時間に追われない方法
仕事や家事で、想定していたよりも時間がオーバーしてしまった、という経験はありませんか。いつも時間に追われてしまうのは、そういった所要時間の見積もりが甘いのが原因かもしれません。あれもこれもしなければならない状況で、どうすれば時間に追われずに済むのか、見ていきましょう。
どうすればいい?
まずは、1日の予定を時間軸に沿って書き出します。所要時間も見積もって、予定が何時に完了するかも書いておきましょう。縦方向に時間軸のあるバーチカル手帳があると便利です。
予定と現実とを比較する
1日をすごしてみて、実際にどのように時間を使ったかを、書き出します。予定と比較できるよう、並べて書くとよいでしょう。そして、下記のようにマーカーなどで色分けをします。
青→ 完了できなかった、全く手つかずのまま
黄→ 予定していなかった、突発的な出来事
1週間続けて傾向をつかむ
少し手間になりますが、予定と現実とを比較する作業を1週間続けます。そうすることで、時間の使い方の傾向をある程度つかむことができるでしょう。傾向と対策は下記の通りです。
青が多い→ 優先順位のつけ方を見直し、タスク完了を目指す
黄が多い→ 予備時間を多めにとり、予定外の出来事にも柔軟に対応する
ときには「しない」選択もあり
自分さえ頑張れば、自分がやらねばと、自分を犠牲にしていることはないかチェックしてみましょう。それは自分でなければ務まらないこと? 人に頼めることはない? 時短できるような合理的な方法はないでしょうか?
時間は有限です。潔く「しない」と決断することも必要です。
タスクを先送りしない方法
「後でやろう」「そのうちやるつもり」こんなタスクを先送りしてしまう癖はありませんか。先送り癖があると、ますます自分を追い込み、時間が足りない状況を生み出します。ではなぜ先送りしようとしてしまうのでしょうか。それは、「やるなら完璧にしたい」と自らハードルを高くしているからです。タスクを先送りしない秘訣は、完璧よりも「完了」を目指すことに尽きます。
完了させることを目標に行動する
最初から完璧を目指すと、スタートのハードルが上がってしまいます。「6割程度できればOK」と気持ちにゆとりをもってスタートさせましょう。もし完成度を高めたいのであれば、そこから少しずつブラッシュアップすればいいだけのことです。
面倒なことほど早く取りかかる
「やらなければ」という義務感が面倒くささを生んでしまいます。面倒なことほど早く取りかからないと、ますます膨大な時間や労力がかかることになりかねません。
「やらなければ」という義務感を、「○○しなくていい、なぜなら~」、「○○したい、なぜなら~」とラクな思考に切り替えると、重い腰が上がるようになります。
とにかく行動に移す
やる気がなくモチベーションも上がらない、そんなときもありますよね。言い訳ばかりして先延ばしにするのではなく、ダラダラしながらでも、とにかく行動に移すことです。作業を始めさえすれば、次第にやる気がわいてくるのは科学的にも証明されています。
やりたいことを全部やる方法
毎日忙しすぎて、できていないことばかりで落ち込んでいませんか。どれも中途半端になってしまったり、やり残してしまったりするのは、行動指針が明確でないからかもしれません。重要度や緊急度の低い、どうでもいいことに時間と労力をかけていないでしょうか? やりたいことを全部やるためにも、今いちど見直してみましょう。
頭の中のモヤモヤを書き出そう
予定やタスク、やりたいこと、気になっていることなど、頭の中でゴチャゴチャになっていませんか? 頭の中で整理し、覚えておくのには限界があります。まずはそういったモヤモヤとしたことを紙に書き出すことです。そして、重要度と緊急度で分類し、整理します。
分類のしかた
②重要度は高いが、緊急度は低い
③重要度は低いが、緊急度が高い
④重要度も緊急度も低い
行動指針を立てよう
あなたが生きていくうえで、何を大切にしたいか、重要視しているかを明確にしましょう。行動指針で重要なのは、「しないこと」を決めることです。不要不急のことを排除すれば、時間の余白ができ、やりたいことを全部やるゆとりが生まれます。
「できたこと」にフォーカスしてみよう
あれこれ試してみてもうまくいかず、自信がもてないでいる。そんな方は、「できたこと」にフォーカスしてみましょう。些細なことでもかまいません。どんなことができましたか? なぜできたのでしょうか。あなたはどう感じていますか。それを今後どう生かせるでしょうか。
建設的、肯定的な表現を心がけて紙に書き出すと、より効果が高まります。
限りある時間を有意義に使おう
時間を上手に使いこなすヒントをご紹介しました。予定と現実のズレを修正すること、完璧ではなく完了を目指すこと、優先順位を正しくつけること。いつも何かに追われるのではなく、あなた自身が主体的にコントロールすることが大切です。ご紹介したヒントをご参考に、限りある時間を有意義に使ってくださいね。
時間は限りあるものです。それゆえ、毎日何かに追われるようにすごしている、という方も多いかもしれませんね。やるべきことが多すぎたり、何から手を付けていいか分からなかったり。時間を上手に使うには、タスクを完了させる時間を見積もることと、完璧にこなそうとしないこと、優先順位をつけることがカギになります。