だからこそ、出来るだけ早くイライラを手放したいところ…ですが、気持ちが上がるほど良いことが舞い込んできたり、イライラを忘れるほどのサプライズを待っているだけでは、時間がかかり過ぎてしまいますよね。
不機嫌な気持ちがすぐに消えないのはどうして?
そもそも、不機嫌というのはどうしてぐずぐず長引いてしまうのでしょうか。そして、不機嫌な状態を思い返してみると、頭の中で不愉快だったことを何度も何度もリピート再生している自分に気がつくでしょう。
頭の中で不機嫌な気持ちがループ状に堂々巡りしているために、なかなか消えてなくならないのです。さらに何度も繰り返し思い出すことによって嫌な記憶が脳にこびりつき、より強化されてしまいます。
心華やぐような嬉しいことはすぐに忘れてしまうのに、嫌なことはいつまでも覚えている…。これは、繰り返しによる記憶の強化が一因と言われています。
【わたしの取扱説明書Ⅰ】不機嫌のループは自分で断ち切る編
いつまでも巡る嫌な考え、時を経て自然に収まるのを待っていては時間がかかり過ぎます。いつだってイライラとは無縁の自分でいたいなら、どうにかして自分でそのループを断ち切りたいですよね。
自分に合うループの断ち切り方はどれ?
例えば嫌な思いがグルグルと頭をめぐってイライラする時、「ハイッ」と言って大きく手を叩く、または、イライラのすべてを風船に詰めこんで飛ばし、空に舞い上がって消えていくイメージを抱くなど、強制的に思考を断ち切ってみましょう。
あるいはその場でできる腹筋やスクワット、ストレッチやラジオ体操など、無心になって体を動かすのも有効です。その際、深く大きく深呼吸するのも良いでしょう。
または、好きな雑誌や本を手に取り、文字を目で追うことで、グルグルと頭で考えることを回避するのもおすすめです。どんな手段であっても、自分が気持ちを切り替えやすい方法を一つ見つけておきましょう。
【わたしの取扱説明書Ⅱ】不機嫌なループを生まないための考え方編
気持ちの切り替え方がわかったとしても、イライラは自分にも周りにとっても不快なものです。そもそも最初から不機嫌にならないための方法があればベストですよね。
自分は普段どういった場合に不機嫌になりやすいのか、傾向をつかんでおきましょう。そして、不機嫌の主な原因別に、どんな捉え方をすれば不機嫌にならずに済むか、心に留めておきましょう。
原因①:人間関係
不機嫌を生む原因で最も多いのが人間関係によるものではないでしょうか。理不尽なことや悪口を言われることは、誰しも一度や二度はありますよね。そんな時、言葉のままに受け止めるのではなく、できるだけポジティブに解釈するよう努めましょう。
例えば、上司が昨日は不要だと言った資料について、「やっぱり欲しいから用意して」と言ってきたとしましょう。「昨日は要らないと言ったのに…」とイライラするよりも、「急な依頼でも、私になら用意できると思ったに違いない」と、思い切りポジティブに考えるのです。
もし誰かがあなたの悪口を言うのを聞いてしまったならば、「心が満たされておらず、他人を悪く言いたい気分なんだろう」と、あっさり聞き流し、なんと言われようと「私は私」と、心を強く持ちましょう。そして、言い返すこともなくサラッと忘れてしまいましょう
原因②:他人の行動
自分に被害が及ばなくとも、他人の行動が気分を不機嫌にさせることもあります。お店での店員さんの態度や言葉使いの悪さ、通行人のゴミのポイ捨てやルール違反などを目にすると、腹立たしく感じられることがあるでしょう。
そんな時、自分が不機嫌になっても相手の行動は変えられません。ならば反面教師に出会ったと思うことにしましょう。そして自分は絶対にあんな態度はとらない、あんな行動はしないと心に誓いましょう。
原因③:我慢のし過ぎ
本当は言いたいことがあるのに言えない、本当はやりたくないのに断れない等、自分の気持ちに反したことをし続けていると、どうしても不機嫌になってしまいます。
そんな時は、文句や否定の言葉ではなくポジティブな言い方で、自分の考えを相手に伝えましょう。また、出来ないことはできない、苦手だ、と伝えることは悪いことではありません。自分の気持ちや事情に合わせてきっぱりと断ることも時には必要です。
イライラは素早く手放して気持ちよく過ごそう♪
イライラした気持ちにはならないのがベストです。とはいえ、なかなかそうはいかないものですね。自分にとってどうすればイライラを一早く手放すことができるか、その方法を探ってみてください。そして、心穏やかに毎日を過ごせたら素敵ですね。
嫌なことがあった時、思い通りにいかない時、どうしようもなくイライラしてしまうことはありませんか?イライラは自分が不快なだけでなく、周りにも伝播してしまいます。