「今年の目標がまだ達成できていない」、「このままではできそうにない」と少々焦り気味の方もいるかもしれません。あっという間に1年を終わらせてしまわないように、後半の過ごし方について、考えてみませんか?
待ち望んだ週末、どう過ごしてる?
一生懸命働いて心待ちにしていた週末、ほっと一息ついてのんびりしていたらあっという間に終わってしまった、という経験はありませんか?
社会人になると、仕事と週末の繰り返し。週末を今から充実させていかない限りあっという間に年末になってしまう可能性が高いです。そこで、週末の時間感覚を引き伸ばす過ごし方にはポイントが2つあります。それぞれ見ていきましょう。
【ポイント①】時間と代謝の関係
代謝とはなんだろう
私たちの体が行う代謝の中で、最もエネルギーを使うのが「基礎代謝」です。基礎代謝は、呼吸をしたり心臓を動かしたりと、生命を維持するために必要なエネルギーのことです。そのため、基礎代謝を上げることは痩せやすい体を作ることにつながるといわれていますよね。
そんな基礎代謝は、10代前半がピーク。それ以降は年齢が上がるごとに落ちていってしまいます。ですが、適度な運動によって筋肉をつけたり、規則正しい生活やバランスの摂れた献立を考え、よく噛んで食べることなどによって、維持も可能とされています。
代謝と時間って関係あるの?
そんな代謝ですが、時間感覚にも影響しているといわれています。
例えば、年齢を重ねるにつれて、時間が速く過ぎるようになった…と感じている方も多くいるのではないでしょうか?その理由については諸説ある中で「代謝が活性化しているときは時間の流れがゆっくり進むように感じられ、代謝が落ちると時間の経過を速く感じる」というものがあります。
過去を振り返ってみると、小・中学校時代が最も長く感じられ、印象に残っている思い出も多くありませんか?それ以降、社会人になるにつれて、時の流れを速く感じることが多いでしょう。
これは、代謝のピークを迎える時期とちょうど重なっています。仮説の一つではありますが、時間と代謝の関係性は、実はあたりまえのように私たちが日々体感していることなのかもしれません。
人生における代謝のピークは10代前半ですが、1日のなかでも代謝のピークがあります。過ぎてしまった月日より、その時間を充実させる事によって、時間感覚を変えてみましょう。
早い時間から行動を始めよう
私たちの代謝は、起きた後3時間後くらいから上がり始め、17時頃にピークを迎えます。そのため、休日だからと昼頃まで寝ていると、代謝が高まる時間が少なくなってしまいます。
早めに起きて、17時のピークを迎えるまでの代謝が高い時間帯に多くの活動をこなすようにすると、休日を長く感じることができるでしょう。
また、スポーツなどで体を動かすことでも代謝が上がるため、時間を長く感じるといわれています。その一方で、代謝が下がると疲れも感じやすくなり、物理的な時間の流れを早く感じてしまうでしょう。
だからこそ、暮らしにエクササイズなど、適度な運動を取り入れることで代謝を上げていけば、時間感覚がより長くなり、気分的にもリフレッシュされるので、メリットは大きいですよね。
代謝と時間の流れは密接に関係しています。週末であっても普段と変わらない時間に起床し、早めに活動を始めることは、とても大事なポイントです。また、起床時間を一定にすることは、生活のリズムを安定させ、体の調子を維持するためにも効果的です。
【ポイント②】時間とルーティン化の関係
子どもの頃はたくさんのことに興味を持ち、刺激的に感じる事が多かったですよね。けれど、大人になるとどうでしょう…。「これは大体こんな感じだよね」と、体験する前からおおよその予測がついてしまうのではないでしょうか。
日頃の行動パターンや食事などを「いつもの型」にはめてしまうのも、大人になるとついやりがちではないでしょうか。けれど、物事をルーティン化するとあっという間に時間が流れていってしまうことをご存知でしたか。
ものごとをまとめずに細部に目を向けよう
例えば、「お昼ご飯はコンビニ弁当に決めている」とか、「朝ごはんは毎日決まってトースト」という場合。単に食事をした記憶しか残らないものですよね。けれど、もっと一つ一つの細部にも目を向けてみましょう。
お昼は旬の野菜を使ったランチにこだわってみるとか、グラスワインを添えてみるなど、いつもの違うことをすると記憶に残りやすいものですよね。
同様にお散歩をした日は、「散歩をした」とざっくりとらえるのではなく、「川沿いの道ばたにちいさな花が咲いていた」とか、「公園にあまり見ない青い鳥がいた」などとより具体的に意識するだけで、同じ「散歩」なのに時間の流れ方が違ってくるように感じませんか?
大人になるといろいろな物事を、自ら体験する前に想像力によって「こんなものだろう」と補ってしまいます。それは、今までの経験からつちかった危険回避能力でもあります。けれど、そのせいで時間の流れを早く感じてしまう、というマイナスの側面もありますね。
一つ一つの物事にもっと注目して、意識することで、その時間を長く感じる事ができるでしょう。いつだって新しい視点や角度から物事を見つめられるようにしたいですね。
2つのポイントを押さえて充実した週末を♪
年を重ねるほどに、時間はどんどん圧縮される傾向にあります。けれど、時間は常に24時間。子どもも大人も同じ時間を過ごしているはずです。
朝早くから活動を始める、物事をルーチン化しない。この2つのポイントについて、次の週末から意識を変えてみましょう。楽しみながら出来事を増やしていくのです。それによって、充実した2019年の後半を過ごせたら、とても素敵な事ですね。
振り返ってみれば、あっという間に過ぎ去っていった2019年前半…大人になればなるほど、時間が早く過ぎ去っているように感じるものですが、みなさんは充実して過ごせましたでしょうか?