捨てずにスッキリさせたい → 隠す!
大きめの箱やカゴを用意しよう
段ボール箱や衣装ケース、木箱など、何でもかまいません。ぽんぽんモノを放り込んでいけるような、大きめの入れものを用意します。わざわざ買う必要はありません。この段階ではありあわせのものでOKです。
目につく場所のモノを箱に入れていこう
棚やテーブルの上、テレビボードのまわりなど、目につく場所のモノを、準備した箱に入れていきます。捨てるわけではないので、「いる」「いらない」の判断は不要です。適当に置いているモノ、飾り付けているモノもすべて箱に入れていきます。
モノがない状態を味わおう
さて、一時的に「モノがない」状態が完成しましたが、いかがでしょう? 視界が開けるような感じがしませんか? その状態で数日すごしてみると、驚くほど掃除が楽だったり、居心地がよかったり、「モノがない」快適な状態を味わえるはずです。
もっとスッキリさせたい → そろえる!
片付けても散らかって見える場所はどこ?
片付けたはずなのに、ごちゃごちゃと散らかって見える。整理整頓しているつもりなのに、雑然として見える……。そんな場所はありませんか? 本棚やキッチン収納、洗面キャビネットなど、思い当たる場所の前に立って、少し観察してみましょう。
色や形がバラバラで情報過多になっていない?
どれだけ片付けても、整理整頓しても散らかって見えるのには訳があります。それは、色や形といった「視覚的な情報」が氾濫しているから。色数が多かったり、さまざまな形のものが入りまじったりしていませんか?
「片付いて見える」状態をつくるには、そういった情報量を減らすことがカギになります。
色や形をそろえて、情報量を減らそう
ではどうやって、色や形などの情報量を減らせばよいのでしょうか。それは、大きさや形をそろえた収納ボックスを活用することです。スッキリ見せたい場所のモノを、収納ボックスに放り込むだけでOK。
持っているモノの数はそのままなのに、情報量が劇的に減り、あっという間に「片付いて見える」状態が完成します。
モノ自体も減らしたい → 代用する!
「いる」「いらない」を判断する
「物理的なモノの数」を減らすには、「いる」「いらない」の判断が必要になります。多くの方が挫折するのが、この「判断する」ポイントではないでしょうか。本当は必要なものを捨ててしまったり、いらないモノほど処分することに躊躇してしまったり。
モノが多ければ多いほど、判断に迷う回数も増え、負担感が増すのです。
なくても大丈夫か「お試し期間」を設ける
そこでおすすめなのが、なくても大丈夫か「お試し期間」を設けることです。とりあえず「いらない」グループに分類したモノは段ボール箱にでも入れておき、そのモノが「ない状態」で生活してみましょう。数か月、あるいは半年、1年と寝かせておくのです。
大丈夫だと見極められたら、処分する
「お試し期間」中は他のモノで「代用する」工夫をしてみます。スライサーがなければ包丁で代用する、トースターがなければグリルを使う、というように。なければないなりに、なんとかなるものだと気付けるかもしれません。
そうして「なくても大丈夫」と見極められたら、処分に躊躇することもなくなります。
頑張らずにスッキリを叶えましょう*
次に「そろえる」ことで「片付いて見える」状態をつくる。
最後に「代用する」ことで「物理的なモノの数」を徐々に減らす。
このステップを徐々に踏んでいけば、頑張らずともスッキリを叶えられるはずです。身のまわりの気になるところから試してみて、あなたもミニマリストのような暮らしを体験してくださいね。
ミニマリストというと、とにかくモノを減らす、捨てることをイメージしがちですよね。勢いに任せてモノをどっさり捨ててしまって後悔した。無計画に片付けを始めて終わりが見えず挫折した――。そんな苦い経験があるかもしれません。
それならば、もう頑張らなくてもいいと割り切ってみましょう。「ミニマリストのエッセンスをいいとこ取り」すれば、頑張らずともスッキリを叶えられるはずですよ。