ついでだから、始めやすい。難しくないから、続けやすい。
出典: 防災は大事―― それに異を唱える人はいないはず。でも「実際にきちんと備えられている?」と聞かれると・・・自信をもって「Yes」と言えないという人は多いのではないでしょうか。
もしその原因が「正直、考えるのがちょっと面倒」「やることが多くて、何から始めたらいいかわからない」というものなら、ぜひオススメしたいのが「ゆる防災」です。
いつもの暮らしの「ついで」に、ほんのちょっとのアクションをプラス
出典: まとまった時間を作って「防災のために○○しよう!」と、それを主目的に動き出すのではなく、いつもの暮らしの流れの中で防災にも役立つことをゆるくプラスするアクションが「ゆる防災」。
そのため、あなたが気合を入れてがんばる必要はありません♪
出典: そんなラクチンな取り組みでありながら、結果的に防災につながるワンアクションが日常の一部となるので、常に防災対策がアップデートされる・・・という大きなメリットが。
これからご提案するアクションも、自分のライフスタイルにマッチするもののみ取り入れればOKなので、まずは気軽にできることからトライしてみましょう!
いつもの買い物で「ひとつだけ余分に買い足す」という行為に抵抗を持つ方が多いかもしれません。でも、必要に迫られたときに防災用の備蓄食料やグッズをまとめ買いするよりも、下記の通りメリットが挙げられます。
・まとめて買うより軽い、経済的負担も分散される(一極集中でコストが発生しない)
・好きなもの、食べ(使い)慣れたものが自然に揃う
・備蓄用食品/防災グッズに対して、賞味期限&在庫確認の確認頻度があがるので、無理なくローリングストックが実現する
余分にひとつ買ったら、古いものを使って、上手にローリングストック
出典: 日々の生活で必ず行う「三食のためのお買い物」のうち、何か1つだけを「余分に買う」ことを習慣にしてみましょう。もちろん安売り、月に一度のお得なお買い物デーを選ぶなど、価格も気にしてください。スーパーなどに固執せず、身近な100均でもOK。紙皿やプラスチックコップなどは、100円のものでも良いかもしれません。
このように、その日の荷物の量や予算、あなたの気分に合わせて、防災向きの「飲み物」「カップ麺」「お菓子」「ラップ」などを“ついで”に、1つプラス。これが積もっていくことで、徐々に「備蓄」が整うという仕組みです。
備えた分は「ずっととっておく」ということにせず、ある程度日にちが経ったら、いつもの生活の中で消費するようにしましょう。なぜなら、「ついでのプラス買い」が日常になれば、あるタイミングで自然に補充され、ローリングストックが実現します。
出典: 【備蓄用食料品の買い足し例】
□缶詰・レトルト食品
□お菓子、おつまみ
□水(500mlペットボトルは開封後使い切りやすく、携帯などにも便利。凍らせれば保冷剤としての効果も。)
□野菜ジュースなど (水分×栄養補給がまとめてできる)
出典: 【防災グッズの買い足し例】
□紙コップ、紙皿
□ラップ
□電池
□ウェットティッシュ
□生理用品、おむつ
□マスク、除菌グッズ
なお、「貯まったポイント」を活用するのもおすすめ。通販やショッピングカードなどで「お買い物ポイント」が溜まったら、ラジオなど、防災のためのなにかを1つ買い足すというのを習慣にするのもいいですね◎
