また、上司などから指示を受ける際「あとは臨機応変に対応してくれればいいから」と言われる事もよくありますよね。「臨機応変」とはよく使う言葉でありながら、実際にはどんなことを指すのでしょうか。
「臨機応変」てセンスなの?
その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。
「臨機応変」に動きたいとは思っていても、その時に応じた適切な手段というのは目に見えずはっきりとは分かりずらいものです。その一方で、細々とよく動ける人がいるのもまた事実ですよね。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
何を目的としているのかを知ることが大事
ひとつめは、上司に「コピー30枚づつお願い」と頼まれました。その際、「明日の会議にお使いになるものですか?」と聞いた上で必要な部数づつホチキスで留めておいたら感謝されました。
2つ目は、お客様を数人づつのグループに分けショールームを案内することになりました。館内を右回りに、順にご案内する予定だったものの、混んでいたので左回りに案内したところ、ゆっくり見ることができたと好評に終わりました。
目的をしっかり把握する事が「臨機応変な対応」に繋がる
頼まれごとでも自分主導で動く場合も、「今の動きが何につながるか」に考えを巡らせることで「臨機応変に対応」することができると思いませんか?今とっているコピーはいつ使うのか、あるいはショールーム全体をどんな順序でも良いからゆとりを持って案内したい、と思えるかどうかですよね。
コピー30枚と言われたから30枚取る、ショールームを館内右回りに案内すると決めていたのだからどんなに混んでいても右回りにする等、言われたことや決められたことに固執するのではなく柔軟に考えることができれば、おのずと仕事の仕方に差が出ます。
「臨機応変な対応」とは勘やひらめきでは無い。
「臨機応変」というと、その時々の勘やひらめきがものを言うような気がするかもしれません。ですが、相手が望むことを的確に行うからこそ評価されるのであって、自分の考えだけでは的外れになる可能性もあります。
相手が何を望んでいるのか、仕事の流れとして方向はあっているのか、しっかりと把握した上でその時その時に応じて柔軟に対応をとることが「臨機応変に対応」するということなのです。
柔軟に対応する力をつけるために。
結果まで見通すような広い視野を持つ
まずは仕事の目的やその結果まで、しっかりと把握できるような広い視野を持ちましょう。どこに向かって進もうとしているのか、この作業はどこにつながっているのか想像することが、「臨機応変に対応」することにつながります。
そして、想像だけではカバーできない部分はぜひ一声かけましょう。「いつお使いですか?」「ホチキス留めしておきましょうか?」などは決して余計な質問ではないはずです。
どんな場面にも動じないよう経験値を上げる
仕事において良いことはもちろんトラブルにも多く遭遇すれば、それだけ多くの引き出しを持ち先を見通す力を増やすことにつながります。いろんなことに挑戦し、経験値を上げるよう意識しましょう。
逆を言えば、新人さんには「臨機応変に対応してくれればいい」のような指示の仕方は出来ないものですよね。「臨機応変に対応」できるのはある程度経験を積んでいるからこそ、です。
おわりに
「臨機応変に対応」してという指示を出す時というのは、言葉にできない繊細なサポートを求めている場合もあれば、時間がなくて大まかに指示したい場合もあるでしょう。
人によりまた、その時々により求められるものが変わるため、本当に難しいものですよね。でも、大まかにでも全体像を把握し流れを想像することで、大きく外すことのない動きができるはずです。人より数歩先を読んで仕事をすることは高評価にもつながります。
日頃から、多くのことに挑戦し、自分のやるべきことだけでなく全体の流れを把握する癖をつけてみませんか?それにより、今よりほんの少しでも仕事が面白く感じられるようになったら嬉しいことですね。
仕事において、どんな場面に遭遇してもその都度最善の対処ができるよう「臨機応変に対応する」力を身に付けたいと思っている方は多いのではないでしょうか。