毎日続ける、これって地味に大変
それなのに、その努力を休んだりやめたりしてしまう。行動を習慣化するのは本当に難しくて、これもまたみながよく知っていることです。
習慣化しにくい3つの理由
詳しい紹介に入る前に、習慣化できない理由をチェック。ここでは、後々紹介する「サインフェルド・メソッド」のポイントに結びつき、多くの人に共通する3つの要因を見ていきましょう。
1.目標設定が高すぎる
2.成果を感じにくい
人は、努力の成果が見えないとモチベーションが下がりやすくなるもの。でも何事も、努力したからといってすぐには成果は出ませんよね。
目標が大きければ大きいほど、成果を感じるまでの時間や、成果を維持する力が必要になります。長期戦の覚悟が必要ですね。
3.目標とプロセスを分けられていない
たとえば、「整理収納アドバイザーの資格をとる」という目標の場合、資格取得はあくまでも目的であって、手段ではありません。習慣化しなくてはいけないのは、資格取得のための勉強です。
しかし、目標を設定する時点でやる気がマックスになり、いよいよどんな勉強をどの時間帯にどれくらいやるか、という具体的なプロセスを考えるときには情熱が薄れているということも。
習慣化を目指すなら、具体的な行動のほうによりフォーカスすることが大切です。
サインフェルド・メソッドとは?
そこで取り組んだのが、毎日ジョークをつくること。さらに、ジョークをつくったらカレンダーに×印を書いていきました。
毎日ジョークを生み出し、それがカレンダーの×印になってどんどんと伸びていけば、その鎖を途絶えさせたくなくなります。彼の愉快なジョークは、その習慣から生まれました。
サインフェルド・メソッドのポイント
カレンダーにできる“鎖”がモチベーションをアップ
「サインフェルド・メソッド」の大事なポイントは主に2つ。
その1つが、カレンダーにできていく“鎖”です。毎日やればやるだけ、鎖は伸びていきます。達成したことを可視化できるのです。成果に近いものを感じられ、それがモチベーションの維持につながりますよ。
サインフェルドさんは一年カレンダーを用意したそうですが、自分がよく見るカレンダーであれば何でもOKですよ。できればパッと目に入ってやる気が刺激されるものがいいので、壁掛けカレンダーがおすすめです。もちろん、手帳やスマホなどのデジタルツールでもOKです。
続けられるアクション選びが大切
2つ目の大事なポイントが、実際に毎日取り組むことになるアクション。もっと言えばその難易度です。サインフェルドさんは、自分のライフスタイルに既にあることをアクションとして選びました。
「続けたい」よりも「続けられる」で選ぶのがポイントです。
たとえばダイエットのためにアクションを選ぶとき、これまで運動をほとんどしていないのに「毎日10分ランニング」というアクションでは、ハードルが高いですよね。
頑張りたい気持ちはわかりますが、悪天候や体調不良もありますから毎日とはいかず、鎖が途絶えてしまいそう。鎖が途絶えないよう、これなら毎日できる!というものを選びましょう。
習慣化は後からついてくるおまけ
「サインフェルド・メソッド」の大きな特徴は、目標の達成や習慣化よりも、決めたアクションを必ずやるという小さなプロセスにフォーカスしていることです。目標の達成がいつになるか、正直わからないケースもあるかも。
でも、鎖がどんどんと長くなっていくのがうれしくて毎日取り組んでいるうちに、アクションはきっとあなたの習慣になるはず。その結果、目標達成の道も歩きやすくなりますよ。
早速サインフェルド・メソッドをやってみよう
まずはアクション選び
目標に近づくためのアクションで、習慣化したいものを選びましょう。これまで取り組んでいないものを継続するときは、難しく設定しないことがポイントですよ。毎日できているという事実で、自分の気持ちを乗せてあげるのが大事。鎖が伸びてきたらアクションの難易度を少し上げてみるのもいいかもしれません。
アラームをセットして毎日やる癖をつけよう
とはいえ、アクションを忘れそうになったり、今日はいいかなーとサボりたくなったりするかもしれませんよね。
そこでおすすめなのが、アラームです。
毎日取り組む時間を決めて、スマホなどでアラームをセット。はじまりの合図として身についていきます。ほかにも、誰かと一緒に取り組んで報告し合うなども、忘れずに取り組めそうですね。
実行できたらカレンダーに書き込もう
アクションを実行したら、カレンダーに印を。かわいいシールなどを貼っていくのもいいですね。できるだけ鎖のようになるよう、マスいっぱいに印をつけましょう。
たとえ1日抜けてしまっても諦めないでくださいね。特大のハートや星なんかを書いて、頑張る自分にお休みをあげた特別な日にしてしまいましょう。ハートばかりにならないよう、2回までなど回数制限を決めておくといいですね。
サインフェルド・メソッドで、気づいたら大きな前進*
小さなことをコツコツ続けカレンダーの鎖を眺めていたら、なりたい自分がもうそこにいたなんてことも。また、今向かう目標がなくても、習慣化のクセを身につけておいて損はありません。
気楽に取り組む「サインフェルド・メソッド」で、習慣化の自信や経験を手に入れてくださいね。
いきなり大きなゴールを設定すると、その後のやる気や行動が続きません。「夏までに5kgやせる!」とか「毎月今より5万貯金する!」といった感じです。
意気込んでいるほど大きな目標を設定しがちですが、達成のための行動が続かなければ意味がありませんよね。まずは1kg、まずは千円など、達成できそうな小さなゴールからはじめましょう。