なかなかきちんと教わる機会の少ない洗濯。今まで何となく「正しい」と思っていたことでも、基本を知ればもっとよい方法が見つかるかもしれません。今回は洗濯の基本からシミ抜きの方法、今さら聞けない洗濯の疑問、知って得する豆知識まで、洗濯についてのあれこれをご紹介します。

皮脂や泥など、目立つ汚れがある場合は、あらかじめその部分に洗剤をつけてなじませます。血液汚れは水洗いで落ちますので、さっと落としておきましょう。

洋服の型崩れを防ぐため、ファスナーやフックは留めておきます。ただしシャツは、留めるとボタン付近に負荷が集中するため、外したままでOK。色の濃いものは色褪せないよう裏返しにし、絡まりやすいものはネットに入れます。

準備が整ったら衣類を洗濯機へ。その際、タオルやデニムパンツといった重量のあるものから先に入れていきます。あとは洗剤を入れて洗濯スタート！

＜水性のシミの場合＞
水でシミを軽く濡らしたあと、表と裏に乾いたティッシュやハンカチを押し当ててシミを移し取ります。
＜油性のシミの場合＞
シミを濡らさず、乾いたティッシュやハンカチで油分をつまみ取ってください。油取り紙を使うのもおすすめです。

汚れた面にタオルをあて、裏側から歯ブラシで叩いて落とすのがシミ抜きの基本。水性の場合は歯ブラシに水をつけ、油性の場合は洗剤原液を少量つけます。頑固なシミには専用の洗剤を。こすったり、ジャブジャブ洗うのはNGです。

縦型の洗濯機を効率的に使うためには、重い衣類から順番に入れ、最後にネットに入れた衣類を入れます。（ドラム式は順序を気にせず入れても問題ありません。）パンパンに詰め込まず、総量は多くても8割程度におさめましょう。

洗剤や柔軟剤の塔入口がある場合は先に入れますが、ない場合は洗剤がまんべんなく行きわたるよう、注水したあとに入れます。柔軟剤は、最後のすすぎの時（すすぎ3回なら3回目、1回なら1回目）に入れてください。

粉洗剤の方が汗や皮脂に対する洗浄力が強く、その分しっかりとすすぎが必要となります。逆に液体洗剤は粉洗剤と比べると洗浄力は落ちますが、すすぎ1回で済むものもあり、時短や水の節約ができます。普段使いは液体洗剤、ここぞという時は粉洗剤、という風に必要に応じて使い分けるといいですね。

このハギレ、「破れた時の補修用」と思っている方が多いのですが、これは間違い。実は、洗剤が使えるかどうかテストするためのもの。洗濯による縮みや色褪せも、この布で確認できますよ。

ニットに毛玉ができてしまった場合、食器用スポンジのナイロン面でこすると毛玉がとれます。強くこすると生地を傷めてしまうので、優しくなでるようにするのがポイントです。

汚れが気になるホワイトスニーカーは、洗剤で洗った後、水をはった大きめのバケツに入れ、そこにお酢を200ccほど入れてかき混ぜます。そのまま半日ほど置いておけば真っ白に。あとは風通しの良い場所に陰干しして、しっかり乾かしてください。お酢は除菌・消臭効果も期待できます。

繰り返し洗濯をすると色褪せやすい黒Tシャツ。最後のすすぎの時にコップ1杯のビールを入れるだけで、色褪せから少し復活するのだとか。素材や染料によっては効果がない場合もありますが、着るのを諦めるのならその前に試してみる価値アリです。