そもそも『執着』とは?
「執着しないこと」でみつける穏やかな暮らし方
“欲しい”の理由を分析してみる
迷ったら、いったんその場を離れる習慣を。
例えばネットショッピングなら、一度そのページを閉じて、ひと晩考えることを止めてみましょう。次の日に改めてその商品を見てみたら、そこまで欲しいものではなかった…なんてこともあるものです。「欲しい」と「必要」を見極める習慣をもつことで、少しずつ執着の心を手放していきましょう。
怒り、イライラ、嫉妬…マイナスな感情を手放す
物質的なモノに対してだけではなく、言葉や思考、感情にも「執着」はあります。人間ですから誰しもが感情にプラス、マイナスの変化はあるのは当然のこと。
怒りや嫉妬などネガティブな感情に執着し、いつまでも落ち込んだり相手を許せないでいたり、愚痴を言ったり。人間ですから、そういったときもあります。
ですが、エンドレスに考えつづけるのはNG。できるだけ早い段階で、マイナスな感情を“手放す”努力を。そうすることが心の余裕に繋がります。
相手に〇〇しすぎない
過度に干渉する、勝手な期待をしてしまう、独占しようとしてしまう、威圧してしまう…。人間関係において相手に執着し求めすぎてしまうと、なんだかギクシャクと居心地が悪くなってしまうこと、ありませんか?
人間関係も生活環境も、すべてを自分の思い通りに動かすというのはとても難しいこと。それぞれの個性や感情、変化に心を傾け、柔らかな気持ちで受け入れていくことが大切です。
執着心を前向きなエネルギーに変える
執着心は、良い面でいえば“こだわり”として、例えば目標達成のために最後まであきらめずに頑張ることや、自分の軸やオリジナルを大切にするなど、ポジティブにもとらえることができます。
自分のこだわりに芯を持ちながらも、物事を柔軟にとらえたり、ひとつのことを客観的な視点から分析できるようになったりすると、自分の中にある“気がかり”が減り行動の選択肢も自然と広がっていきます。あなたのその“強い思い”を、どんどん前向きなエネルギーに変えていきましょう。
モノや感情は移り変わっていくものと理解する
10年前を思い出してみたとき、その時と今とでは変化していることがたくさんありますよね。例えば、職場の環境、友人との付き合い方、街の風景、お気に入りのファッション、自分の顔や体型。何十年と全く変わらずそこに在り続けるものは、実はとても少ないのです。
モノも人も感情もすべては変化し続け、移り変わってゆくものであるということを理解してみると、さまざまなことに対して抱いていた執着の気持ちが、ゆっくり自然と離れていくはずです。
SNSで話題の商品、有名人や友人などが持っているモノ、日常生活の中ではさまざまな“新しいモノ”が魅力的に映り、衝動的に「欲しい!」という欲求が高まるときがありますよね。
さて、それは本当に自分が欲しいものなのでしょうか?流行に流されている、ストレス発散でお金を使いたい…といった思いも、もしかしたらあるかもしれません。