毎日の食生活に"HYGEE(ヒュッゲ)"を
家族や友人と語らいながらゆったりと過ごすことを、デンマーク人は"ヒュッゲな時間"として大切にしています。
また、そのために、インテリアなど環境を整えることも含む場合もあるようです。
まずは、毎日する食生活にヒュッゲという考え方を取り入れてみませんか。
時間に追われた生活では、食事をなんとなく済ませたり、お腹を満たすことだけを優先してしまいがちです。
きっとささやかな幸せを感じるような食生活を意識したら、何気ない毎日にも心が安らぐひと時をプラスできますよ。
ヒュッゲを大切にした食事の支度
食事の時間は、料理することからすでに始まっています。より快適に準備をするための工夫をしてみましょう。
家族で分担
毎日三食作り続けるのは大変なこと。そこで家族に分担して手伝ってもらいましょう。
たとえば夫婦共働きの場合は、曜日で分けたり、支度と後片付けで分担するのもおすすめ。料理が苦手なパートナーなら、切るだけ、混ぜるだけなど、シンプルな作業を手伝ってもらいましょう。
またホットプレートで作れるメニューを取り入れ、食卓の上で一緒に作るのも気分転換になります。
早めに始める
どんなに手早くできるレシピでも、やはり時間に追われたら気持ちにゆとりがなくなってしまいます。
たとえば、朝のうちに夕飯の下ごしらえをしておく、昼食の片づけのついでにご飯を研ぎ炊飯器のタイマーをセットしておくなど、一歩先を見据えて準備しましょう。
それだけで心に余裕もって食事の準備をすることができます。
品数にとらわれない
品数が少ないことで、なんだか手を抜いているような感覚になってしまうことがありますよね。
でも、品数にこだわっているのは、自分だけかもしれません。「今日はこれで十分」と割り切るのも大切です。
無理をしないことで、より美味しく味わいことができる「幸せな食事の時間」が生まれるはずです。
キッチンで育てたハーブを使って
キッチンやベランダで育てたハーブを使って料理をしてみましょう。毎日少しずつ成長するハーブを見るのも楽しみになりますよ。
さらに摘みたてのハーブを添えればフレッシュな香りを味わうことができ、食事をしながら小さな幸せを感じられそうです。
食事メニューは心の満足も意識する
食事の準備をするとき、栄養バランスや献立のバリエーションのことを考えがち。
でも時には、体だけではなく心を意識した食事にしてみましょう。
気持ちを優先した食事は、気持ちをほっこり包んでくれるはず。料理の時間も幸せに感じることができます。
温かい食事を意識する
季節に関わらず、温かい食事は体も心も温めてくれます。体を温めると新陳代謝も上がりますが、ストレスがたまってイライラする時にも効果的です。
たとえば、お菓子を食べるよりも一杯の温かいスープを口にする方がより気持ちが落ち着くこともあります。意識して温かいメニューを選んで、ゆったりとした時間を過ごしてみましょう。
旬の食材を使った食事を
慌ただしく暮らす日常では、ゆっくりと季節を楽しむ時間が持てないことも。それなら意識して旬の食材を取り入れてみましょう。栄養価も高く味も濃い旬の食材を口にすれば、心も体も元気になります。
今の季節なら、そらまめやたけのこなどの春野菜がおすすめ。春から初夏を感じるような春野菜の香りをたっぷりと味わえたら、自然の恵みに感謝の気持ちが芽生えます。
食事をする空間にヒュッゲの考え方を
リビングスペースをより快適にする工夫をしてみましょう。
器やお箸はお気に入りのものを
お気に入りの器やお箸は、ついついもったいなくて棚の奥にしまったままに。
すべてを使うのは勇気がいるけれど、毎食ひとつだけ、とびきりお気に入りを使ってみませんか。今日はこれ!と日替わりで選ぶ楽しさもあります。
素敵な食器に盛り付けられた料理を見るだけで気分も上がり、よりおいしい食事に幸せを感じられそうです。
こだわりと愛情たっぷりの空間作りを
手入れが行き届き愛着のあるものが並んだ部屋は心地良いですよね。そのためには「捨てる」のではなく、買う時に「考える」ことを意識しましょう。「必要かどうか」「長く使えるかどうか」など今の暮らしに合わせて考えれば、衝動買いを減らすことにもつながります。
手をかけて愛用しているものからは温かい愛情を感じます。こだわりや愛着が詰まった空間はまさにヒュッゲな時間をもたらしてくれます。
自然を感じる空間作りを
現代の私たちは、自然を身近に感じる機会がとても少ない暮らしといえます。それなら自然のアイテムを使った空間作りを意識してみましょう。
たとえば季節の花をダイニングテーブルに飾ったり、ドライフラワーにしてみたり。綿や麻などの自然素材のアイテムをそろえるのもおすすめです。自然の素材を目にするだけでほっと落ち着き、リラックスできる空間作りが叶います。
ひとりでも楽しめるヒュッゲな食事とは
少しだけ意識したり空間を工夫することで、ひとりごはんも幸せを感じる大切な時間になりますよ。
香りや味を楽しむ
ひとりでゆったりと食事ができるなら、食材の香りや料理の味をじっくりと味わってみましょう。おしゃべりに夢中で気付かないことも、ひとりの食事だからこそ気づくこともありそうです。
ゆっくりと一口ずつ味わうことができたら心地よい時間が流れます。
照明を落としてキャンドルを
パソコンやスマホなど、ブルーライトにさらされている生活なら、ぜひキャンドルや間接照明を灯して食事をしてみましょう。温かいオレンジの灯りにほっこりと癒され、さらにお腹も満たされれば至福のときに。
心が少しずつほどけていくような感覚を味わえるかもしれません。
手間をかけたお茶を味わう
茶葉から淹れた紅茶やハンドドリップのコーヒーなど、たっぷりと時間をかけて飲み物を用意しましょう。さらにお気に入りのソ
今日の出来事を思い返してみたり何も考えずにボーっとしてみるなど、ひとりだからこそ楽しめる至福の時間はヒュッゲそのものですね。
心安らぐヒュッゲな食事を
食生活がヒュッゲなものになれば、ライフスタイル全体にもゆとりが生まれ穏やかな毎日を過ごせることにも繋がります。