尽きない心配事や悩み事に、どう向き合っていますか?
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
誰かの相談にならうまく答えられるのに…
友達や同僚など、自分以外の人から何かを相談された時、どんな風に言葉をかけますか?相手の気持ちを思いやりながらも、客観的な考えを伝えようとするのではないでしょうか。
ところが、自分のこととなると途端に混乱し、冷静な判断を下すことが難しくなってしまいますよね。時には感情的になることもあるかもしれません。
自分事か他人事かの違いって大きい
なぜ対応に大きな違いが生まれるのでしょう。それは、心配事や悩み事を自分事としてとらえるか、自分とは関係ない他人事としてとらえるか、の違いによるものです。
もちろん、自分事としてとらえることが悪いのではありません。例えば「仕事」であれば、自分が相手の立場だったら何を求めているか、問題が起こった時自分だったらどうするか、と考えられる人は人間的に成長しますし、結果的に重宝されると言われますよね。
仕事だけでなく家庭でのやり取りにおいても、相手が何を求めているのか、どんな気持ちなのかを考えるなど、自分事として物事を受け止められることは円滑にコミュニケーションする上でとても大切なことです。
他人事として自分の悩みに向き合ってみよう
では自分事の何が問題なのでしょう。それは感情移入しすぎて視野が狭くなってしまうことです。あまりにも当事者意識が強いと、一定の距離を保って広い視野を持つことが難しくなります。
だからこそ、悩みや心配が生じたとき意識的に持ちたいのが「他人事目線」。「自分だったらどうするか」とは反対に「自分ではなく他人に生じた問題だとしたら、どんな解決策があるだろう」と考えてみるのです。
他人事であれば、損得感情を抜きにして冷静な判断ができます。また、良い意味で適当に、深刻になりすぎずに広い視野を持つことができるでしょう。
物事を他人事として捉える姿勢は冷たさとは違う
悩みや心配を他人事としてとらえる力は客観的な判断をするために必要です。ですが、他人事とはつまり「自分には関係ない」と割り切って考えるということでもあり、そんな姿勢にどこか自分本位で冷たい印象を持つ方もいるかもしれません。
何でも自分事として捉え、疲れてしまう「いい人」を卒業しよう
一番良いのは始めから悩みや心配事を抱えない、ということですが、いい人というのは、周りに気を使いすぎてしまいます。不必要に悩みや心配を抱え込んではいないでしょうか。
あるいは「相談しやすい」とか「なんでも打ち明けやすい」人になりすぎていませんか?話した方はスッキリするのかもしれません。ですが、話を聞く側には疲れが澱のように溜まってしまいますよね。
誰に対しても「いい人」である必要はないのです。まずは自分の気持ちに正直であろうとすることや、自分の意思を尊重する強さを持ちましょう。そして、“自分は自分”と割り切りながら、そんな自分に自信を持っていいのです。
他人事目線で気持ちはぐっとラクになる!
悩みや心配は生きている限り尽きることはないでしょう。自分以外の誰かのために、一緒に思いっきり悩むということも時には必要なのかもしれません。
ですが、全てを自分事として抱えるのは辛いこと。さらに悩むだけでなく一つ一つ解決して前へ進んでいくべきで、そのためには他人事の目線を持つことも必要でしょう。
他人事目線を活かして、新たな一歩を踏み出そう!
悩みや心配の真っ只中でどこにも出口がないように思えるとき、思い切って他人事目線で見てみましょう。他人事としてとらえるだけでも、きっと気持ちがラクになるはずです。そして、新たな一歩を踏み出すための大きな力になってくれることでしょう。
それぞれに楽しみを見出しながら過ごす毎日の中にも、仕事や家庭における心配事や悩み事をきっと誰もが持っているでしょう。自分の心を占拠する心配事や悩み事に、どう向き合っていますか?