ついでだから、始めやすい。難しくないから、続けやすい。
もしその原因が「正直、考えるのがちょっと面倒」「やることが多くて、何から始めたらいいかわからない」というものなら、ぜひオススメしたいのが「ゆる防災」です。
いつもの暮らしの「ついで」に、ほんのちょっとのアクションをプラス
そのため、あなたが気合を入れてがんばる必要はありません♪
これからご提案するアクションも、自分のライフスタイルにマッチするもののみ取り入れればOKなので、まずは気軽にできることからトライしてみましょう!
ゆる防災 action①:買い物時に行いたいこと
ついでに、ひとつだけ余分に買い足す
・好きなもの、食べ(使い)慣れたものが自然に揃う
・備蓄用食品/防災グッズに対して、賞味期限&在庫確認の確認頻度があがるので、無理なくローリングストックが実現する
余分にひとつ買ったら、古いものを使って、上手にローリングストック
[防災の備えになる、おすすめ買い足しリスト]
食料品
□缶詰・レトルト食品
□お菓子、おつまみ
□水(500mlペットボトルは開封後使い切りやすく、携帯などにも便利。凍らせれば保冷剤としての効果も。)
□野菜ジュースなど (水分×栄養補給がまとめてできる)
防災グッズ
□紙コップ、紙皿
□ラップ
□電池
□ウェットティッシュ
□生理用品、おむつ
□マスク、除菌グッズ
ゆる防災 action②:外出時に行いたい/習慣づけたいこと
車で出かけたら、ガソリン補給
車をお持ちの場合、いざというときは「宿泊場所」や「移動手段」とすることができますね。だからこそ、防災という観点では「ガソリンは満タンに。最低でも半分以上の量をキープしておくこと。」とよく言われます。
これを踏まえて、「外出+給油」をセットにしておくとラクチン。無意識に「ついで」を実現するなら、「外出の帰り道に必ず」が理想。乗車頻度が高くそのたびに給油は、さすがに現実的ではない…という場合には、「食料品の買い出しと合わせて」など、タイミングを決めておくと◎。
少しのガマンも禁物。こまめにトイレに行く
よほど切羽詰まらない限り、ついつい後回しにしがちなのが、「トイレ」。
突然の災害の場合、近くにトイレがあるとは限りませんし、トイレに入れた場合も「ペーパーがない」「水が止まった」など、使用に支障をきたす場合も。空腹や疲れはある程度我慢できても、トイレは我慢できません。
だからこそ、行けるときにきちんと小まめにトイレに立ち寄ることも、立派な防災対策の一つです。
小さなお子さんは、なかなか一般家庭では見られなくなった和式トイレの練習を兼ねられる場合も。
有事の際に身を寄せる公共施設を利用した避難所は、洋式トイレの数が少ないことも多いので、普段の外出ついでに慣れておけば一石二鳥ですね*
バッグの中には防災ポーチをいれる
ゆる防災 action③:家にいる時に行いたい/習慣づけたいこと
鍵と財布とスマホは、定位置に置く
家の中であっても、すぐ外に出られる服を着るようにする
心ゆるむ自宅でのリラックスタイムではありますが、あまりうかつ過ぎる服装で過ごしていると、咄嗟の災害の時に避難の足かせになることも。
もちろん部屋着でよいので、インターホンが鳴った時にすぐに対応できる程度の服は着るようにしましょう。
スマホ、モバイルバッテリーは充電
入浴前にお風呂掃除をして、入浴後はお湯をためておく
ペットボトルの水を凍らせる
寝る前に、やかんに水を汲み置き
「ゆるい備え」の積み重ねが、未来へのお守りに―
たとえゆるく、小さい取り組みでも、「する」と「しない」では大違い!
そのコツコツとした積み重ねが、あなたを支えるお守りになってくれることでしょう。
日々の生活で必ず行う「三食のためのお買い物」のうち、何か1つだけを「余分に買う」ことを習慣にしてみましょう。もちろん安売り、月に一度のお得なお買い物デーを選ぶなど、価格も気にしてください。スーパーなどに固執せず、身近な100均でもOK。紙皿やプラスチックコップなどは、100円のものでも良いかもしれません。
このように、その日の荷物の量や予算、あなたの気分に合わせて、防災向きの「飲み物」「カップ麺」「お菓子」「ラップ」などを“ついで”に、1つプラス。これが積もっていくことで、徐々に「備蓄」が整うという仕組みです。
備えた分は「ずっととっておく」ということにせず、ある程度日にちが経ったら、いつもの生活の中で消費するようにしましょう。なぜなら、「ついでのプラス買い」が日常になれば、あるタイミングで自然に補充され、ローリングストックが実現します。