一年を振り返り、次の一年の目標を見つける方法
今年一年はどんな一年だったでしょうか。主な出来事やイベントを振り返り、そのときの気持ち、得たことや考えたことを自分自身に問いかけてみましょう。そこから、次の一年はどのようにしたいか、どんなふうにすごしたいか、やりたいことは何かを見つけます。振り返った内容と、これからの目標とが対称になるように、手帳の左右に分けて書くのがおすすめです。
①主な出来事やイベントを振り返る
この一年にあった、主な出来事やイベントを振り返ってみましょう。プライベートではどうでしたか? 家族、友人とはどのようにすごしたでしょうか。仕事や勉強、趣味、習い事ではどんなことがあったでしょうか。このほか、旅行や食べた物、健康や体調管理、心の状態、内面的なことなど、思いつく限りリスト化していきます。
②そのときの気持ちはどうだったか
主な出来事やイベントをリスト化したら、そのときの気持ちを思い出してみましょう。どんなふうに感じたでしょうか。どんなことが思い出に残っていますか? 楽しかったこと、悔しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと。包み隠さず、あるがままのあなたの気持ちを書き綴ります。
③そこから得たことや学んだこと
さまざまな出来事に対し、あらゆる気持ちが生まれていたことが分かりましたね。次は、そこから得たことや学んだことを書いてみましょう。ポジティブな出来事だけでなく、苦しく辛かった出来事にも、何かしら気づきや学びがあるものです。その時は見えなかったことも、振り返ることで見えてくることもあります。
④次の一年の目標
この一年の出来事と、そこで感じたこと、学んだことを振り返りました。「もっとこうしたい」「次はこうしよう」という気持ちがわいてきているのではないでしょうか。その調子です。ここでは、その「次の目標」を書いていきます。すべての出来事に対して書く必要はありません。あなたが「こうしたい」と思えたことから、ランダムに書き加えていきましょう。
一年間がんばった自分をほめる「質問リスト」
次は、あなたが一年間がんばったことを振り返ってみましょう。努力して成し遂げたこと、成功には至らなかったけれどチャレンジできたことなど、夢や目標の大小は問いません。どんなに些細なことでもOKです。大人になるとほめられることが少なくなるぶん、自分自身をほめることで承認欲求を満たし、モチベーションを維持したり、自己肯定感を高めたりすることができます。
成し遂げたことは?
一年の初めに立てた目標を達成したり、コツコツと努力して夢を叶えたり、この一年で成し遂げたことを振り返ります。事柄だけでなく、どのように成し遂げたのかというプロセスを振り返りましょう。そのプロセスで工夫したこと、心がけていたことは何でしょうか? 成功した要因を振り返ることで、新しい一年にも生かしていくことができます。
チャレンジしたことは?
この一年、惜しくも叶わなかった夢や、あと一歩届かなかった目標があったかもしれません。あるいは、ずっとやってみたかったことに挑戦したり、思いがけず訪れた試練を乗り越えたり、さまざまなことがあったことでしょう。結果はどうあれ、チャレンジした自分をほめること、認めることが大切です。そこで見つかった課題や教訓を来年に生かすために、手帳に書き留めておきましょう。
さらに伸ばしたいことは?
成し遂げたこと、チャレンジしたことを振り返ってみていかがでしたか? 「来年はさらにスキルアップしたい」「課題を克服して再チャレンジしたい」という意欲がわいてきたのではないでしょうか。その気持ちも忘れずに書き留めておきましょう。来年の夢や目標を設定する際に、きっと役立つはずです。
区切りをつけ次へ進むための「質問リスト」
人生ではいいこともあれば、よくないことも時にはあるものです。新しい一年を気持ちよくスタートするためにも、手放したいこと、気がかりなことなど、モヤモヤとしたものを洗い出しましょう。そして、可能であれば「よい意味付け」をしてしめくくります。どんなに不運な出来事でも、そこには学びや気づきがあるものです。そうすることで、モヤモヤとしたものも自分の成長の糧にすることができます。
手放したいことは?
ネガティブな出来事や感情にとらわれている間、あなたの意識は「今、ここ」にない状態です。心が過去や未来にさまよっていては、正しい判断も適切な行動もとることはできませんし、目の前の幸せやチャンスを逃しかねません。新しい一年を迎える前に、あなたをモヤモヤと苦しめるものは手放してしまいましょう。書いて「外」に出すことで、自分と切り離すことができます。
手放してもなお気がかりなことは?
自分の「外」に出して手放してもなお、気がかりなことが中にはあるかもしれません。そう簡単にスッキリできないのも、わたしたち人間というものです。そんなときは、「よい意味付け」を試してみてください。手放した事柄から、何か学ぶことはないでしょうか。別の見方はできないでしょうか? 時間と距離をおくことで、気づきが得られることがあります。
一年のしめくくり
新しい一年を気持ちよくスタートできる準備はできたでしょうか。まだ書き足りないことがたくさんあるかもしれません。「いちばん○○だったこと」「もっと○○したいこと」など、自由に自分への質問リストを作ってもいいですね。最後に、一年後の自分へのメッセージを綴って、しめくくりましょう。
「質問リスト」が新しい一年を素敵なものにする
今年一年を振り返る「質問リスト」はいかがでしたか?
手帳に書きこんでいくことで、新たな学びや気づきがあったのではないでしょうか。「質問リスト」は年末だけに限らず、誕生日や年度末などの節目に行ってもよいでしょう。半年ごと、あるいは月ごとに振り返れば、「質問リスト」の精度を上げることができます。
あなたのライフスタイルに合わせて、新しい一年を素敵なものにする「質問リスト」を活用してくださいね。
来年はよりよい一年にしたい、というのは誰しもが願うものですよね。そのためには、一年を振り返るという下準備が必要です。過去から学んだこと、未来に生かしたいこと、区切りをつけて新しくスタートしたいこと。ただ漠然と願うだけではない、よりよい一年を迎えるための「質問リスト」をご用意しました。今年一年を振り返れる手帳と、お気に入りのペンを準備して、リラックスして始めましょう。