小さなストレスが重なると、心が苦しくなる…
心に抱えた不安や心細さ、なかなか取れない心の疲れはできるだけ早く、そして小さいうちにリリースしたいですよね。あなたは、一人で心のモヤモヤを抱えているのが辛い時、どうしていますか?
誰かに話を聞いてもらいたい、とは思うけど…。
そんな時、誰かに相談したり話を聞いてもらいたいと思いませんか?話をすることで、「不安を解消したい」、「安心感を得たい」、「自分のことをわかってもらいたい」、そんな思いがあるのかもしれません。
けれど、話す内容を相談者にいつも全肯定してもらえるとは限りませんよね。「私ならこう思うけど」というように反対意見を言われたり、「それはおかしいよ」という心ない言葉を浴びせられることもあるかもしれません…。
頭では分かっていても心がついていかないことって、ありますよね。だからただ話を聞いてもらいたいだけなのに、それがうまく伝わらない…。自分のことを他人に完全に理解してもらうのは、たとえどんなに親しくても難しいことなのかもしれません。
自分のことは自分が一番よくわかっている
人に話しても伝わらないことで、さらに気が滅入ってしまったらどうしよう…。でもやっぱり誰かに分かってほしい…。では、何も語らずともわかってくれるのは誰なのでしょう?
自分のことを一番よく分かっているのは、他でもない自分自身ではないでしょうか。
誰かに理解してもらおうと頑張るよりも、いつもそばにいて、良いことも悪いこともひっくるめて全部見ている自分であれば、きっと自らの最高の良き理解者になれると思いませんか?
自分を「一番の理解者」に育てる3つのステップ
「自分を自らの一番の理解者に育てる」、とはすべてをいいように解釈し、甘えるということではありません。理解者とは、“その人の行動や考えなどを正しく把握している人”のこと、です。
正しく知った上で、考えに賛同し応援してくれる人が、一番の良き理解者といえるでしょう。では、そんな一番のよき理解者として、どうやって自分を育てていくのか、その方法を見ていきましょう。
1・自分を客観視する
まずは、自分の今置かれている状況についてしっかりと客観視することが必要です。例えば、転職を考えているとしましょう。家族や友人は心配するがゆえに反対しています。
転職するにあたって、思い至った退職理由や今後の金銭面のこと、自分の適性、志望する新しい職場環境・仕事内容などを調べ、不安要素はないかどうか、客観的に書き出してみましょう。
2・自分を他人に置き換えてみる
次に自分を他人に置き換えて考えます。1歩離れて客観的に見ることで、その転職はプラスと判断できるかもしれませんし、一方で、プラスにはならないと判断する場合もあるでしょう。
そんな時「転職はやめた方がいい」と説得するだけではかえって反発したくなるものですよね。自分を他人に置き換えて、転職に思い至った経緯をもう一度掘り下げましょう。そして、「今の会社にいながらにしてできることはないか」、できる限りの方法を探り、どんなアドバイスをするのが最適か考えてみましょう。
3・ありのままの自分の気持ちに寄り添う
転職がプラスの場合、「誰に反対されても自分で出した決断を応援するよ、頑張ろう」と自分の気持ちを信じて前に進むことができますね。
反対に、転職しない方がいいとなった場合、「もっと頑張らなくちゃ」と自分を責め立てるような思いが湧いてくるかもしれません。けれど、「とにかく今は疲れているのかも」と、まずはとことん気持ちに寄り添って、自分を肯定してあげましょう。弱音を吐いたり、休みたいという気持ちがあるなら、それにしっかり応えてあげることが先決です。
自分には理解者がいる、そう思うだけで一回り強くなれる
何かを選ぶときや悩んでいる時というのは、何が正しくて何が間違っているのか、本当に自分が求めていることは何なのか、といった問いへの答えが、実はすでに分かっていることも多いのかもしれません。
ありのままの自分の気持ちを全て受け入れて寄り添うことで、安堵感が生まれ、ほんの少し気持ちに余裕ができるはず。それは、次の一歩を自分の力で踏み出すための心の充電に繋がるはずです。
自分には最高に信頼できる、よき理解者がそばにいる。その思いを胸にしたら、いつだって強く凛とした自分でいられる気がしませんか?
多くの人と関わりながら生活している中で、仕事はもちろん、家庭の事情にでさえストレスを感じることもありますよね。ひとつひとつは小さいことでも、それが重なると苦しくなっていくものです。