出典: まだまだ寒い日が続き、温かいコートが手放せないですよね。でも、冬のアウターは他の衣類と違って使用頻度が高いものの、頻繁に洗濯ができません。毎日の様に着用していると、ほこりや汚れ、シワや臭いなどが気になってきませんか?
今回は、毎日のひと手間で冬の必需品のコートをキレイに保ち、あと少しのコートシーズンを快適に乗り切るための自宅でできるお手入れの仕方を紹介します。
また、なかには思い切って洗濯してしまいたいというコートもあるはず。自宅でできる洗濯方法も合わせてご紹介しますね。
冬の必需品「コート」をキレイを保つ「自宅でできるお手入れ」
出典: 自宅で簡単にできるお手入れ方法を知っていますか?するとしないとでは、格段に差が出てきます。
愛着のあるコート。丁寧に扱って、できるだけキレイをキープするよう心がけてみませんか?
出典: 帰宅した時、脱いですぐ椅子の背にかけたり、ソファなどにポイと置いたりしていませんか?
体温で温められたコートを放っておくとシワになり、湿気がこもって汚れが定着してしまう恐れが…。
玄関で軽く叩いてほこりなどを落としたら、まずは厚みのあるハンガーに吊るしましょう!
出典: 吊るさずに放置するのを防ぐためにも、一時的に掛けておける場所を確保しましょう。
場所が確定していれば、ストレスなく帰宅後コートを掛ける習慣が付きやすくなりますよ。
また、ここがコートのお手入れ場所にもなるので、お手入れのグッズも一緒に置いておきましょう。
出典: コートを長くキレイに保つお手入れに欠かせないのがブラッシングです。
コートは一番外側に着るものなので、外気の汚れがどうしてもついてしまいます。その汚れが繊維の奥に入りこんでしまう前に、ブラシで優しくかき出してあげましょう。
このお手入れで、その日についた汚れの約半数を取る事ができると言われています。
「ブラッシング方法」
・繊維の流れに逆らうように優しくブラッシングし、汚れをかき出す。
・次に、毛並みを整えるように、繊維に沿ってブラッシングします。
・強くこすると生地が傷んでしまうので、優しく行います。
・毛並みが整うことで見た目も美しく、毛玉防止にも繋がります。
出典: 特にコートの襟や袖口など、肌に直接触れる部分は汚れが付きやすいので、忘れずにブラッシングを。
前身頃、後身頃の他にもポケットに至るまで丁寧に行いましょう。
出典: 沢山ある洋服ブラシですが、おすすめは静電気が起こりにくい天然素材の毛でできたブラシです。
カシミヤなどにも使える馬毛ブラシもいいですし、固いウールなら豚毛もおすすめです。
写真は英国の老舗メーカー「G.B.KENT(ジービーケント)」のもの。
出典: こちらはハリとコシのある豚気を使用したドイツ製のブラシ「Freddy leck(フレディレック)のクロスブラシ(ハード)」です。
しっかりとほこりを払ってくれる毛足が短いタイプ。ジャケットやアウターのお手入れにぴったりです。
また、ブラッシングしてからすぐクローゼットに戻すものNGです。
外気や体内から出た水分を吸収するので、脱いだコートには湿気が含まれています。
1日ほどハンガーにかけたまま干し、風を通しをしましょう。
これでだいぶ湿気がとび、カビなどの増殖を抑えることができます。
出典: 頻繁に洗えないだけに、飲食店やたばこ、満員電車でかいた汗など、ついてしまった臭いも気になるところ。
アイロンのスチームを衣類から浮かせて当ててみましょう。このお手入れで臭いを軽減できますよ。
出典: また、座ったり、鞄を腕にかけたりしてついてしまうシワの対策にもおすすめ。
ウールの弾力性を回復させる効果も期待できます。
シワがなくなると、一気にくたびれた印象がなくなり、袖を通したときの気分もアップ!