日本は自然豊かな山地に恵まれている一方、台風被害、地震、集中豪雨がよく起こる国。河川の氾濫や土砂災害、津波などに見舞われやすく、最近では線状降水帯による洪水被害も増えています。毎年報道されることから「大雨洪水警報や避難勧告が、自分ごとになった」という方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな状況下で人間の命を守る「防災グッズ」に着目。防災対策のために買っておきたいアイテムをセレクトしたので、早めに買い揃えて、いざというときに備えてください。
ゆる防災 action②:外出時に行いたい/習慣づけたいこと
車をお持ちの場合、いざというときは「宿泊場所」や「移動手段」とすることができますね。だからこそ、防災という観点では「ガソリンは満タンに。最低でも半分以上の量をキープしておくこと。」とよく言われます。
これを踏まえて、「外出+給油」をセットにしておくとラクチン。無意識に「ついで」を実現するなら、「外出の帰り道に必ず」が理想。乗車頻度が高くそのたびに給油は、さすがに現実的ではない…という場合には、「食料品の買い出しと合わせて」など、タイミングを決めておくと◎。
出典: 台風など予測できる災害の場合も、襲来直前にはガソリンスタンドが大行列するのに加え、その日の供給上限に達してしまいせっかく給油できないことも。
「帰り道はついでにガソリン」を合言葉にしておくと安心ですね。
よほど切羽詰まらない限り、ついつい後回しにしがちなのが、「トイレ」。
突然の災害の場合、近くにトイレがあるとは限りませんし、トイレに入れた場合も「ペーパーがない」「水が止まった」など、使用に支障をきたす場合も。空腹や疲れはある程度我慢できても、トイレは我慢できません。
だからこそ、行けるときにきちんと小まめにトイレに立ち寄ることも、立派な防災対策の一つです。
小さなお子さんは、なかなか一般家庭では見られなくなった和式トイレの練習を兼ねられる場合も。
有事の際に身を寄せる公共施設を利用した避難所は、洋式トイレの数が少ないことも多いので、普段の外出ついでに慣れておけば一石二鳥ですね*
出典: 外出の手持ちバッグには、防災ポーチを入れておくのがオススメ。これは、「外出のついで」というより「常に入れっぱなし」にしておけばOK!
がっちり中身を充実させなくても、今なら『予備マスク』に『キャンディ』と『モバイルバッテリー』をプラスする程度でもまずは十分。これらを、手持ちのポーチやジップバッグにまとめて荷物にいれておけば、安心レベルがぐっと上昇します。ちょっとした普段のトラブルにも対応できますね♪
中身を充実させていきたい場合には、action①でご提案した「余分の買い足し」を活用するのもいい方法ですよ!
▽防災ポーチの充実×カスタマイズの際は、こちらの記事をご参考に。
昨年立て続けに起こった台風や豪雨、そして日本各地を襲う震災――。その教訓をいかし、万が一に備えて、お家に防災グッズをまとめた持出袋をつくったという方も多いのでは。でも、もし家から外出したときに被災したとしたら…そのための備えは十分ですか?
そこで、いつどこにいても手が届く防災対策として注目されているのが、いつものバッグにプラスして持ち運べる「防災ポーチ」。
自分のライフスタイルや家族構成に合わせてカスタマイズしながら、今すぐ頼れる「ポーチ」を用意してみませんか?
ゆる防災 action③:家にいる時に行いたい/習慣づけたいこと
特別に何かをそろえることなく、今すぐとりかかれる「ゆる防災」もたくさんあります!
出典: 咄嗟の時に最低限持ち出したいものといえば、「鍵」「財布」「スマホ」が挙がるのでは。
有事の際には、ただでさえ動揺して見つけにくくなるうえに、一刻も早く安全を確保したいという焦りもあるでしょう。だからこそ、これらの場所の住所を決めておくと安心!
