備に関わるヒントをお伝えします。

キャッシュフロー表はお金のバランスを把握するのに有効

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まずは、現時点で見込める収入を基準に、将来のイベントによってどういう状態になるかを把握しましょう。キャッシュフロー表は、ライフイベント表をもとに収入と支出とを書き込んでいき、収支バランスを把握するツールです。赤字になってしまう時期や、そのボリューム感が具体的につかめるので便利ですよ。
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会
前出のライフイベント表と同じページに、キャッシュフロー表の情報ものっています。「ページ内リンク集」から「家計のキャッシュフロー表」に進むとフォーマットをダウンロードできますのでぜひ活用してみてくださいね。

ローンや公的制度を賢く利用する

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教育資金や住宅取得といった大きな支出に際しては、手持ちだけでは対応が難しくローンを組むことも想定されます。公共機関や民間企業が提供するローンや、お勤め先で財形貯蓄をしているのであれば財形制度に含まれる融資など、さまざまな選択肢のなかから返済期間や返済方法も合わせて検討し、自分に合った方法を選びます。
【例】
・金利はどのくらいか
・固定金利か変動金利か
・何年でローンを組むか
・繰り上げ返済を検討するか
・借り換えを予定するか
・住宅ローン控除などの制度の効果…など

【番外編】ライフプランニングをスムーズにする情報集

ライフプランは人によって全く異なり、パターンにまるごとあてはめることができません。自分自身の状況や希望を細かく反映させていく必要があるのが悩みどころですよね。いきなり全体に手をつけようとすると大変なので、ひとつひとつゆっくり洗い出していきましょう。ここでは手掛かりになる書籍やリンク集などをご紹介します。

病気・老後・相続などのデータが一冊に

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生命保険文化センターで発行しているデータブックです。出産、教育や住宅に関するデータはもちろん、病気やケガ、介護や老後、相続まで網羅しています。多様化する働き方による違いなどものっているため、現実的に考えていくために手元においておくと参考になりますよ。

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便利な情報サイト

お金と暮らし: 金融庁
金融庁のページにあるリンク集です。暮らしに密接な金融関連のガイドブックものっているため、こちらもぜひ参考にしてください。
FPに相談する | 日本FP協会
自力で考えるだけでなく、専門家の力を借りるのもひとつの方法です。

数字に表して目で見るのが近道

「将来のことを考えなければ」と頭の中だけで思っていると、つかみどころがなく不安ばかりがつのってきてしまいがち。でも、時期や金額を数字にしてみると急に身近に感じられるようになってきます。書き出したからといって決めつけず、変わっていくものと割り切るのも大切です。

今回は、ライフプランニングのヒントをお知らせしました。考えはじめるきっかけとしてごく一部をピックアップしていますので、興味がある方はぜひご自身に必要な情報を集めて、素敵なライフプランをつくってくださいね。

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