出典: 臭い対策としては、消臭スプレーを活用するのもおすすめです。コートから10~20㎝ほど離して、スプレーを全体的にかけましょう。ついてしまった臭いは、その日のうちに対処したいものですね。
また、ウイルスなどが気になる冬場は除菌、抗菌できるタイプのものだとより安心です。
出典: こちらは気になる臭いを丸ごと洗うおすすめのスプレー「A2ケア」。18年かけて開発されたこの商品は、刺激の多いアルコールや塩素系ではなく、ほぼ水に近い水溶液なので直接肌に触れたり口に入ってしまっても安全。お子さんやペットがいる家庭でも安心して使えます。
消臭はもちろん、花粉やダニなどのアレルゲンやウイルスの除去に圧倒的な効果を発揮するんだそう。実験では、細菌類は5分後に、ウイルスは1分後に99.99%除去されたという結果になったそうです。
汚れてきたら洗濯するのもアリ「自宅でできるコートのお洗濯」
出典: 毎日のお手入れでキレイをキープするのはもちろんですが、なかには思い切って洗ってしまいたいと思うコートもありますよね。また、もう着ないから仕舞う前に洗いたいと思うことも。コートによっては自宅で洗濯することも可能なんです。
でも、あくまでもお気に入りのものはクリーニングに出すのが無難です。
まずは「最悪失敗してもいいかな…」と思えるようなアウターから挑戦してみましょう。
まずはアウターについている洗濯表示を確認しましょう。
チェックしてほしいのは、洗濯桶のマークです。
洗濯機でも手洗いでも現在は桶マークに統一されており、この洗濯桶マークが×になっていなければ洗濯が可能になります。手洗いの場合は洗濯桶に手のマークが付いています。
またドライクリーニングのマークは「ドライクリーニングが可能」という意味です。
ドライマークと洗濯桶マークが一緒についている時も洗濯が可能です。全ての表示をよく見てみましょう。
ESPEYRAC|ウールメルトンVネックノーカラーコート・7843908 エスペラック
(税込)sold out
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 洗濯表示を確認したら、次はコートが洗剤によって色落ちしないかを確認しましょう。
少しでも色移りするようなら、クリーニング出すようにしてくださいね。
「色落ちのチェック方法」
・実際に使用する中性洗剤とティッシュを用意します。
・洗濯洗剤の原液を少量ティッシュに含ませます。
・洗剤がついたティッシュをコートの内側などの目立たないところに当てます。
・約5分間そのままの状態にしておきます。
・5分後、ティッシュにコートの色が移っていないかをチェックしましょう。
出典: 普段使っている洗剤ではなく、必ず中性洗剤のおしゃれ着洗い用のものを使用してください。
こちらは「THE LAUNDRESS(ランドレス)ウール カシミア シャンプー」。ウールやカシミアなどのデリケートな素材に特化した洗剤です。石油系原料を使用せず植物性原料を使用しています。
出典: 洗濯の前段階として、汚れがないかをチェックして。もし汚れを見つけたら、先に取り除いておくと、キレイに仕上がりますよ。
おしゃれ着用の中性洗剤の他、襟や袖などのシミや汚れ専用の洗剤もあるので使用しましょう。
「シミや汚れを部分洗いする方法」
・歯ブラシやスポンジ、清潔な布やタオルなどに洗剤を少量取ります。
・優しくポンポンと生地に洗剤を馴染ませましょう。
出典: コートを洗濯する場合、型崩れなどを防ぐためにも基本は手洗いをおすすめします。
また、ウールなどのデリケートな素材は、できるだけ手洗いしましょう。
「手洗いで洗濯する方法」
・大き目の洗濯桶、浴槽などに20~40℃のぬるま湯を溜め、おしゃれ着用洗剤を適量入れてよく溶かします。
(ウールは30℃以上の水温で洗うと縮む恐れがあるので、30℃以下で洗うようにしましょう。)
・ファスナーやボタンを閉じて、襟や袖、前身頃など汚れやすい部分が外側になるようにコートを畳みます。
・溶剤のなかに丁寧にコートを沈めます。
・漬け込んだら、約20回ほど押し洗いをしましょう。ウールは優しくゆすり洗いだけでもOKです。生地が傷まない様に強く押したり、揉み洗いは避けましょう。
・約10~15分つけ置きします。
・洗剤液を捨て新しい水と入れ替えながら、泡が出なくなるまで2~3回すすいでいきましょう。