常にここに戻す、というのを習慣にしておきましょう。
家の中であっても、すぐ外に出られる服を着るようにする
心ゆるむ自宅でのリラックスタイムではありますが、あまりうかつ過ぎる服装で過ごしていると、咄嗟の災害の時に避難の足かせになることも。
もちろん部屋着でよいので、インターホンが鳴った時にすぐに対応できる程度の服は着るようにしましょう。
出典: スマホ、モバイルバッテリーは常にフル充電にしておく習慣を。
USB機器の命綱となる「モバイルバッテリー」は、可能なら2台用意しておくのがオススメ。1台はバッグに入れて使いつつ、そちらの充電が減ってきたら家で待機していたものと入れ替えて持ち運んでいた分は充電コードに接続・・・というローテーションが可能です。
1台しか準備していないなら、action①の「余分で買い足し」で追々スペア分を追加してもいいですね。
入浴前にお風呂掃除をして、入浴後はお湯をためておく
出典: 数百Lの水をためておける浴槽は、防災対策としてぜひ活用したいもの。
入浴直後にお風呂掃除をするご家庭も多いかと思いますが、「防災」という面ではできればお風呂掃除は「入浴直前」(或いは、家族全員が留守になる登校・出勤前など)のタイミングにして、入浴後はお湯をためておくのが理想です。
出典: おうちに水のペットボトルがあれば、何本か冷凍庫で凍らせておくのがオススメ。ある程度の本数が凍った段階で、あとは放っておけばOKなので、まさに「ゆる防災」としてぴったり。
凍らせておくことで保冷剤としての機能がプラスされるので、停電時に冷凍庫や冷蔵庫の温度上昇を遅らせたり、体を冷やすクーラー代わりに活用したりすることができます。
もちろん、溶かせば通常の飲料水にもなるので、冷凍庫で保管する本数分余計に飲料水を確保できていることにもなりますね。
出典: モーニングルーティーンとして、白湯を飲んだり一日分のお茶を沸かしたりしている方も多いのでは?そんな方にオススメなのが、寝る前にヤカンやポットいっぱいに水を汲んでおくこと。
買い物などで水のボトルを買わなくても、汲んでおいた分のお水が余分にキープできることに。
ちなみに、水道水の保存可能期間は、概ね3日程度(※)とのこと。翌朝沸かして口にする分には、全く問題ないのでご安心を・・・。
※:保存方法・場所・水道水の塩素濃度により多少異なる
出典: 思い立った時に欲しいものが手に入らない不自由や、ライフラインの不具合が発生したとき、あなたを守れるのは自分自身。
災害を意識しない穏やかな時から、常にフットワーク軽く備えに取り掛かれる仕組みを準備しておきたいものです。
たとえゆるく、小さい取り組みでも、「する」と「しない」では大違い!
そのコツコツとした積み重ねが、あなたを支えるお守りになってくれることでしょう。
*楽しみながら備える、こんな過ごし方もオススメですよ。
「数十年に一度の天災」と言われるレベルの自然災害が、毎年のように発生している昨今。「そろそろ備えようかな」ではなく「いつ日常生活を脅かす大雨が降っても大丈夫なように常に備えるべき」という、高い防災への意識が求められています。だからこそ、休日を使って災害時の行動のリハーサルを行いませんか。
防災は「考える」「防災グッズを備える」だけでなく、行動する為の「実践のためのリハーサル」も大切なこと。今回は、30分からでも始めらる、休日向きの防災訓練“防災ホリデー”の過ごし方をご紹介します。
日々の生活で必ず行う「三食のためのお買い物」のうち、何か1つだけを「余分に買う」ことを習慣にしてみましょう。もちろん安売り、月に一度のお得なお買い物デーを選ぶなど、価格も気にしてください。スーパーなどに固執せず、身近な100均でもOK。紙皿やプラスチックコップなどは、100円のものでも良いかもしれません。
このように、その日の荷物の量や予算、あなたの気分に合わせて、防災向きの「飲み物」「カップ麺」「お菓子」「ラップ」などを“ついで”に、1つプラス。これが積もっていくことで、徐々に「備蓄」が整うという仕組みです。
備えた分は「ずっととっておく」ということにせず、ある程度日にちが経ったら、いつもの生活の中で消費するようにしましょう。なぜなら、「ついでのプラス買い」が日常になれば、あるタイミングで自然に補充され、ローリングストックが実現します。