・清潔なバスタオルにコートを挟んで軽く押さえながら脱水します。
・または、洗濯ネットに入れ洗濯機で30秒ほど脱水した後、バスタオルで挟んで水気を取りましょう(ウールなどのデリケート素材以外)。
出典: 洗濯表示で洗濯機で洗うのが可能なもの、素材的に縮んだり型崩れしにくいものは洗濯機で洗ってみてもいいですね。
時間が短縮でき、お手軽なのでトライしやすいですよ。
その際は「ドライコース」「おしゃれ着洗いコース」「おうちクリーニングコース」などの優しいコースで洗濯しましょう。
出典: 機械の力でコートに多少の負荷がかかるので、必ず洗濯ネットを使用するようにしましょう。
コートより少しゆとりのあるサイズを選びましょう。コートはあまり小さく折りたたまず横2つか3つ折りがおすすめです。
「洗濯機を使って洗濯する方法」
・ファスナーやボタンを閉じて、襟や袖、前身頃など汚れやすい部分が外側にくるようにコートをたたみ、洗濯ネットにいれます。
・「ドライコース」などの専用コースを選んで、おしゃれ着洗剤を入れ、洗濯機を回しましょう。
・脱水まできたら様子をみて、時間が長くないかを確認します。目安は30秒程度、長いなら手動で止めて終了します。
・洗濯終了後はすばやく洗濯機から取り出し、長く放置しないようにしましょう。
手洗いの時の過程でも、洗濯機のコースで洗う場合でも脱水は30秒~1分程度にとどめましょう。脱水しすぎると型崩れや縮みの原因になり、生地を傷めてしまう可能性もあります。
出典: 洗濯が終わったらシワを丁寧に伸ばし、すぐに干しましょう。時間が経つとコートにシワが残ってしまいます。
色あせしないように、直射日光の当たらない日陰に干します。
また、コートは分厚いものが多いので、風通しのいいところがベストです。生乾きだと、雑菌が繁殖して臭いの原因にもなります。
出典: 洗濯表示を見て干し方を確認しましょう。吊り干しの場合は型崩れしないように、肩のサイズが合い、重さにしっかり耐えられ、厚みのある太くてしっかりしたタイプのハンガーを使いましょう。
平干しの場合は、充分に広げて干せるような場所や強度のある平干し用のネットなどに干しましょう。
出典: 【モッズコート】
綿やポリエステル、アセテートなどの素材が使用されていることが多く、耐久性に優れているので、自宅で洗濯できるものが多いです。ファーがついているものも多いので、取り外して別に手入れをするようにしましょう。
【トレンチコート】
綿やポリエステルなどの化学繊維でできていることが多く、薄手なものも多いです。風通しのいい日陰でしっかりと干し、こまめに形をを整えましょう。完全に乾ききったらアイロンを低温スチームで当て、シワを伸ばすのがポイント。干しただけだとシワが残ってしまいます。
出典: 【ダッフルコート】
ポリエステル素材、羊毛、アクリル素材などが使われています。自宅で洗えるか洗濯表示をよく確認しましょう。ダッフルの特徴であるボタンを傷つけないように、手洗いするのがおすすめです。
【ピーコート】
厚手の生地が特徴で、アクリル素材や羊毛、ポリエステル素材など様々な素材が混合しているものが多いです。洗濯表示をよく確認しましょう。型崩れしやすいので、ぜひ手洗いで。
出典: 【ダウンコート】
中に入っている羽毛が寄れないように基本的に手洗いがおすすめです。乾かしている間に何度か羽毛をほぐして形を整えましょう。乾きにくいので2~3日しっかりと干すのがポイント。ふんわりした風合いを維持するために柔軟剤を使用するのもおすすめです。
【ファーコート】
本物のファーは洗濯できませんが、近年人気のフェイクファーはポリエステルなど化学繊維製のものもあるので、洗濯できるものあります。毛足が長いので毛が縮まらない様に優しく洗いましょう。ファーが内側にくるように丁寧に折りたたむのもいいですよ。柔らかさを残す為に柔軟剤を使用するのもおすすめです。
出典: いかがでしたか? コートは日々のちょっとしたお手入れで長持ちする度合いがぐんと違ってきます。
また、汚れや臭いが気になってきたら洗濯も視野に入れてみて下さいね。洗濯表示を確認すれば自宅で洗えるものもありますよ。
丁寧にお手入れしたコートを羽織って、残りの冬を気持ちよく過ごしましょう♪
自宅で簡単にできるお手入れ方法を知っていますか?するとしないとでは、格段に差が出てきます。
愛着のあるコート。丁寧に扱って、できるだけキレイをキープするよう心がけてみませんか?